冬はお鍋がいいですね!
からだも温まるし、
家族もごちそうだと喜んでくれる。
何より準備するのが簡単!具材を切っておくだけですからね。
でも、楽しく美味しく食べた後、
土鍋が焦げ付いていたら、最悪!
ど~しよう?って困ってしまいます。
土鍋は、お鍋の時に使う以外は、使う事はないと思いがちですが、
土鍋でご飯を炊いたり、煮物を作ったりすると、
とっても美味しいっていうのは良く聞きます。
そんな土鍋のこびり付いた焦げは、気になりますよね、
焦げの落とし方についてまとめてみました。お試しください!
土鍋にこびりついてる焦げの落とし方で簡単なのは?
土鍋の焦げの落とし方を紹介します。
土鍋は1年中使える便利な料理道具のひとつです。
白米を炊いたり、スープを作ったり、
鍋料理を作ったり、湯豆腐を作ったり、何かと役に立つだけでなく、
そのままテーブルに出しても違和感のない、
食卓に溶け込むフォルムをしています。
でも、便利な料理ツールこそ、
焦げ付きや汚れが気になってくるものです。
ここでは土鍋の焦げを簡単に落とせる方法を紹介します。
一番、手軽に焦げを落とせる方法は…
重曹です。
重曹とは炭酸水素ナトリウムのことで、
ベーキングソーダやタンサンとも呼ばれます。
ベーキングパウダーの主成分ですが、
重曹そのままでも焼き菓子をふくらませたり、
野菜のアク抜きに使ったりと様々な調理効果があります。
ナチュラルクリーニング剤として注目され、
掃除用の重曹もありますが、
常温で長期保存が可能であることから、
食品添加物グレードの重曹を購入しておくのがおすすめです。
シェーカーに入れて保管すれば、
お菓子作りや料理、土鍋の焦げ落としをはじめ、
食品が触れる部分の汚れ落としに使う時も便利です。
重曹を使う理由ですが
焦げは熱により水分が失われ、
食品に含まれる糖分やタンパク質などが化学反応によってできたもので、
その成分の種類は様々です。
特にご飯や肉、魚、卵など酸性食品の焦げには重曹を使います。
アルカリの性質を有する重曹は、
酸性物質を中和して、落ちやすくします。
重曹は水と混ぜ熱すると、アルカリ度が高まり、
発生した炭酸ガスの発泡力で焦げが浮き上がるため、
より効果的に落とせます。
重曹は粉末のままでも研磨剤として使えて、
土鍋の外側の汚れ落としにも有効です。
・重曹を使って土鍋の焦げ(内側)を落とす方法
用意するもの:重曹、水、スポンジ(ふきんや天然素材のタワシなども可)
1.土鍋に水を8分目まで入れる
2.重曹を大さじ3~4杯を入れて混ぜる
3.火にかけ煮立たせる
4.完全に沸とうしたら火を止め、そのまま一晩放置する
5.翌日、土鍋の水を捨て残った焦げをスポンジやタワシで擦り落とす
重曹は水200mlあたり大さじ1杯が目安で、
火にかける前に入れます。
沸騰あるいは放置している間に焦げが浮き上がってきます。
一晩待たず、数時間でも落とせることがありますが、
焦げが落ちない場合は1~5を何度か繰り返します。
土鍋にこびりついてる焦げの落とし方で重曹以外の方法は?
重曹以外で落とせる方法を紹介します。
・お酢
どの家庭でも常備されているお酢には様々な種類がありますが、
ここで言うお酢は、
すし酢のような砂糖やアミノ酸といった調味料が含まれた調味酢ではなく、
スーパーでよく目にする穀物酢をはじめとした食酢が一般的です。
お酢は重曹と同じように料理以外でも多用でき、
古くなったお酢を土鍋の焦げ落としに有効活用できます。
そして、野菜やキノコ、
大豆などのアルカリ性食品の焦げにはお酢を使います。
重曹とは逆に酸性のお酢はアルカリ性物質を中和し、
それらの焦げを落ちやすくします。
野菜のあくによる土鍋の黒ずみや、
土鍋にはえたカビの除去にもお酢が使えます。
・お酢を使って土鍋の焦げ(内側)を落とす方法
用意するもの:お酢、水、天然素材のタワシ、スポンジ(ふきんも可)
1.タワシで優しく洗い土鍋についた焦げを軽く落とす
2.土鍋に水を8分目まで入れる
3.お酢を50~70cc入れる
4.火にかけ煮立たせる
5.完全に沸とうしたら火を止め、そのまま一晩放置する
6.翌日、土鍋の水を捨て残った焦げをスポンジなどで擦り落とす
最初にタワシで軽く洗うことがポイントで、
他は重曹の場合と同じ要領です。
・水
土鍋の軽い焦げつきは水で落とせます。
土鍋に水、またはぬるま湯を張り、
しばらく放置して、
焦げをふやかしてから布巾や天然素材の柔らかいタワシで擦ります。
水に一晩つけても落ちない土鍋の底にこびりついた焦げには、
水に重曹やお酢を混ぜで使う落とし方があります。
重曹以外では、お酢と水でおとせる様ですね。
土鍋の焦げ付きを防止する方法はないの?
★土鍋の焦げを防ぐ方法(目止め)
土鍋には、目に見えない細かい気泡がたくさんあります。
そのまま使用すると気泡の穴に水分が浸透し、
汚れや焦げつき、水漏れやヒビの原因となってしまうため、
穴をふさぐようにでんぷん質でコーティングすることを、
目止め(めどめ)と言います。
米のとぎ汁や片栗粉、小麦粉を使う方法もありますが、
効果的なのは、残りご飯でお粥を炊くことです。
土鍋料理の締めくくりに雑炊やおじやを作るのは理にかなっています。
新しい土鍋をおろすときや、
焦げつきやすくなったときなどに目止めをします。
量産型の土鍋には、
陶土に石粉を混ぜて気泡をふさいでいるものもありますが、
昔ながらの土鍋はこの気泡が保温性を高め土鍋料理をおいしくしているため、
目止めは大切な一手間です。
★アルミホイルは使ってはいけない
丸めたアルミホイルで焦げを擦り落とす方法がありますが、
それは鉄製やステンレス製の鍋の場合です。
それらと同じようにアルミホイルで土鍋を擦ると、
土鍋を傷つけたり、黒く変色させたりします。
★ステンレスたわし(金タワシ)は使わないほうがいい
頑固な油汚れや焦げつきを落とすことを目的に作られている金タワシは、
土鍋を傷つけます。
土鍋は火に当たる底面は素焼きのままでも、
全体的にうわぐすりである釉薬(ゆうやく)がかけられています。
土鍋は熱したり冷やしたりすると、
素地と釉薬の異なる膨張率によって、
貫入(かんにゅう)と呼ばれる細かいヒビが入ります。
貫入は、煮えやすく丈夫な土鍋にする良いヒビですが、
アルミホイルより硬い金タワシで土鍋を擦ると、
貫入をつくる釉薬が取れてしまいます。
★土鍋の保管は、乾燥がポイント
土鍋は吸水性があるため、
完全に乾燥させないとカビが生えます。
お鍋の季節が終わって、翌年までしまっておく場合、
土鍋を洗ったら底面を上にして十分に乾燥させてから保管します。
表面が乾いて見えても素地の中は乾いていないこともあるため、
完全に乾燥させるために
3~4日間、風通しの良い場所に置きます。
段ボール箱や購入時に入っていた箱に入れるのはカビの原因になるため、
乾いた土鍋はそのまま、あるいは新聞紙で軽く包み、
風通しのよい戸棚で保管します。
湿気がたまりやすいシンクの下は避けます。
土鍋の焦げ付きをさせない方法を紹介しました。
土鍋は、意外とデリケートなんですね。
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あとがき
口に入れても安全で、消臭効果もある重曹とお酢は、
土鍋の焦げ落としに最適です。
酸っぱい梅干しがアルカリ性であるように、
焦げが酸性かアルカリ性かは味ではありません。
注意して識別しましょう。
ふきこぼれて外側についた焦げも内側と同じように考え、
水あるいは重曹かお酢を混ぜた水につけた後、
スポンジなどで落とせます。
傷つきやすく、目止めや乾燥が大切な土鍋は、
どっしり見えて繊細ですが、
使うほどいい土鍋になっていきます。
焦げついてしまっても、慌てず対処しましょう。
もしどうしても焦げ付きをうまく落とすことができない、
せっかくの土鍋だから綺麗にしたい、という方は、
家事代行やハウスクリーニングのプロに、
落とし方や焦げ落としをしてもらえないか、
相談して見るのも良いですね。