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お中元を贈る時期はいつからいつまで?地域によって違う贈る時期やマナーとは

「あ~こんな時期かぁ・・・」

珍しく2人揃ってデパートで買い物。

入口入ってすぐに山と積まれた商品たちはお中元向けの品々。

「今年は流石に考えようかなぁ・・・」

おっ?!どうした旦那?

我が家は例年スルーしてきたイベントなのにどういう風の吹き回しだ?

「職場も変わったし、それに伴ってすごくお世話になった人もいるし・・・」

なるほど!そういうことね。

それならばわからなくはない。

環境も変わったし、
なによりお世話になった人に感謝を伝えるのはいいことだ。

うんうん。偉いぞ旦那!

「何人くらいかなぁ・・・」

いやいやまてまて、
我が家は今までお中元を贈ったことなんてなかったんだよ。

贈る時期とかマナーとかきっとあるよね?!

「あの人には何がいいかなぁ・・・」

あーはじまったよ。いつものことながら気が早いなぁ・・・
今日は別の用事で来たんでしょうに・・・

うーんわかった。

誰に何を贈るかは、任せよう。好きなものを選んでよし!

君がお中元デビューで恥をかかないように、
私がしっかりフォローしなくては・・・
  

お中元を贈る時期はいつからいつまでがいいのか?

『お中元』といえば、
お世話になった人に日ごろの感謝の気持ちをこめておくる贈物のこと。

その言葉の由来とは、
中国の宗教である『道教』の行事
『三元』の一つ『中元』からといわれています。

ちなみに、三元とは1年の中で
上元(じょうげん:1月15日※)、
中元(ちゅうげん:7月15日※)、
下元(かげん:10月15日※)の3つの日の総称です。

※旧暦

いずれも道教の中で祭られる神の誕生日でして、
お祝いでお供え物をする風習がありました。

特に中元については、
死者の罪を赦すことを願う日という考え方があったことから、
中国仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)と呼ばれる、
祖先の霊を供養する行事と結びつきます。

さらに詳しく見ていくと・・・

盂蘭盆会には、親や親戚、近所の人々の間で、
霊前に供える品物をやりとりする、
『盆礼』といわれる習慣があり、
この盆礼が、先の中元のお供え物の習慣と結びついて、
現在の『お中元』の形になったといわれています。

それでは、
お中元を贈る時期はいつからいつまでがいいのでしょうか?

地域によって異なりますが、
お中元の由来であるお盆の期間が関係しているといわれており、
7月1日~8月15日に贈るのが良いとされています。

地域差については、次の段でさらに詳しく見ていきましょう。

お中元を贈る時期は地域によって違うと言うけど・・・

概ねこのような期間が一般的なようです。

東日本
(東北・関東・北陸):7月1日~7月15日

西日本
(東海・関西近畿・中国四国・九州・例外的に北海道も):7月15日~8月15日

では、
贈るべき時期を過ぎてしまったらどうしたらよいのでしょうか?

これにも地域差がありまして、
東日本については、7/16~立秋(8/7頃)までは
『暑中見舞い』として贈りましょう。

また、東日本については、
立秋(8/7頃)を過ぎてしまった場合、
西日本については8/16を過ぎてしまった場合、
『暑中見舞い』ではなく『残暑お見舞い』として贈りましょう。

お中元を贈るときに気を付けなければいけないマナーとは

お中元は、誰に贈るのか?

⇒感謝を伝えたい人に贈るのが良いと思います。

両親や友人、兄弟姉妹、上司など。

 
ただし、
公務員や一部の民間の企業については、
あらかじめお中元が禁止されている場合がありますので、
事前に確認しましょう。

お中元の贈り方は?

⇒持参する場合は、風呂敷に包んでいくのが良いとされます。

また訪問する時間帯ですが、
早朝や食事のタイミングは避けるようにしましょう。

お中元とお歳暮はどちらも贈ったほうがよい?

⇒お中元には、上期の半年間のお礼の意味。

お歳暮には、一年間のお礼の意味があるとされています。

必ずしもお中元とお歳暮の両方を贈る必要はありませんが、
もし一方だけを贈るとしたらお歳暮だけとしましょう。

お中元で贈ったら失礼に当たるものとは?

⇒目上の人に送っては失礼にあたるものが該当します。

例えば、
金券や履物類(踏みつけるの意から)
また時計や文具(勤勉を奨励する意から)なども避けたほうがよいでしょう。

あとがき

いかがだったでしょうか?

お中元は、中国にそのルーツをもち、
自身に関わりをもつ人への感謝の表現方法が、
現代に伝わっていることがわかりました。

また、地域により贈るべき時期が違っていることや、
その時期を逸しても『暑中見舞い』や『残暑お見舞い』などと、
形を変えてお贈りすることで問題ないこともあわせてわかりました。

若い世代の方たちには、
縁遠くなった習慣のひとつといわれている『お中元』ですが、
根幹にある
「お世話になった人への感謝の気持ち」は、
これからも忘れずにいたいものですね。

それじゃぁ、
商品選びに夢中になっている旦那はそのままにして、
私は風呂敷でも見てくるか・・・たしか3Fだったはず・・・

あれ?!私たちデパートに何しに来たんだっけ?

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