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お盆の飾り なすで作る精霊馬にはどんな意味や由来がある?作り方と飾り方は?

精霊馬(しょうりょうま又はしょうりょううま)のことをご存知でしょうか?

お盆の時期になると見かけるなすやきゅうりのお供えもののことです。

最近では、
オーソドックスなものから形を変えて、
個性豊かなのものが写真で多く、
インターネトッと上にアップされるようになりました。

今回は、
そんな夏の時期の風物詩ともいえる精霊馬について、
ご紹介していきたいと思います。

  

お盆の飾り なすで作る精霊馬にはどんな意味や由来がある?

お盆はご先祖様の霊を供養する行事として知られています。

地域によって違いはあるものの、
概ね全国的には8月13日から8月15日までを、
そのお盆の期間としているところが多いようです。

お盆の期間には、
ご先祖様の霊が家族の元に帰って来るとされ、
盆の入りには迎え火を焚きその霊をお迎えし、
盆明けには送り火を焚いて送ります。

このご先祖様の送り迎えの際に使われているとされているのが精霊馬です。

お迎えの際には、
より早く戻ってきてほしいとの願いから、
馬をモチーフにしたきゅうりの精霊馬が使われるとされ、

送るときには、お供え物をたくさん持って、
ゆっくりと帰ってほしいのとの願いから、
牛をモチーフに、なすで作られた精霊馬が使われるとされています。

ただ地域によっては、
この馬と牛の順番が逆となっている場合があります。

ゆっくり丁寧にお迎えしたいとの意味から、
牛をモチーフのなすで作られた精霊馬が使われ、

送る際は急いで帰ってもらえるよう馬でというところもあるようです。

お盆の飾り なすで作る精霊馬の作り方と飾り方は?

精霊馬の材料は、
なす(多少反っているものが雰囲気が出てよいと思います。)と
割り箸が一般的です。

①割り箸をなすの大きさに合わせて、
牛の足をイメージして適当な長さで4本用意します。

②切った割り箸をなすに刺します。

牛をイメージできるようバランスよくつけましょう。

きゅうりを使った場合も同様に、
形は少し反っているもののほうが、動物のイメージに合いやすいですね。

伝統的な精霊馬の作り方といえば、
上記のような内容のものですが、

最近では
お迎えする故人が車が好きだったというような場合は、
牛や馬ではなく、
スポーツカーをモチーフにした精霊馬を飾られている方も、
いらっしゃるようです。

故人への想いの中であれば、
伝統的なものの中でも、
こういった遊び心で表現することもよいのではないでしょうか。

お盆の飾り なすで作る精霊馬はいつから飾り 処分の仕方は?

精霊馬の意味合いからすれば、
ご先祖様の霊を迎えしたり、お送りしたりするためというところですので、

精霊馬はいつから飾ればいいのかということになりますと、

ご先祖様の霊をお迎えしたり、お送りするために精霊馬は、
お盆の期間のはじまりから、お盆の期間中に飾るのがよいですね。

精霊馬は、盆棚(ぼんだな)、
もしくは精霊棚(しょうりょうだな)にお供えするのが一般的です。

お仏壇の前におくことが多いですが、
玄関に置く地域もあるようです。

また、精霊馬をお供えする際は、
その時期によって頭の向きを変えます。

お盆の初日は、ご先祖様の霊に来ていただくので、
頭を仏壇に向けるようにしてお供えします。

一方最終日はあちらの世界に戻っていただくことになるので、
向きを反対にしてお尻を仏壇のほうに向けるようにお供えします。

お盆の時期が終われば、
精霊馬もその役目を終えます。

食べ物がその材料となっていることから、
もったいないということで食べてしまうことは、
実は良しとされていません。

ご先祖様の霊が乗ってこられた乗り物ということで、
敬いの観点から食べてはいけないこととされているようです。

では、お盆が済んだ後の、
精霊馬の処分の仕方についてですが、

これは地域によって様々です。

・お盆のお供え物と一緒に海や、川に流す(禁止されている地域が多いです)

・お寺に奉納する

・送り火の時に一緒に燃やす

などですが、
それらも状況によって難しいようでしたら、
塩で清めてから半紙もしくは白い紙などに包んで、
通常の生ものと同様に処分しましょう。

あとがき

いかがだったでしょうか?

今回ご紹介した精霊馬ですが、
東日本で行われていることが多いようです。

しかし、西日本ではあまりなじみのない風習だそうです。

また、
宗派によって事柄のとらえ方の違いから、
精霊馬を飾らないこともあるのだとか。

初めてお盆に関わりを持つ場合については、
あらかじめその地域や宗派について、
知って置くことも大切かもしれませんね。

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