60歳の還暦は知っていますが、古希のお祝い…
何歳のお祝いなのか、ピンときませんね!
あまり意識した事がありませんでした。
そういえば、祖母の時はどうだったかな?
これは、調べてみないと…
皆さんは、ご存知でしたか?
古希について、何歳のいつにお祝いするのか、
また、お祝いはどこでどのようにするのかについて、
紐解いてみたいと思います。
古希の祝いとは何歳のいつするの?
日本では古来より、
人生の節目の年齢を迎える際には「賀寿(がじゅ)」として、
長寿のお祝いを行ってきました。
みなさんはそれぞれの節目を、
いくつでお祝いをするのか、ご存じですか?
近年では、
2002年に日本百貨店協会が提唱した66歳のお祝いである
『緑寿(ろくじゅ)』が祝われるようになりました。
現在、一般的に企業に勤めている方は65歳で定年退職するため、
新たな人生のスタートラインを祝福する意味が込められているそうです。
またここでは、長寿のお祝いの年齢をすべて数え年で記載しています。
賀寿は昔ながらの風習であることから、
日本古来の数え年でお祝いすることが一般的でした。
しかし近年では、満年齢でお祝いする方も増えてきています。
<長寿祝いの一覧>
傘寿(80歳) 米寿(88歳) 卒寿(90歳) 白寿(99歳)
百寿(100歳) 皇寿(111歳) 大還暦(120歳)
満年齢では、
生まれた日を0歳とし、
以降、誕生日を迎えるごとに1つずつ歳をとります。
そして、数え年では、生まれた日を1歳とし、
以降、元日(1月1日)を迎えるごとに1つずつ歳をとります。
そのため、どちらの数え方でお祝いをするかによって、
1~2年の差が生まれることになります。
現在では、
公的文書や履歴書などはすべて満年齢で記載するため、
古くから日本にある歳の数え方だとはいえ、
数え年にはなじみのない方も多いかもしれません。
しかし実は、
数え年にはとても深い意味が込められているのです。
数え年の背景には、
中国を中心とした東洋的な思想があります。
生まれたてでまだ何も知らない無知な子どもは、
ある意味では不完全な存在です。
けれども、
見方を変えれば「子ども」という存在は1つの完成した存在であり、
成長とは、
「完成した状態が次々と変化していくことだ」と捉えることもできます。
ですから、
この世に生まれてきた時点で、誰もが「0」ではなく「一」なのです。
これが東洋的な年齢観であり、
生まれた日を1歳と数える理由です。
また、東洋的な思想には、
私たちが歳をとるのは「元旦にやってくる「歳徳神(としとくじん)」が、
新しい歳を運んできてくださるからだ」という考え方があります。
このため数え年では、
お正月を迎えると誰もが等しく1つ歳をとるということになります。
では、
「長寿のお祝いは、満年齢と数え年、どちらで行うほうが正しいの?」
と迷われるかもしれませんが、どちらも正しいと言えます。
おじいちゃんもおばあちゃんもお孫さんも、
神さまから新しい一年分の命をいただき、
みんな一緒に歳を取る、という古来の考え方は、とても素敵ですよね。
昔ながらの風習を大切にされる方ならば、
数え年でお祝いをすると良いでしょう。
あまり風習などを気にされない方であれば、
数え年よりも分かりやすいため、
満年齢でお祝いすると良いでしょう。
「年齢のとなえ方に関する法律」が制定された昭和24年以降は、
満年齢のほうが定着していますし、
平成の天皇陛下も満年齢で傘寿のお祝いをされています。
また、もっと言えば、
満年齢や数え年にこだわる必要もありません。
家族や親戚が離れて暮らしている場合は、
お誕生日にわざわざ休みを取って、
それぞれが集うことは難しいことでしょう。
その際は、長寿を迎える年のお盆やお正月など、
みんなが集まりやすい日を長寿のお祝いの日と定めて、
盛大に祝っても良いのではないでしょうか。
地域によっては、節分の付近などで長寿のお祝いをするところもあり、
住んでいる地域の風習に合わせて行うことも1つの方法です。
いずれにしても、
長寿を迎える方が望むかたちでお祝いをできることが理想です。
ぜひご本人も含めて家族で相談しながら、
最適な時期を決めていただければと思います。
これらを踏まえて、
古希は先ほどの長寿表にも記載した通り、70歳です。
数え年でも、満年齢でもどちらでも構いません。
古希の祝いのときにお祓いは必要?
長寿というのは、基本的に満60歳の還暦から始まりますが、
最近では寿命が延びたことにより、
古希からお祝いするという人も少なくありません。
お祝いとして、家族で食事をしたり、
プレゼントする方もおられます。
古希のお祓いですが、
気になられる方は、神社でお祓いをしてもらう方もおられます。
お祓いをするかしないかは、特に決まりはないみたいですね。
古希の祝いのときのお祓いはどこでどのようにすればいいのか?
まず、古希はお祝いなのですが、厄年なのでしょうか?
★厄年とは
災難や祟りなど、不幸な出来事が起こりやすかったり、
身に降り掛かりやすいという歳のことを厄年といいます。
男女共通で、
1歳、3歳、5歳、7歳、10歳、13歳、24歳、28歳、46歳、49歳、52歳、55歳、
60歳、64歳、70歳、73歳、77歳、82歳、85歳、88歳、91歳が
厄年と考えられています。
さらに、ここに男女別の厄年が加わります。
男性の場合は、25歳、42歳、61歳が加わりますし、
女性の場合は、19歳、33歳、37歳が加わります。
ただし、このように見てみると厄年が多すぎて、
改めて「厄年だから」と、
不安に思う必要はないのではないかと考える人もいるかもしれませんね。
古希祝いに厄払いをする人も!
満年齢で69歳、数えで70歳が古希になりますが、
この年は厄年に当たります。
そのため、
魔除けの色として紫色のちゃんちゃんこなどを着用し、
厄払いをする人もいるのです。
また、神社で厄払いをしてもらおうという人もおり、
家族で神社に向かうという人も少なくはありません。
今でこそ、70歳は決して珍しい年齢ではありませんが、
それでも70歳まで生きられたことを感謝し、
これからも健康でいられるようにとお願いしたいですよね。
だからこそ、お祝いの一環として神社に行き、
祈祷をしてもらったり厄払いをしてもらったり、
という人たちが増えているのです。
最近は満年齢で考えることもある、
先ほど、満年齢で69歳、数えで70歳が古希であるという話をしました。
しかし、
実は満年齢で70歳になった年を厄年だと考える人もいますし、
満年齢で70歳になったら古希だと考える人も増えています。
確かに、厄年だから何か起こるというわけではありませんし、
厄年ではなかったとしても何か不幸が起こる可能性はあります。
そのため、
わかりやすく満年齢で計算しても良いかもしれません。
古希は厄年だったのですね。
気になる方は、
神社でお祓いをしてもらいましょう。
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あとがき
いかがでしたでしょうか。
数えであれ、満年齢であれ、
古希は厄年と考えてよいでしょう。
厄年だからといって必ず不幸が起こるわけではありませんし、
厄払いをしたからといって絶対に不幸がないとも限りません。
しかし、お祝いの一環として厄払いをし、
家族で幸せを願っても良いかもしれませんね。
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