いつもふらっと購入して商品を持ち帰るためにもらっていた
「持ち手のついた」レジ袋は全て有料になるとしたら、
ちょっと不便を感じてしまうかもしれませんね。
2020年7月1日から、
日本全国の小売店で「レジ袋」が有料化されます。
コンビニも、本屋もパン屋も、
いつも購入して商品を持ち帰るためにもらっていた
「持ち手のついた」レジ袋は全て有料になります。
レジ袋の販売額は小売店が決めることになるのですが、
大体1枚2〜5円ぐらいが相場となるようです。
レジ袋が有料化されるのはなぜ?
「レジ袋」が有料化されます。
スーパーやコンビニでは、
これまであって当たり前という感じもらっていたレジ袋ですが、
有料化されるとなると、
自分でエコバッグを用意して行ったほうがいいですね。
一人一人のちょっとした心がけで、
地球の環境を少しでも良くすることができるのなら、
考えるべきことだと思います。
国連の報告によると
「一人当たりの使い捨てプラスチックごみ発生量」で、
日本はアメリカに次いで世界2位なんです。
さらに環境省の調査では、
日本人は1人あたり1日約1枚のレジ袋をゴミにしているという、
驚きの結果が出ています。
日本はプラごみ発生量を減らすための取り組みとして、
新素材の開発、廃棄量の抑制、リサイクルの促進などを進めており、
「レジ袋の有料化」は、
廃棄量の抑制策として最も消費者に近い施策と言えるでしょう。
世界のレジ袋対策をみてみしょう。
・2015年7月
ハワイでレジ袋配布が「全面禁止」
ハワイ・オアフ島では、
2015年7月1日よりレジ袋の配布が「全面禁止」になりました。
さらに違反した小売店は、
一日$100の制裁金を支払う義務が課せられます。
ハワイはアメリカ初のレジ袋を全面禁止した州となりました。
・2015年10月
イギリスでレジ袋が「有料化」
イギリスは2015年10月にレジ袋の有料化へ踏み切りました。
それまで年間約76億枚もタダで配布してきたレジ袋を有料にする動きは、
ハワイの罰金付き全面禁止令と比べると効果が気になりますが、
1年後の調査によると、
90%がマイバッグ持参するようになったとの調査結果が出ています。
・2016年7月
フランスでレジ袋の配布が禁止
2016年7月1日よりフランスでは、
「使い捨て」のプラスチック製レジ袋の無料配布が禁止になりました。
2015年にEU全体で決められた規制により、
EU加盟国は2025年までに、
1人あたりの使い捨てレジ袋の使用を40枚までに減らす義務があります。
・2018年8月
ニュージーランドでレジ袋「禁止」発表
2018年8月10日、ニュージーランド政府は、
「使い捨て」のプラスチック製レジ袋を使うことを、
2019年7月までに禁止することを発表しました。
1年間をかけて段階的に取り組み、
ニュージーランドの大事な観光資源である海を守っていくとのことです。
世界各国で、レジ袋対策がなされていますね。
私もエコバッグの購入を検討したいと思います。
レジ袋有料化が対象外になる業種は?
「レジ袋有料化」という単語を聞くだけだと、
どこでどんな買い物をしてもレジ袋を買わなければならないと感じます。
あるいは、
大きな買い物バッグを持ち歩かなければならないのではと心配になります。
実は、この認識は誤りです。
有料化されるレジ袋は実は限られています。
有料化の対象となるのは「プラスチック製買物袋」のみです。
コンビニで入れてくれる袋
全般ですね。
ただし、例外があります。
まずプラスチック製ではない買物袋は対象外です。
例えば紙袋や布の袋です。
布の袋はあまりお目に書かれませんが、
紙袋は家電量販店や百貨店などでよく目にします。
持ち帰るには少し嵩張る家電を買っても、
今まで通りサービスの一環で紙袋に入れてもらえそうです。
「持ち手のない袋」も対象外です。
おそらく刺し身や野菜などを入れる
小さなポリ袋が想定されていると思います。
スーパーの袋詰台にあるロール式の小袋ですね。
この小さいポリ袋は今まで通り自由に使えそうです。
プラスチック製でも例外があります。
それは大雑把に言うと環境に優しい素材でできたものです。
(1)プラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの
繰り返し使用が可能であることから、
プラスチック製買物袋の過剰な使用抑制に寄与するためです
(2)海洋生分解性プラスチックの配合率が100%のもの
微生物によって海洋で分解されるプラスチック製買物袋は、
海洋プラスチックごみ問題対策に寄与するためです
(3)バイオマス素材の配合率が25%以上のもの
植物由来がCO2総量を変えない素材であり、
地球温暖化対策に寄与するためです。
有料化の対象外となるということですが、
おそらくサービスの一環としてしまうには原価が高い印象があります。
果たしてこの例外となるプラスチック製買物袋を、
無料で提供する店がどの程度あるのかは、
気にしてみると面白そうです。
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レジ袋有料化で義務化による罰則は?
今のところ、罰則はなく、指導という形になりそうです。
罰則はなくても、
レジ袋を使うことで、
地球の環境が悪くなるということが、
私たちに与えられる罰則なのかもしれません。
地球の環境を守るためにも、
レジ袋についてよく考えて、
生活をすることが必要だということですね。
まずは、いつもバッグの中に、
エコバッグを持っておくことから始めたいと思います。
あとがき
たとえば、
毎日1枚レジ袋を消費すると年間で365枚になります。
7月以降の有料化でもしもレジ袋が1枚5円になった場合、
年間で1,825円の支出増です。
決して大きな支出ではないものの、
環境に優しいエコライフを送ることで、
ムダな支出が回避できるのは気持ちが良いものですね。
お気に入りのエコバッグを見つけて持ち歩けば、
自然にレジ袋を断る習慣が付けられそうです。
世界では、レジ袋だけでなく、
プラスチック製のストロー、マドラー、使い捨て食品容器、
ペットボトルなどのプラスチック製品を広く規制する国が増えています。
日本でも、環境省による「プラスチックスマート運動」として、
プラスチックごみ削減を推進するキャンペーンが行われています。
自主的にストローの使用を廃止する企業も増えています。
大手コーヒースタンドのスターバックスコーヒーは、2020年まで、
大手ファストフード店のマクドナルドでは2025年までに、
世界の全店で、
プラスチック製ストローの提供をやめる目標を公表しています。
私たち自身でも、
ストローを使用しないという選択もあるのではないでしょうか。
また、マイボトルを持ち歩くことでも、
環境に配慮しながら節約につなげられます。
たとえば、1本120円のペットボトルを月20本買っている場合、
月間2,400円、年間28,800円の支出です。
マイボトルとお茶のティーバック代を差し引いても、
大きな節約に。
お気に入りのマイボトルを持てば、
ティータイムも楽しくなることでしょう。
日々の小さなお金の使い方の積み重ねが、
長い人生での支出につながっています。
環境に負荷をかけないライフスタイルが節約にもなるので、
できることから始めてみることが大切です。
小さな額でも、エコライフで浮いた分を積立投資に回し、
自分の資産形成につなげてみてはいかがでしょう?