偽造防止

豆知識

新しく発行されるお札の偽造防止 透かしの作り方 新紙幣の技術と原理は?

お札の絵柄が変わります!紙幣の絵柄、デザインを変えることを刷新と言います。紙幣は、偽造を防ぐなどの理由から、ほぼ20年ごとに全面刷新されています。政府は、2024年上半期を目処に、一万円、五千円、千円の紙幣を刷新すると発表しました。新一万円札の図柄には、「日本の資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一の肖像と、東京駅の丸の内駅舎を採用。新五千円札は、津田塾大学の創始者で、女性の高等教育に生涯を捧げた津田梅子と藤(フジ)を採用。新千円札は、ペスト菌を発見して「伝染病研究所」を創立した北里柴三郎と、葛飾北斎の描いた「富嶽三十六景」から「神奈川沖浪裏」を図柄化します。日本の新しいお札に施される、紙幣の偽造防止技術について、その原理とともにお伝えします。
豆知識

お札の偽造防止のための技術は透かしを入れることとホログラムの技術

お札の印刷技術は、偽造防止のために発展を続けてきました。「透かし」の技術は古く、中国では10世紀から、日本でも15世紀から存在していたといわれています。日本では、江戸時代中期頃に発行された藩札の一部や、殖産興業政策の一環として、明治2年に設置された金融機関が発行した紙幣には、文字や模様が透かしの技術とともに入れられていました。また、明治15年に発行された「改造紙幣5円券」には、トンボと桜が「白透かし」で入れられています。日本銀行券の透かしは、明治18年に発行された「旧十円券」から採用されています。日本のすき入れ技術は、手抄き和紙の伝統技術に支えられ、濃淡の差がシャープで立体感があるのが特徴です。日本のお札には、世界に誇る技術がたくさん詰まっています。
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