そうめんを美味しく茹でるコツは3つ!大きいお鍋と梅干し、びっくり水がポイント!

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ゆでるだけで簡単にすぐ食べられるそうめんは、
手軽でいいですね。

食欲が減退しがちな暑い季節でも、
よく冷えたそうめんは、
冷たい喉越しが気持ち良く、
食も進む、嬉しい食材です。

夏の昼食によく食卓で見かけるそうめんは、
茹でるだけでカンタンと言いながら、
美味しくゆでるコツがあるんです。

何でもないちょっとしたことなんですが、
そのコツを知っているだけで、
今まで食べていたそうめんと比べて、
数倍美味しく感じます。

是非お試しください!

そうめんを美味しくゆでる基本的なコツ


そうめんには『手延べそうめん』と『機械素麺』があります。

『手延べそうめん』は、小麦粉に食塩と水を混ぜてよく練ったものを、
手で油を塗りながら撚りをかけ、細く伸ばして、
乾燥、熟成させたものです。

『機械素麺』は、
同じように小麦粉に食塩と水を混ぜてよく練ったものを、
薄く引き伸ばし、1.3㎜以下に細く切りそろえたものを言います。

太さが1.3㎜以上のものは『ひやむぎ』といい、
1.7㎜以上のものを『うどん』と分類されているのです。

そうめんは、
奈良時代に唐から伝来した唐菓子の1つが素麺の原型といわれ、
日本国内では奈良県桜井市が発祥の地とされています。

★コツその1=大きいお鍋にたっぷりの湯

そうめんを美味しく茹でるコツその1は、
大きいお鍋にたっぷりのお湯を沸かし、
沸騰しているお湯の中へ、泳がせるように
そうめんをバラバラと広げて入れます。

お箸でほぐすことはしないほうがいいのですが、
麵と麺がくっつくようでしたら、
嘴で2~3回、全体をそっと優しく混ぜます。

 

そうめんの茹で方で梅干しを入れる方法

★コツその2=梅干を入れる

そうめんを茹でる時、
大きいお鍋にたっぷりのお湯が沸騰したら、
梅干を2~3個入れます。

そうめんをゆでるときに、
梅干しを入れるとおいしさがアップするという話があります。

なぜ、「梅干し」と一緒にゆでるとおいしくなるのか?

それは、梅干しに含まれるクエン酸が、
そうめんのでんぷんが溶け出すのを抑えるため、
コシのある麺に仕上がるんです。

梅干しの代わりに、
お酢を入れる方もいらっしゃいます。

1Lの水に対してお酢大さじ1
梅干しなら1個くらいが目安です。

そうめんが酸っぱくなることはありません。

素麺の茹で方 びっくり水をする?しない?

★コツその3=差し水はしない!

そうめんを美味しく茹でるコツは、
大きいお鍋にたっぷりのお湯でゆでることです。

麺どうしがくっつかないためもありますが、
お湯の温度が下がらないためでもあるんです。

そうめんを茹でているお湯が沸騰すると、
溶け出したでんぷんが泡のようになって吹きこぼれようとします。

昔はそんな時に、びっくり水をするといいといわれたのですが、
最近では「差し水は控える」とされることが多いんです。

びっくり水=差し水

差し水(さしみず)とは、
麺類などをゆでるときや、豆類を茹でる際に、
沸騰して吹きこぼれるのを防ぐため、
茹で上がりの時間を調整するために加える水のことです。

茹でていて吹きこぼれそうになった時、差し水をすると、
急激に鍋の中のお湯の温度が下がって、
そうめんに十分火が通らない可能性があります。

また、お湯の温度が下がることで食感も落ちてしまいます。

そこで、
火加減を調節して、
吹きこぼれないように注意することで差し水は控える方がいい、
といわれるようになりました。

差し水はその昔、
かまどなど火力の調節がすぐにできなかった時代の名残り、
という説もあるんです。

そうめんの製造元によっては、
差し水をすすめているところもあります。

そうめんの美味しい茹で方は、
パッケージに書かれているので、
そちらを参考にされることをお勧めします。

びっくり水をした方が良いか、しないほうがいいかを、
食べ比べてみて、お好きな方を選ばれるといいのではないでしょうか。

そうめんが茹で上がったらしっかり揉み洗い

パッケージに記載された時間でゆでた後、
ざるにあげて流水でしっかりと揉み洗いします。

そうめんの表面に付いたでんぷんのぬめりを取れば、
余分な塩分も落とせて、ツルッとした食感のそうめんになりますよ。

氷水を使う必要はありませんが、
より冷たいものを食したいのでしたら、
食べる直前に凍りを入れるようにして、
水の中につけっぱなしにしないようにしましょう。

茹で上がったそうめんを食べる時、
全体が絡まっていて食べにくいことがあります。

そうめんの上手な盛り付け方は、
一口分ずつ小分けして盛り付けるのがポイントです!

そうめんの茹で方でレンジを使う方法

真夏によく冷えたそうめんはごちそうです。

でも、熱中症になるほど暑いときに、
大きなお鍋にお湯を沸かすなんて、
せっかくエアコンでお部屋を冷やしているのに…

そんな方は、
電子レンジでそうめんを茹でることができるんです。

耐熱のボウルに水を入れ(700㏄)
ラップなしで600wの電子レンジで8~9分加熱します。

次に、ラップを外し、そうめん200gを入れて、
お箸でかき混ぜて、
そうめん全体がお湯につかるようにします。

そうめんの袋に書かれているゆで時間+2分、
ラップなしで600wの電子レンジで加熱します。

茹で上がったらざるにとって、
流水で流して冷やせば、すぐに食べられます。

あとがき

ちなみに、
古いそうめんほど美味しいって聞きますけど、
コレ、本当です。

お中元などでいただいたそうめんを、
そのまま忘れていたけど、
食べられるの?って心配ですよね。

そうめんは、気温や湿度が低い、
冬から春にかけて作られることが多いのですが、

そのあと、
梅雨の時期を越してから販売されるものを、新物といいます。

1年置いて梅雨を2度越したものを古物(ひねもの)
梅雨を3度越したものを大古物(こひねもの)というのです。

もちろんカビが生えないようにとか、虫が発生しないように、
湿度や温度の管理をされたところでのことですが、

2~3年越したそうめんは、酵素の働きによって、
そうめんの中の脂質が変化し、
デンプンやタンパク質にまで影響を及ぼし、
コシや舌触りがよくなるということです。