お寿司の軍艦巻きに乗っていると言えば、
イクラ、ウニを思い出すのですが、
『とびっこ』をご存知ですか?
あの、イクラを小さく小さくしたような、
赤いツブツブですよね。
お値段も意外とリーズナブルで、
子どもたちも大好きです。
そんな『とびっこ』って、いったい何の卵なのか?
食べる旬の時期っていつなのか?
さらに、
冷凍で保存するときの賞味期限はどれくらいなのかについて、
まとめてみました。
お寿司のとびっこは何の魚の卵?
日本では「タラコ」「イクラ」「数の子」など、
様々な魚卵を食べる食習慣があります。
お寿司では定番の「とびっこ」も魚卵を使った料理なわけですが、
この鮮やかなオレンジ色の卵が何の魚の卵なのか、
ご存知無い方も、意外と多いのではないでしょうか。
答えを言ってしまえば「とびっこ」とはトビウオの卵のことです。
“トビウオ”の“子”だから「とびっこ」
そのままの意味なのですね。
因みに「とびっこ」という名称は商標登録されているため、
一般名としては、「とびこ」や「とびらん(飛卵)」と呼ばれています。
美味しいお寿司の“とびっこ”は、トビウオの玉子だったんです。
トビウオさん、ありがとう!
★とびっこの作り方
とびっこの作り方は、
いくらやカズノコなどの魚卵とおなじように、
トビウオの卵を塩漬けにして作ります。
完成するまでの流れとしては大体以下の通りです。
とびっこが出来るまで
子持ちのトビウオから卵だけを取り出す。
卵は白い糸状のもので繋がっているため、
これらを丁寧に外して奇麗にする。
塩や調味料などを加えて熟成させれば完成。
★とびっこを使ったオススメの料理など
とびっこといえば最初に思いつくのがお寿司では無いでしょうか。
軍艦巻きでそのままネタとして食べたり、
ちらし寿司に散らしたり、
太巻きの具材にしたりと色々な食べ方で食されていると思います。
お寿司以では、クリーム系のパスタに乗せたり、
クラッカーに乗せて、
オードブルのカナッペとして食べるのもおすすめです。
とびっこ料理は他にも…
・おぼろ豆腐とびっこ混ぜ
おぼろ豆腐の上に、とびっこを乗せて、
その上に卵黄を乗せます。
かき混ぜながら食べるんですが、
とびっこのプチプチ感がたまりません。
・とびっこ納豆冷奴
一番下にワカメを敷いて、その上に豆腐、納豆、
とびっこを乗せ混ぜて食べます。
これも、とびっこの食感が楽しめて美味しい一品です。
とびっこを食べる時期はいつ頃が旬?
まず、飛魚(とびうお)の豆知識ですが…
トビウオの旬の時期:
4月~8月
標準和名:
ハマトビウオ
地方特有の呼び名:
関西…トビ
石川…ツバクロ
九州…アゴ
分類される科:
トビウオ科
生息地域:
暖海を中心に、表層へ生息。
日本近海では、西日本から東シナ海に分布。
特産の地域:
京都/島根/長崎/鹿児島
名前の語源:
名前の通り、胸びれを広げて海上をすべる様に飛ぶ姿から命名
飛魚(とびうお)の魅力と特徴ですが…
身は淡泊な味わいの為、
照り焼きや塩焼きに適した魚です。
九州や山陰地方では、トビウオを練り物や煮干しに加工し、
アゴ出汁としても使用されています。
また、トビウオの卵は「とびっこ」と呼ばれ、
いくらの様に軍艦巻きにするなどして、
寿司ネタにも使用されるはご存知だと思います。
とびっこの旬も、4月~8月です。
ちょっと、驚いたのですが、
トビウオはアゴ出汁の元になるんですね。
トビウオは、出汁にしても美味しいんですね。
ここで、トビウオ料理を紹介します。
とびっこも美味しいのですが、トビウオも美味しいですよね。
1.トビウオのグリルで塩焼き
やっぱり一番は、シンプルに塩焼きで食べるのがオススメです。
トビウオが手に入ったら、
うろこをキレイに取り除き、
塩をふり魚焼グリルなどで両面を焼いて完成です。
トビウオは骨格から骨が多いのも特徴になるので、
お子様が食べる場合はしっかり骨を取りのぞいてあげるのもポイントです。
2. トビウオのフライ
魚のアジに似ているといわれるトビウオなので、
トビウオフライは味も間違いないと思います。
揚げてしまうと見た目はアジフライそのものです。
ドーンと大皿に盛り付けて、
家族や友達大勢で食べたくなるそんなトビウオ料理です。
塩、醤油、ソース、味を変えてみると、
さらに家族みんなで味わえますよね。
3. トビウオの刺身
新鮮なトビウオが手に入った際には、
ぜひとも食べたいのがお刺身ですよね!
淡白な味の白身なので、そのまま塩でも、
わさび醤油、ポン酢など様々な味で楽しめると思います。
私は、新鮮なトビウオが手に入った時はお刺身で頂きたいと思いました。
とびっこ 冷凍の場合の賞味期限はどれくらい?
★とびっこという名前…商標登録だった
先ほども、お伝えしましたが…
一般的には、既にとびっこと言えば誰にでも伝わりますが、
実はこのとびっこという名前は、
兵庫県芦屋市に本社のある水産加工会社
「かね徳」の製品として商標登録されているものでもあります。
かね徳以外の場所で加工されたとびっこは、
また呼び方が変わり、
「とびこ」や「飛卵(とびらん)」
などの表記で販売されていることもありますが、
トビウオの卵ということに変わりはありません。
★黄色いとびっこはカペリン子
回転ずしなどで、黄色いとびっこを見かけることがありますが、
これは黄色いお腹が特徴的で、
シシャモに似たカペリンという魚の卵です。
★とびっこの栄養とは
とびっこに含まれる栄養には、
カリウムやリン、ビタミンEやビタミンC、ナイアシンなどの、
ミネラルとビタミンを特に豊富に含んでいます。
他にもとびっこの鮮やかな色には、
アスタキサンチンという天然色素成分があるため、
この成分も立派な栄養の一つになります。
天然の色素成分なのですが、
この成分は抗酸化作用や免疫力を強化させる効果があるため、
美しくいたい女性や日々元気に活動したい方にはぴったりの食品なのです。
★とびっこは日持ちする?冷凍してもいいの?
とびっこは販売されているとき、
一つの容器に量がたくさん入っていることが多いため、
中々すぐに使い切ることはできません。
そのため、勿体ないからと冷凍庫で保存する方もいますが、
品質に問題はないのでしょうか。
また、
購入してからどれくらい日持ちするのかも気になりますよね。
とびっこなどの魚卵はもともと冷凍の状態ですから、
もちろん冷凍で保存しても問題ありません。
殻(膜)がついているため、
冷凍しても品質に影響が出ることはほとんどないと言って良いでしょう。
使い切れなかったとびっこは、
冷凍庫で再冷凍することも可能ですので、
再度必要になったら常温の場所で自然解凍してから使ってください。
とびっこは生ものですから、
どれくらい日持ちするのか気になる方も多いはずです。
大量に残ってしまった場合、
計画を立てて使い切るようにすると思います。
とびっこは生ものでも冷蔵庫で約一週間程度は日持ちします。
魚卵はあまり長く持たなさそうなイメージですが、
一週間もあれば他の料理に加えて使い切ることができますよね。
とびっこの冷凍保存の賞味期限は、ハッキリとは言えませんが、
あまり長期保存せずに、
早めに食べた方が良さそうですね。
あとがき
とびっこと一緒に、トビウオの事も勉強になりました。
食感もとても良く、
栄養価も高いので積極的に食べたいと思います。
私は、トビウオはすり身にして、お団子を作り、
お吸い物を作ります、これはおススメです。
是非、試してみて下さいね。