セイタカアワダチソウとブタクサの違いは?花粉症になるのはどっち?アレロパシー物質とは?

スポンサーリンク

セイタカアワダチソウ、
ブタクサ…どちらも聞いた事はあるのですが、
確か
秋に、生える植物だと記憶しています。

ブタクサとアレルギーの話は聞いた事はあるのですが、
セイタカアワダチソウの事は全く知りませんでした。

実は、私は秋アレルギーで、
毎年ではないのですが、皮膚科にお世話になる年もありますね。

セイタカアワダチソウとブタクサを調べてみました。

  

セイタカアワダチソウとブタクサの違いは何?

まず、セイタカアワダチソウの特徴とは?
について調べてみました。

セイタカアワダチソウはキク科の多年草で、
茎は直立し、高さ2~3メートルになります。

茎の基部から四方へ走出枝を出し、
その先に新苗をつくるので容易に大きな群落となります。

10月~11月頃、
多数の黄色い頭花を大きな円錐(えんすい)花序につけます。

北アメリカ原産の帰化植物で、
都会地に接した川原の土手や荒れ地にしばしば大きな群落をつくります。

花粉アレルギーをおこす植物と騒がれましたが、
本種は風媒花ではなく、
花粉が空気中を漂うことはないので、
花粉アレルギーをおこすとは考えにくいのです。

茎や葉にほとんど毛のないオオアワダチソウは、
セイタカアワダチソウによく似ていますが、
花期が7~9月と早いものです。

どちらも、秋になると色んな所で群生していますが、
アレルギーとは関係はない様です。

次に、ブタクサの特徴についてですが…

ブタクサは、北アメリカ原産です。

南アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアの、
広い範囲に外来種として移入分布しています。

日本では明治初期に渡来した帰化植物で、
全国の道端や河原などに分布しています。

雌雄同株の風媒花で、高さは30-120cmくらいになります。

開花時期は7〜9月頃。

雄花は、約2〜3mmの黄色い小花が複数集まった房が細長く連なり、
その下に雌花が数個咲きます。

葉は細く切れ込んでいます。

同属のオオブタクサは、
草丈がブタクサより高く300cmにも達します。

また、葉は掌状で3〜5裂の切れ込みがあり、
葉の形がクワに似ていることからクワモドキとも呼ばれています。

ともに花粉症の原因として知られていて、
日本国内ではスギ、ヒノキに次ぐ患者数が存在するとされ、
秋の花粉症では代表的なアレルゲンです。

アメリカでは、
全人口の5~15%がブタクサ花粉症との統計があり、
外来生物法によって要注意外来生物に指定されています。

セイタカアワダチソウとブタクサの特徴を調べてみました。

大きな違いは
セイタカアワダチソウは、
黄色い花のような、粉の様なもので覆われています。

ここで、見分ける事ができますね。

セイタカアワダチソウとブタクサ 花粉症になるのはどっち?

先ほど、少し触れましたが、
セイタカアワダチソウにアレルゲンはなく、
ブタクサに、アレルゲンがあるとお伝えしました。

いわゆる、秋の花粉症の原因になっているのは、ブタクサの方です。

・ブタクサ花粉の特徴

ブタクサは風で花粉を運ぶ「風媒花」で、
夏から秋にかけての花粉症の主な原因は、
このブタクサやヨモギなどキク科の植物と言われています。

そして日本で初めて見つかった花粉症は、
このブタクサ花粉症なのです。

欧米でもブタクサアレルギーの患者は多く、
イギリスのイースト・アングリア大学が行った、
花粉症と温暖化についての調査では、

ヨーロッパ地域では、
今後50年でブタクサアレルギーの症状を発症する患者数が、
2倍になる可能性があると発表しました。

温暖化によりブタクサ花粉の濃度が濃くなったり、
飛散シーズンが長くなるという懸念もあり、
世界規模で花粉症問題が深刻化しています。

・ブタクサ花粉症の症状と対策

ブタクサ花粉症も春の花粉症と同じく、
くしゃみ、鼻みず、鼻づまりが主な症状です。

そのほかに目・鼻・のどのかゆみなどがありますが、
鼻や目の症状より、喉や肌に出やすいとも言われます。

マスクやメガネをする、手洗い、うがい、洗顔などの基本的な対策は、
スギやヒノキの花粉症と同じです。

しかし、スギやヒノキと違い、
ブタクサなどキク科やイネ科の草花は背が低いため、
花粉が遠くに飛ぶことはないので、
ブタクサが生えているところに近付かないことが一番の対策です。

発症してしまったら早めに医療機関で受診しましょう。

ブタクサのアレルギーは深刻ですね、
違和感を感じたら早めの対策が必要です。

セイタカアワダチソウのアレロパシー物質とは?

まず、アレロパシー物質とは?ですが…

アレロパシー(他感作用)とは、
植物から出る化学物質が、
他の植物の成長を阻害したり、
反対に促進させたりする効果のことです。

この他の植物の成長を阻害する、
セイタカアワダチソウのアレロパシーを利用して、
自然農薬として使用できるような、
人体に無害な除草剤をつくることを目的としています。

セイタカアワダチソウの根からアレロパシー物質を抽出し、
その溶液の濃度を変えて、カイワレ大根の種子に与え、
その発芽率のちがいを調べると、
100%から 10%の溶液において成長の阻害が確認できました。

アレロパシーとは、
モーリッシュHans Molisch(1856‐1937)が1930年代に提唱した用語で、
他感作用、遠隔作用などと訳されることもあります。

アレロパシーは、特定の種の植物が生産する物質が、
同種あるいは異種の植物に対して及ぼす作用のことをいいます。

その作用は、阻害の場合も促進の場合もありますが、
結果としては有害なものが多いのです。

セイタカアワダチソウは、
周辺の植物を駆逐して旺盛な群落をつくりますが、
これはある種の阻害物質を出して、
周辺に生えている植物の生育を阻害しているためなのです。

でも、これではとても難しい言葉で、良く分かりませんね。

要は、セイタカアワダチソウを使って、
人体の無害な農薬を作る事を、研究しているという事ですね。

セイタカアワダチソウの他に、
アレロパシーをしている植物ですが…

★アレロパシーを有する植物の例

・ナヨクサフジ(ヘアリーベッチ):石灰窒素の成分でもあるシアナミドを生合成する
・セイタカアワダチソウ:根からシスデヒドロマトリカリアエステルを出す。
・クルミ:葉や根からジュグロンを出す。
・サクラ:葉からクマリンを出す。
・マツ
・ニワウルシ(シンジュ)
・ソバ
・ヨモギ
・ハリエンジュ(ニセアカシア)
・アスパラガス
・ヒガンバナ
・キレハイヌガラシ
・レモン
・ユーストマ
・ナルトサワギク
・ギンネム:葉からミモシンを出す。
・アカギ
・ホテイアオイ
・ナガボノウルシ
・ナガミヒナゲシ

などがあります。

あとがき

セイタカアワダチソウとブタクサの違いや、
アレルギーの事は分かりましたが、
アレロパシーについては、
難しくて分かったような、分からないような感じですね。

でも、色々な研究がなされて、
私たちの生活が、より良くなっていくのは嬉しい事です。