シクラメンは、秋から春にかけて、
赤やピンク、白などの美しい花を咲かせます。
上手な育て方をすれば、
シクラメンを何度も長く楽しむことが出来ます。
開花した後の、夏過ごしの方法などにも注意して、
綺麗なシクラメンを繰り返し堪能しましょう。
シクラメンの花が終わったら夏越しはどうする?
シクラメンは、雨期と乾期が存在する、
北アフリカや中近東、地中海沿岸などの地域を原産とする植物です。
そのため、雨季に花を咲かせ、
乾季に休眠するという性質を持っています。
シクラメンにとっての「雨季」は、日本では冬にあたります。
逆に「乾季」は夏にあたります。
このために、
日本で一般的な育て方で生育するシクラメンは、
秋から春にかけて花を咲かせ、夏に休眠するのです。
日本の夏は、湿度がとても高いため、
シクラメンの夏の休眠期では、湿度対策がとても重要になります。
シクラメンは、夏が苦手なので、
ワンシーズンだけの楽しみ方をする方も多いかもしれませんが、
夏越しの仕方を覚えると、
何度も花を咲かせることが出来ます。
夏越しには、
葉を枯らして球根だけの状態で夏越しさせる「休眠法」と、
葉を残して生育させながら夏越しさせる「非休眠法」があります。
休眠法は、5月から6月にかけて花が終わったら、
だんだん水やりの回数を減らしていきます。
新しい葉が開かなくなったら、休眠状態に入っているので、
水やりをやめます。
葉が枯れてきたら、
花と葉を取り除いて球根だけにして、
風の通りの良い涼しい場所に置き、夏を越えさせます。
非休眠法は、5月から6月の花の終わりかけの時期に、
一回り大きな鉢に鉢替えをします。
温度が30℃以上に暑くなりすぎない様に注意して、
日焼けにも気を付け、50%程度遮光して保管します。
そして、
8月下旬になったら、一回り大きな鉢に鉢替えします。
休眠法は、あまり手間がかからず、
球根の腐敗も防ぐことが出来ますが、
シクラメンの開花は1月から2月になります。
非休眠法は、光や病害虫の予防などに手間がかかり、
球根が腐敗しやすい欠点もありますが、
前の年よりも一回り大きな株になります。
シクラメンの開花は、11月から12月に楽しむことが出来ます。
シクラメンの育て方でお手入れの仕方と肥料のやり方は?
シクラメンは、実はとても肥料を必要とします。
肥料が少なくなると、
花が少なくなったり、元気がなくなったり、
葉っぱの色が黄色くなったりします。
しかし、逆に肥料をあげすぎても、
背丈が伸び過ぎたりしてしまいます。
★シクラメンの肥料にも、種類があります
元肥…元肥は植えつける時に土に混ぜて使います。
追肥…追肥は根が伸び、
シクラメンの生育が 盛んになり、花を咲かせている時に使います。
置き肥…球根に触れない様に、株から離して 置きます。
液体肥料…カリウム、リン酸の多い肥料を、
1000倍か、2000倍に薄めて使います。
その まま使える液体肥料もあります。
シクラメンには、大輪系とパステル系のものと、
中輪系、小輪系のものがあり、
種類によっても肥料の施し方が少し違います。
花盛りのシクラメンには、追肥が必要となります。
1月頃から花を咲かせる大輪系とパステル系には、
2ヶ月に一度、化学肥料を置き肥します。
9月から5月上旬にかけては、液体肥料を週に一回程度あげます。
この時に、花や葉に触れない様に、
葉を持ち上げながらあげるのがコツです。
夏の非休眠株は、
2週間に一回程度与えます。
休眠株には、肥料は必要ありません。
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シクラメンの花が終わってからの育て方 種のまき方はどうする?
シクラメンは、花が咲いたあとに種ができるので、
種を採ったら涼しい場所に保管して、春か秋に蒔きます。
しかし、シクラメンは暑さに弱いので、
9月から11月頃に種を蒔くのが良いでしょう。
春に蒔く場合は、
5月から6月に種を蒔き、涼しい場所に置きましょう。
種まき用土は、軽く湿らせて、
よく混ぜておきます。
軽く湿らせおくことで、
水をかけた時にスムーズに水を吸ってくれます。
また、シクラメンの種は嫌光性なので、
暗いところを好みます。
光が当たりすぎない様に気をつける必要もあります。
シクラメンの発芽温度は、15℃から18℃です。
暑さにも寒さにも弱いので、
5℃以下にならないように注意しなければなりません。
土が乾き過ぎても芽が出ませんが、
湿度が多すぎてもダメです。
水は、あげすぎない様に気を付けましょう。
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あとがき
冬のガーデニングには欠かせないシクラメン。
一株あるだけで、
花壇やプランターが明るく華やかな雰囲気になります。
冬のガーデニングは、お休みなんて思わずに、
シクラメンを活用してカラフルに過ごしたいものです。