ピスタチオは好きですか?
おやつとしても美味しく食べられているナッツには、
たくさんの種類がありますが、
その中でも、
「ナッツの女王」と呼ばれているのがピスタチオです。
栄養素がたくさん含まれているとされるピスタチオには、
美容効果もあるとか。
今回は、
栄養成分と効能効果、
食べ過ぎるとどうなる?など、
ピスタチオのあれこれについて紹介します。
ピスタチオの栄養成分は?
■ピスタチオとは
ウルシ科カイノキ属の落葉高木から採れるピスタチオは,
中央アジアや西アジアが原産のナッツで、
香ばしい風味で味もとても美味しいことから、
ついつい食べ過ぎてしまう事もありますよね。
他のナッツ類とは違って、
殻に包まれた実が
綺麗な緑色をしているのもピスタチオの特徴となっていて、
実の緑の部分が
鮮やかな色をしているピスタチオほど質が良いともいわれています。
■ピスタチオの歴史
元々は古代トルコ、
ペルシャ(現イラン)などの
地中海沿岸地方に自生していたピスタチオです。
他のナッツには無い味わいと、
鮮やかな緑色をしていることから、
旧約聖書に登場するシバの女王も好み、
国内すべてのピスタチオを独占したとも言われています。
日本には19世紀に伝わり、
その後、栽培も試みましたが、
気候や風土が合わず、定着しませんでした。
現在、イランが生産量第1位、
次いでアメリカ、トルコの順に生産されています。
■ピスタチオに含まれる栄養素
ピスタチオには、
カリウム、鉄、銅などのミネラルや、
ビタミンB1、ビタミンB6などのビタミン、
食物繊維、さらにオレイン酸やリノール酸、
植物だけに含まれるルテインやゼアキサンチン、
β-カロテンも豊富です。
■ピスタチオの見分け方と保存方法
かたい殻におおわれたピスタチオは、
殻を外し、中の緑色の部分を食べます。
緑色の濃いものが良品とされていますが、
湿気を含むと酸化しやすく、
香りが悪くなってしまいますので、
なるべく早めに食べきるようにしましょう。
たくさん購入した場合は、
密閉容器に入れて冷蔵庫の野菜室に入れるか、
冷凍庫で保存します。
冷凍したものも2~3ヶ月を目安に食べきるようにしましょう。
ピスタチオの効能効果は?
★ピスタチオ
栄養価が非常に高いことから
ナッツの女王と呼ばれているピスタチオ、
ピスタチオと食べることによって
以下の効果や効能を期待できます。
・疲労回復
・生活習慣病予防
・眼病予防
・便秘解消
・美肌などの美容効果
ピスタチオにはカリウムが含まれている為、
体内の余分な塩分や水分を
体の外へ排出してくれる働きがあります。
これによって高血圧を予防することができますし、
女性の天敵であるむくみを解消することもできます。
他にもオレイン酸やリノール酸といった
健康に良い脂肪分である不飽和脂肪酸も豊富に含んでいるので、
体内の悪玉コレステロールを減らし、
善玉コレステロールを増やしてくれます。
これによってコレステロール値が低下し、
生活習慣病を予防することに繋がります。
他にも、
ルテインなどが持つ抗酸化成分による細胞の老化を防ぎつつ、
紫外線から目を守ることができますし、
食物繊維によって便秘の解消にも効果があります。
挙げたらキリがないほど
多くの効果を期待できる栄養素が詰まっているのが
ピスタチオの大きな魅力ですね、
おやつやダイエットのお供に食べてみたはいかがでしょうか。
ピスタチオの効能の多さを、他のナッツと比べてみました。
★くるみ
・生活習慣病の予防
・アンチエイジング
・ストレス軽減・快眠
・便秘解消
・美髪
メディアでも取り上げられており、
優れた効果・効能を持ったナッツとして
注目されているのがクルミです。
健康・美容・ダイエットなど
総合的な効果が期待できる優れたナッツとして、
人気急上昇中の食品です。
α-リノレン酸によって
血液がサラサラになるので生活習慣病の予防になり、
女性ホルモンを整えてくれることによって
コラーゲンなどが生成されやすく、
アンチエイジング効果もある優れたナッツです。
トリプトファンによってストレスを軽減してくれますし、
それによってスムーズに睡眠に入ることが可能です。
食物繊維も多く便秘も解消してくれますし、
特に女性に嬉しい効果が多いです。
★アーモンド
・アンチエイジング
・生活習慣病予防
・骨粗しょう症予防
・便秘解消
ナッツの代表格であるアーモンド。
天然のサプリメントと呼ばれるほど
優れた効果・効能を発揮するナッツであり、
食べたことがある人が非常に多いナッツでしょう。
ビタミンEを豊富に含んでいるナッツなので、
抗酸化作用によって
細胞や血管の老化を防止してくれる
アンチエイジング効果に優れたナッツとして人気が高いです。
オレイン酸によって悪玉コレステロールを減らしてくれるので、
生活習慣病の予防にも効果があります。
食物繊維・ミネラルも豊富に含んでいるので、
骨粗しょう症の予防や便秘解消にも効果を発揮してくれます。
最もポピュラーなナッツなので手に入れやすいです。
比べてみると分かる様に、
ピスタチオは総合的に優れたナッツだと思います。
たくさん含まれている栄養価の中でもカリウムに関しては、
他のナッツ類と比べてもピスタチオが一番豊富に含んでいます。
ピスタチオを食べ過ぎたらどうなるのか?
ピスタチオは優れた効能があり、
特に生活習慣病予防にも役立ちます。
しかし100g615キロカロリーと
エネルギーも高めで油脂を含むので
食べ過ぎは太る原因になってしまいます。
くれぐれも食べ過ぎに気をつけましょう。
「ナッツ類を食べ過ぎるとニキビがよく出来る」
という噂がありますが、
ピスタチオそのものにそのような要因はありません。
ピスタチオの加工時に油で揚げ、
バターや塩分で味付けされたことが原因で
ニキビが出来やすくなります。
カロリーと塩分、
ともに摂り過ぎになるので加工されたピスタチオより、
生のピスタチオを摂取するようにしましょう。
・ピスタチオの食べ過ぎは、ガンになりやすいの?
イタリア産ピスタチオナッツ加工品の検査で、
アフラトキシンが検出されていることを公表しました。
アフラトキシンとは、
カビ毒の一種で、肝細胞がんを引き起こす物質であり、
加熱処理でも分解されません。
ピスタチオなど輸入食品の食べ過ぎは要注意です。
・ピスタチオの食べ過ぎは鼻血が出るの?
鼻血が出るというのは、
食べ過ぎ防止の為の戒めの意味もあるそうです。
根拠はないものの、
ピスタチオの食べ過ぎ防止の為には必要な噂かも知れません。
・ピスタチオの食べ過ぎは腎臓に負担がかかるの?
カリウムを多く含むピスタチオは、
食べ過ぎてしまうと高カリウム血症になりかねません。
血液中のカリウム濃度を正常に保ち、
カリウムを多く含んだ食材の食べ過ぎはNGです。
摂取量を守りましょう。
そして、ピスタチオは食物繊維を多く含みます。
食べ過ぎてはお腹が緩み、
調子も悪くなってしまうこともありますので
気を付けて下さい。
・ピスタチオのアレルギーはあるの?
ナッツアレルギーという言葉を聞いて事があると思います。
アレルギーを持っている方は
ピスタチオを食べても症状があらわれます。
ナッツアレルギーの症状は息苦しさや湿疹が出るそうです。
症状が出た場合は、
直ちに病院に受診しましょう。
ピスタチオの1日摂取目安量は約20粒程です。
摂り過ぎにはくれぐれもご注意ください。
あとがき
ピスタチオは他のナッツに比べると小さなナッツですが、
女性にとって嬉しい美容や健康効果が期待できる栄養素を
いくつも含んでいます。
おつまみとして、
または普段のおやつとしてなど、
自分のライフスタイルに合わせて、
普段の食生活へ積極的に
ピスタチオを取り入れてみてはいかがでしょうか。