チューリップは、春の花壇を彩る代表的な花ですね。
日本には、
江戸時代に入ってきたと言われていて、
当時はとても高価でした。
日本で球根栽培が始まって、
普及し始めたのは大正時代以降です。
昭和初期より童謡にも歌われたことから、
いまでは子どもから大人まで、
誰もが知っている馴染み深い花となりました。
チューリップの球根の植え方、
プランターの場合についてまとめました。
チューリップの球根の植え方でプランターの場合は?
チューリップは秋植えの球根植物で、
多種多様の品種があります。
その数は5000種を超えると言われています。
花色や花姿が豊富で、
早春から春の花壇の彩りとして、欠かせない植物です。
チューリップは鉢植えでも、
庭や花壇に植える地植えでも育てることができます。
育てるときは、以下のものを用意しましょう。
■準備するもの
・チューリップの球根、または芽出し球根の苗
■その他用意するもの
・鉢、またはプランター
・培養土
・鉢底ネット
・鉢底石(なくても可)
・土入れ、移植ゴテ(球根植え用のバルブプランター、ディバー)
チューリップは日向を好みますので、
植え場所や鉢の置き場所も考慮しておきましょう。
チューリップは水はけのよい、
弱酸性の土を好みます。
鉢植えの場合は、
市販の草花用培養土で問題ありません。
製品により、
チューリップに対しては水はけが悪いことがあります。
そういったときは、
砂やパーライトを足すことで改善されます。
また、
「球根用」とか「チューリップ用」と書かれた培養土も、
市販されています。
自分で単用土をブレンドして作る場合には、
赤玉土と腐葉土、パーライトを、
6:3:1の割合で混ぜます。
地植えの場合には、
日当たりと水はけのよい場所を選び、
あらかじめ堆肥や腐葉土をすき込んで耕しておきます。
水はけが悪いときは、
川砂も加えて、水はけをよくしてください。
また、酸性土の中和のために、
苦土石灰を施したり、
用土に籾殻くん炭や草木灰を混ぜたりするのも有効です。
いずれの場合も、
あらかじめ元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。
■球根の選び方
チューリップの球根を植える時期になると、
園芸店にはたくさんの球根が並びます。
球根を選ぶ際は、ラベルの写真だけに惑わされず、
球根の状態をよく見て選ぶようにします。
バラ売りされている場合は、
1個1個手に取り、大きくて持ち重りのする球根、
表面に凹凸や汚れのない、
締まった球根を選ぶようにしましょう。
5球、10球とネット袋でまとめて売られているものも、
触れてみて、フニャフニャするようなものは避けます。
■球根を植え付ける
1.プランターの形状に適した配置で
球根を植え付けましょう。
丸型プランターには円形、
角型プランターには直線2列に植え付けると
ボリュームのある鉢になります。
球根が隠れるくらいの浅植えにするのは、
根が十分下に伸びるようにさせるためです。
2.球根のとがったほうが上になるように、
向きに注意して植え付けます。
また、葉が出る方向をそろえて植えると、
開花したときの方向を揃えられます。
3.上から土をかぶせます。
一部の球根は、
球根の先端が土の上にでるようにします。
上からかける土はあまり多くせず、
そっとかけるくらいで十分です。
チューリップの球根をプランターに植える時期は?
チューリップの球根の植え付け時期は、
地域によって差があります。
目安としてはそれぞれの地域の
「紅葉の見ごろ」を目安にすると、
その年のそれぞれの地域にあった
植え付けの時期になるのでよいでしょう。
遅くても年内には球根の植え付けを完了します。
チューリップは、
球根を植え付けてから寒さを経験することによって
花芽が形成されます。
的確な時期にチューリップの球根を植え付け、
生長のための期間を作ってやりましょう。
チューリップの球根の植え方で寒冷地での対策は?
チューリップは冬の間の低温を好みますが、
冬の乾燥は苦手です。
球根の時期に十分な水分が得られず乾燥してしまうと、
花の元となる芽が枯れてしまいます。
ですので、
鉢を置く場所は、
温度が低く湿度の高い場所に置くようにしましょう。
また、庭植えに比べて土が乾きやすいので、
まめに土の湿り具合を確認するように注意してください。
植え付けは冬が訪れる前には行いたいので、
寒冷地ではできるだけ10月中に植え付けを行ってください。
また、
霜柱の立つような地域では、
霜柱に押し上げられないように
少し深めに球根を植えるようにしてください。
チューリップは植えた後の手入れの仕方次第で、
どれだけきれいに花を咲かせるかが決まります。
水やりの仕方と肥料の与え方について
ご紹介しますので参考にしてください。
・水やりの仕方
チューリップを植えた鉢の土の表面が乾いてきたら
鉢の底から流れ出てくるほど、
たっぷりと水やりをしてください。
まだ土が湿っている状態だと球根が腐ってしまうので、
指で土が乾燥していることを確認してから行いましょう。
・肥料の与え方
チューリップは、
花を咲かせる前と花を咲かせた後に肥料を与えます。
花が咲く前は、
固形のゆっくりと効く緩行性肥料を土に混ぜておき、
花が咲いたあとは、
球根を回復させるために、
水で薄めた液体肥料を2週間に1回ほど与えてください。
チューリップが開花したとき、
大切に育てた分、
嬉しい気持ちは一段と嬉しいものです。
そんなチューリップの花も、
時間がたつとだんだんと萎れてきます。
もし、
花がしおれてきたなあと思ったら、
できるだけ早いタイミングで花を切り取ってください。
実は翌年以降もチューリップを育てたいなら、
枯れていく花に栄養分を使わないよう
花を切って結実させてあげないことが大切なのです。
多くのチューリップは、
6月頃には花が枯れはじめるので、
その前に、途中で茎を切り取りましょう。
早く花を切り取るほど球根に栄養分が残り、
翌年も花を咲かせやすくなります。
ちょっと元気がなくなってきたかな?
というタイミングで
切り取ったチューリップの花であれば、
水を入れた容器に飾る
「切り花」としても引き続き楽しめます。
もし、球根のために早めに花を切り取るのであれば、
水を溜めたバケツや花瓶に茎ごと生けてみてください。
できるだけ毎日水を入れ替えれば、
しばらく開花したチューリップが楽しめます。
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あとがき
チューリップをはじめとした球根類の流通は、
長い期間販売される花苗に比べて、
季節限定の売り切り商品として販売されることがほとんどです。
お店の規模にもよりますが
売り切れたら再入荷の可能性が少ない商品です。
人気の品種のチューリップの球根から売り切れていくので、
球根は早めに買うことをおすすめします。