お花をもらった。
社長自らが、
スタッフの誕生日月にねぎらいのメッセージを添えて贈られるこのお花。
殺風景な自宅に戻って飾ってみると、
じわじわと良い感じに。
一輪だけなのに、
暑い夏の日ですら華やぐとはこのことか…
ただ初めてもらった去年は数日と持たずにしおれてしまった。
「なんだろうと思ったけど…花かぁ!いいねぇ!」
旦那のご帰還だ。
玄関を開けたら普段とはちがう『香り』が漂ってきたらしい。
「去年はなんだか残念だったよね。すぐにしおれちゃって。」
うんうんそれ知ってる。
なんなら少し傷ついてるくらいだし、
いつもながらえぐってくるよね。
「そういえば…ここをこうしておくだけで随分長持ちするらしいよ」
えっ?!
今のって私のやり方とどう違うの?
まったく君の引き出しはどこまで広いんだ。
切り花を夏でも長持ちさせる方法についてまとめてみました。
切り花でも夏に長持ちする花の種類は?
暑い時期でも、切り花として長く楽しめる花をご紹介しましょう。
🌻 ひまわり(開花時期7月〜9月)
夏の代名詞といっても過言ではないこの花。
目に入ることで元気がもらえる気がするのは私だけでしょうか?
ご存知の通り夏に咲く花ですので暑さにも安心です。
最近は種類も豊富なのでひまわりだけに絞って、
色味の違いで入れ替えるのも楽しめるのではないでしょうか。
🌻 アンスリューム(開花時期4月〜9月)
赤いハート形が印象的な南国を感じさせる花です。
原産が熱帯アメリカや西インド諸島ということもあって、
こちらもおすすめです。
🌻 ユリ(開花時期4月〜8月)
見頃が初夏から夏というところもありますが、
切り花としたときに水揚げがよいのも特徴です。
つぼみがいくつもついているものを選べば、
順を追ってその開花が楽しめるでしょう。
切り花を暑い夏でも長持ちさせる方法は?
切り花を長持ちさせるには、
花に清潔な水を充分に行き渡らせることがポイントです。
①花入れる花器は汚れていませんか?
ほこり等がついているようでしたらスポンジなどを使って、
綺麗にしておきましょう。
汚れがついたまま使ってしまうと、
バクテリアなどの菌の繁殖につながり、
結果として花の寿命に大きく影響してしまいます。
②水につかる位置にある葉は、腐りやすくなるため取り除きましょう。
③茎を切るときは水中で斜めに切ります。
植物には道管(どうかん)とよばれる水分の通り道があるのですが、
ここに空気が入ってしまうとうまく吸い上げることができなくなります。
そこで、
水中で茎を切ることでこれを防ぐというわけです。
斜めに茎を切ることで、
断面積が広くなり水の通り道を増やすことにつながります。
また、切れないはさみで茎を切ると、
道管がつぶれてしまい水をうまく吸い上げることができなくなりますので、
できるかぎり切れ味のよいものを使いましょう。
④毎日水切りを行いましょう。
給水に使っている茎の部分はどうしても傷んでしまいがちです。
水を腐敗から守ることに加え、
道管の通りを良くするためにもしっかりおこないましょう。
⑤毎日水をとりかえます。
水をとりかえる際には、
花器もよく洗い清潔に保ちましょう。
また、水に触れている茎の部分からぬめりが発生しているようなら、
これも綺麗に取り除きます。
⑥置く場所を検討しましょう。
直射日光や冷気が直接触れるところ、
または、
高温多湿の場所にあるようなら移動させます。
切り花が長持ちするための延命剤はどのようにして使うのか?
市販で売られている延命剤には主に3つの要素があります。
①花の栄養分となる糖分
②水のPH値を保つたの酸性成分
③バクテリアなどの繁殖を防ぐための殺菌成分
切り花にとって不足がちな要素を、
これらが補ってくれるというわけですね。
使い方としては、水に延命剤をまぜるだけ。
その際、規定量は守りましょう。
延命剤といえど量が多すぎては逆効果となります。
毎日のお手入れがむずかしいという方には、
大いに助けとなってくれるアイテムといえるでしょう。
最近は、自家製延命剤として、
炭酸飲料と漂白剤を混ぜたものを紹介しているものもあります。
炭酸飲料の適度な糖分と漂白剤の殺菌力が有効というわけです。
ただし油断は禁物です。
茎や水の状態が変化しているようでしたら、
延命剤を使っている場合でも水切りや水の取替をすぐに行いましょう。
あとがき
いかがだったでしょうか?
切り花にとって水を綺麗に保ち、
その水を運ぶための道管を整えておくことが大切だとわかりました。
毎日の花へのちょっとした気遣いが、
そのまま長く楽しむ方法へとつながっているわけですね。
水に浸しているだけで充分と思っていた去年の自分が恥ずかしい・・・
今年はちゃんとお世話しよう!