パラリンピックはいつから始まったのか?語源の由来と開催された歴史年表をチェック!

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パラリンピックは、いつから始まったのでしょうか?

4年に一度の、オリンピックが開催される時に、
パラリンピックも、開催されるんだなと思っていたので、
特別意識していませんでした。

改めて聞かれると、そういえば…と、
何も知らない事に気が付きました。

パラリンピックの語源の由来についてや、
今までに開催されたパラリンピックの、
歴史年表をチェックしてみました。

  

パラリンピックはいつから始まったのか?

まずは、パラリンピックとはですが…

パラリンピックは、
オリンピックと同じ年に同じ都市で開催されます。

そのためパラリンピックには、
夏季と冬季の2種類の大会があります。

パラリンピックの意味は、
もともとは「Paraplegic Olympic(対麻痺者のオリンピック)」
という意味でしたが、
のちに「Parallel+Olympics(類似した、同様の+オリンピック)」として、
もう1つのオリンピックという意味へと変わっていきました。

パラリンピックを統括するのはIPC(国際パラリンピック委員会)で、
オリンピックを統括するIOC(国際オリンピック委員会)とは別の組織です。

日本でも同様にパラリンピックが日本パラリンピック委員会、
オリンピックが日本オリンピック委員会と別になっています。

オリンピックとパラリンピックでは、組織が違いうんですね。

では、パラリンピックはいつから始まったのでしょうか?

障害者スポーツの国際大会は、
後述するパラリンピックの始まりよりも前から行われていました。

障害者がスポーツをしていたという記録は、
紀元前からあったそうです。

しかし、障害者のスポーツ団体が生まれ、
スポーツ大会が行われるようになったのは、
19世紀から20世紀にかけてのことでした。

初めての国際的な障害者のスポーツ大会は、
1924年に国際ろう者スポーツ連盟が行った、
第1回国際ろう者スポーツ競技大会(現在のデフリンピック)でした。

そして、
パラリンピックが行われるのはここからもう少し後のこととなります。

パラリンピックの前身となる大会が始まったのは、
1948年のことです。

当時は第二次世界大戦の影響で多くの負傷者がおり、
中には脊髄損傷によって車椅子を利用する患者もいました。


そういった脊髄損傷者のために、
ロンドンにあるストーク・マンデビル病院内に脊髄損傷科が開かれ、
1948年に、ここで患者のリハビリのための競技会として、
車椅子患者によるアーチェーリー大会が行われました。

これがパラリンピックの原点となった大会です。

ちなみにこのアーチェリー大会には、
男女合わせて16名の選手が参加したそうです。

その後も、この大会は毎年行われていましたが、
1950年にオランダの選手が参加したことで国をまたいでの競技会となり、
名称が「国際ストーク・マンデビル大会」となり、
少しずつ大きくなっていきました。

少しずつ参加国が増えていったストーク・マンデビル大会は、
運営組織が整っていき、
1960年にヨーロッパ5カ国によって、
「国際ストーク・マンデビル大会委員会」という組織ができます。

この組織によって、
オリンピックが開催される年については、
ストーク・マンデビル大会をオリンピックの開催国で行うという意向が発表され、
同年にオリンピックが開催されたイタリアはローマで、
国際ストーク・マンデビル大会が開催されました。

このローマ大会が、
第1回目のパラリンピックと位置付けられています。

ちなみに
冬季パラリンピックは、
夏季から遅れること16年後の1976年に開催された、
スウェーデンのエンシェルツヴィーク大会が第1回目となっています。

ですから、
「パラリンピック」が始まったのは1988年ということになります。

先述の通り、
パラリンピックの前身といえる大会は1960年から行われていましたが、
当時は「国際ストーク・マンデビル大会」や
「Olympiad for the Physically Disabled」、
「Olympics for the Disabled」など大会によって名称が異なっていました。

そんな中、
1985年に現在のパラリンピックの名称を使用することが決まり、
1988年のソウル大会で初めて使用されました。

また、名称だけでなく、
オリンピックで使われた試合会場が、
パラリンピックでも使用されるなど、
オリンピックとの連動も行われました。

この頃には、先ほども説明した通り、
パラリンピックの解釈の仕方が変わって、
“もう1つのオリンピック”となり、
現在のパラリンピックの形へとなっていったのです。

パラリンピックという名前の語源や由来は?

先ほども、お話ししましたように、
パラリンピックの名前の由来は、
大会に参加する選手が、
足(下半身)に麻痺がある人であったことからきているとされています。

下半身の麻痺を意味するパラプレジア(Paraplegia下半身不随)と、
オリンピック(Olympic)を組み合わせて、
パラリンピック(Paralympic)となり、
後にIOCもそう名乗ることに同意しました。

しかし1985年以降になると、
半身不随以外の身体障害者も、大会に参加することから、
「parallel(平行)」と「Oiympic(オリンピック)」で、
「もう一つのオリンピック」と解釈されるようになったと言います。

パラリンピック これまでに開催された歴史年表をチェック!

パラリンピックの歴史を紹介します。

20世紀初頭(19??年~)
⇒障害者スポーツの大会が度々開催されていた。

1948年
⇒ロンドンオリンピック開会式とともに、
戦争で負傷した兵士のリハビリの一環として、
イギリスのストーク・マンデビル病院で行われた。

1960年
⇒ドイツから亡命したユダヤ系医師「ルートヴィヒ・グッドマン」を会長とし、
ローマで行われたオリンピックと同時に、
第9回国債ストーク・マンデビル競技大会が開催され、
この大会が第1回パラリンピックと呼ばれています。

1964年
⇒東京で行われた夏季オリンピックで、
第2回パラリンピックが開催され、
第2部では日本人選手だけの国内大会が行われました。

1972年
⇒東京大会後は、
オリンピックと開催場所が異なるようになりましたが、
1972年のハイデルベルク大会にて復活し、
オリンピックとパラリンピックが、また同時開催されるようになりました。

1976年
⇒第1回冬季大会となる、
エーンシェルドスピーク大会が開催されました。

1988年
⇒ソウル大会より、正式名称が「パラリンピック」となり、
夏季オリンピックとの同一開催が復活しました。

1989年
⇒IPC本部がドイツのボンで設立され、
継続した大会運営が行われるようになりました。

1992年
⇒アルベールビル冬季大会にて、
冬季大会が冬季オリンピックと同一都市で開催されるようになりました。

1998年
⇒長野オリンピックにて、クロスカントリースキーの種目のみ、
初めて知的障害者の参加が認められました。

2000年
⇒シドニーオリンピック時に、
IOC(オリンピック)とIPCが正式に協定が結ばれて、
同時に開催されることが正式に義務化されました。

⇒バスケットボールの試合にて、
スペインチームに健常者が紛れ込むという不正行為が発覚し、
知的障害者が参加できなくなりました。

2001年
⇒IPCとIOCが、スイスのローザンヌで合意文書に調印し、
オリンピックとの連携を強化しました。

2012年
⇒ロンドンパラリンピックで、
陸上競技、水泳、卓球の3競技で知的障害者が12年ぶりに復帰し、
リオ(2016年)でも実施されましたが、
ソチ(2014年)や平昌(2018年)では参加できませんでした。

こうして見ると、
パラリンピックの今日までの動きが分かり易すく、
長い歴史がある事が伺えますね。

あとがき

これまで、あまり意識を持つことがなかったパラリンピックですが、
長い年月をかけて、今日に至るのですね。

オリンピックやパラリンピックの楽しみが増えました。

テレビからですが、
日本選手をしっかりと応援したいと思います。