毎年、窓ガラスの結露にはなやまされます。
ほっておくと、カーテンにカビができるし、
拭いても、拭いてもという感じです。
この前、100円均一で、結露グッズを買いました。
これがなかなか良くて気にいってます。
窓ガラスに結露が出来ないようにするには、
結露する原因を知って、
根本から結露対策をする必要がありますね。
結露を防ぐ方法や結露に効果あるグッズについて調べてみました。
窓ガラスが結露する原因は?
「寒い日、電車に乗り込むとメガネが曇った」
あなたもこんな現象を見たことがあると思います。
実は、これも結露のひとつです。
では、気温や電車の空調、
混雑の仕方によって曇り具合が違ってくるのはなぜでしょう。
結露は身近な現象です。
しかし、そこには意外と複雑な仕組みが隠されています。
結露はどのようにして発生するのでしょうか。
その原理を追ってみましょう。
水蒸気として空気の中に入ることができる水分の量には制限があります。
その時の気温にもよるのですが、
お風呂一杯分ほどの大きさの空気には、
30~40グラム(スプーン数杯)の水分を含ませることができます。
あくまでだいたいと思って下さいね。
空気が水蒸気を含むことが出来る限界の量を飽和水蒸気量といいます。
この飽和水蒸気量は気温が下がるにつれて減っていきます。
では、
空気がどんどん冷えて、飽和水蒸気量を越えてしまうと、
余った水蒸気はどうなるのでしょう。
余った水蒸気は、空気中に存在することができないため、
水滴となって、あなたの目の前に現れます。
この目の前に現れた水滴が結露の正体なのです。
まず、水蒸気君の定員が10名の空気があります。
この空気には、水蒸気君が座れる席は10席だけ。
今、そこに6名の水蒸気君が座っているとします。
しかし、
水蒸気君が空気の中にいる間は、
あなたは彼らを見ることは出来ません。
空気がどんどん冷やされていきます。
そうすると水蒸気君が座る席がどんどん減ってゆくのです。
そして、さきほどは10席あった席が、6席に減ってしまいました。
定員6席の空気に、6名の水蒸気君がいるため、
空気の中の水蒸気君の席は満席です。
もう空いている席は、なくなってしまいました。
空気がさらに冷やされていきます。
そうすると水蒸気君の席は4席にまで減ってしまいました。
もともと満席だった空気。
減ってしまった席に座っていた2名の水蒸気君は、
仕方なく空気から出て、2名で一緒に集まっています。
この空気から追い出されて集まっている2名の水蒸気君は、
とうとう小さな水滴として、
あなたの目に見えるようになります。
こうして、あなたの目に見える水滴こそ、
窓ガラスに滴り落ちる結露なのです。
さきほどのメガネの例で考えてみましょう。
電車のなかの暖かい空気が、
露点よりも冷たい温度のレンズに触れた時に曇りはじめます。
また、
空調や混雑の仕方 によって水蒸気量が変化すると、
露点も変化するので、
同じ温度のレンズでも結露したり、結露しなかったりします。
住宅の結露も仕組みは同じです。
お部屋の空気が露点よりも冷たい窓ガラスに触れると、
ガラス面に結露が発生します。
またお部屋の水蒸気量が変化すると、露点も変化するので、
ガラス面の温度が同じでも、
結露したり、しなかったりするのです。
もちろん水蒸気量が多いほど、
露点が高くなり、結露しやすくなります。
これまでのお話から考えると、
住宅内部の水蒸気量を一定とした場合、
暖房しているお部屋に比べて、暖房していないお部屋の方が、
また日中よりもお部屋の温度が低くなる明け方などの方が、
湿度が上昇するので、結露が発生しやすくなります。
さらに、
お部屋の隅や出窓、厚いカーテンで覆われた窓など、
暖かさが行き渡らない場所も要注意です。
また暖房機器の種類、加湿器の使用、
空調などによる住宅内部の水蒸気量の変化も大きく影響します。
窓ガラスに結露するのを防ぐ方法は?
話題の窓ガラスの結露対策をご紹介します。
・緩衝材(プチプチ)や段ボール等を貼る
プチプチとも呼ばれている緩衝材ですが、
断熱性があることでも知られています。
半透明で荷物の梱包に使われたり、
ギフトの箱に入っていることもあります。
窓全体に貼ることで窓を冷やさないようにするので、
何も対策をしないより結露を防ぐことも可能です。
よく寒さ対策や、
暖房費の節約術としても紹介されている方法です。
通販でロール状の大きなタイプを購入することも可能です。
目隠ししても構わないなら、
段ボールや新聞紙を貼る方法もあります。
暗くなるようであれば下半分に貼ることで日光も入って、
湿気対策もできます。
断熱効果もありますが、
湿気を吸ってくれるのでカビの抑制にも効果が期待できます。
・換気をこまめにする
室内の湿度が低く水蒸気が少なければ、結露はしません。
家の中には、
湿気の原因になる水蒸気を発生させるものがたくさんあります。
★洗濯機
★室内干しの洗濯物
★水道(お料理や食器洗い)
★お風呂
★加湿器
★観葉植物
★水槽
生活に必要な水からも水蒸気が発生します。
お風呂を開けっぱなしにしないなど、
なるべく水蒸気が出ない工夫が必要です。
・植物や水槽などを窓の近くに置かない
水蒸気の発生しやすいものは、
窓辺になるべく置かないようにしましょう。
窓の近くに観葉植物などを置くと、
窓や壁付近の湿度が高くなる原因になります。
カーテンレールに洗濯物を干したり、
加湿器を窓の近くに置くのも結露の原因です。
・サーキュレーターで湿気を飛ばす
窓の近くにサーキュレーターや扇風機を置いて、
窓付近で水蒸気が停滞しないようにします。
湿気は窓で冷やされることで結露になるので、
その前に風で湿気を飛ばします。
結露にも効果的ですが、
空気を循環させて暖房の効きを良くする効果も期待できます。
・開放型暖房機を使わない
開放型暖房機は、
ガスや石油を燃焼させて、熱を発生させる仕組みです。
燃焼させるために大量の水蒸気を空気中に放出するので、
結露の原因になりやすいです。
開放型暖房機には下記のようなタイプがあります。
★石油ストーブ
★ガスストーブ
★石油ファンヒーター
★ガスファンヒーター
ただしFF式や非開放型と呼ばれるタイプなら、
排気を外に逃すため、水蒸気を放出せず結露の原因にはなりません。
・結露防止シート(フィルム)を貼る
市販の結露防止シートを貼ることで、
窓が冷えるのを防ぎ結露を防止します。
プチプチや段ボール、
新聞紙を貼るのと似たような効果が期待できますが、
見た目の良さがアップします。
オシャレなすりガラスに見えるようなデザインもあるので、
人目に付くリビングなどにも最適です。
・カーテンを取り替える
カーテンを閉めることで暖房の熱気とガラスの冷たさを遮断して、
温度差が大きくなり、結露の原因になります。
寒い日は、特に日中でも、
厚いカーテンとレースを閉め切ったりしていないでしょうか。
また日中は開けておくので良くても、
夜に結露の原因になることもあります。
レースカーテンだけにすると、
室内と窓の温度差が少なくなるので結露しにくくなります。
目隠しのためにほとんどカーテンを閉めている場合は、
ミラーレースカーテンにすることで目隠しと結露防止に役立ちます。
・窓用結露防止ヒーターを設置
暖房器具を窓の近くに置くだけでは十分な効果が得られない場合、
窓用結露防止ヒーターが効果的です。
棒状の暖房で、
窓以外にもトイレや玄関などの肌寒い場所でも使うことができます。
メーカーにもよりますが、
目安として一台あたり一日30円程度の電気代がかかります。
・合成洗剤を塗る
合成界面活性剤が水滴を付きにくくしてくれます。
洗剤を薄めてタオルで拭く方法が一般的に知られたノウハウですが、
実際にやってみるとあまり効果がありません。
食器用の中性洗剤を原液のままで塗るのが、
最も効果的です。
カビを防ぐためにアルコールスプレーを事前に吹きかけておくと、
さらに効果的です。
作り方は水110mlにエタノール90mlを入れて、
霧吹きの容器に入れるだけです。
窓の結露を拭き取り、
アルコールスプレーを吹きかけた雑巾で窓枠を拭きましょう。
アルコールが揮発したら雑巾に少量の洗剤をつけて窓を拭きます。
・ワイパーなどでこまめに結露を取り除く
何をやっても結露してしまう場合には、
できてしまった結露をこまめに拭くのも効果的です。
新聞紙でガラスを磨くと綺麗になるので、
古新聞を使って拭き取るのもお勧めです。
使い古したタオルを切って使い捨てにするのも良いですね。
結露を拭き取るときに合成洗剤を使えば、
一石二鳥の効果が期待できるでしょう。
・吸水テープを貼る
窓の下部のサッシ上に吸水テープを貼ることでカビや腐食を防ぎます。
結露しないようにするのではなく、
出来てしまった結露を吸い取ることができます。
デザインが豊富なので、
オシャレに結露対策をしたい場合にもお勧めです。
・除湿器を使う
除湿器を使うと、かなりの水蒸気を取り除くことができます。
★コンプレッサー式・・・気温が高い時期に効果的でも冬場には効果が落ちる
★デシカント式・・・室温が高くなるので夏場には不向きで電気代も高い
★ハイブリッド式・・・コンプレッサー式とデシカント式の両方を使うことができる
ハイブリッド式がお勧めで、
押し入れなど家のいたるところでも使えて便利です。
特に洗濯物を外干しできない長雨などにもかなり重宝します。
結露を、防止する方法を紹介しました、色々あるんですね。
窓ガラスの結露対策に効果あるグッズは?
・トドマール プラス 結露防止スプレー
この結露対策グッズはスプレー型です。
窓ガラスに吹きかけると、
透明な吸収液体シート(吸収膜)が表面に作られます。
結露が発生した時に、その吸収液体シートが吸収してくれて、
結露垂れを止める事ができます。
内容量は300mlで、窓ガラス約13枚~15枚分に匹敵しています。
効果の持続期間は約一か月になっています。
それとこの結露対策グッズは、
成分に水とアクリル系吸水性ポリマーだけではなく、
防カビ剤も入っています。
窓ガラスのサッシやカーテンなどをカビからも守ってくれて、
いつでも綺麗な状態に保てます。
その他には断熱効果も持っていて、
特に冬の時期には部屋の中の寒さも軽減できます。
・結露キーパー 300ml 日本製
これも結露対策グッズのスプレー型で、
素材には純水や高分子吸水ポリマー、除菌・防カビ剤が採用されています。
窓ガラスにスプレーをするだけで、
表面に透明な高分子ポリマー膜を作る事ができます。
湿気を遮断して、結露の防止・予防をできる事はもちろんな上に、
菌やカビの発生や繁殖にも効果をもたらせます。
窓ガラスを綺麗な状態でより保ちやすくなり、おすすめです。
それにこの結露対策グッズはスプレーをした時に、
布で全体に液を伸ばす事や広げる事をしなくても良く、
手間がかからないです。
他のスプレーと比較すると乾燥も非常に早く、
べたつきもほとんどなく、
窓ガラスに手を触れても何も付かないです。
初めて手に取って使う人も安心になっています。
あとがき
結露の防止対策、グッズはいかがでしたでしょうか?
結露対策のグッズがあるだけで、
結露に悩まされる事が少なくなり、より快適な生活を送る事ができます。
最近は、結露の防ぎ方が簡単な物や、
手軽に結露取りできる物なども出ていて、
一層使いやすくなっています。
もし結露を少しでも防止・予防したい人がいれば、
おすすめグッズの中から探して、使ってみてください。