福岡 筥崎宮の放生会はいつ行われるどんな祭事?おはじきや御朱印 見世物小屋が有名!

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放生会(ほうじょうや)という祭事をご存知でしょうか?

辞書などでは、放生会(ほうじょうえ)として紹介されていますが、
地元福岡では、
放生会(ほうじょうや)というのが一般的です。

福岡の三大祭りといえば、
春の「博多どんたく港祭」、夏の「博多祇園山笠」
そして秋の「放生会」と言われています。

今回は、全国各地で行われる放生会(ほうじょうえ)の中から、
福岡の筥崎宮(はこざきぐう)で行われる、
放生会(ほうじょうや)についてご紹介したいと思います。

  

福岡 筥崎宮の放生会はいつ行われるどんな祭事?

放生会という言葉は、捕獲した魚や鳥獣を野に放し、
殺生を戒める宗教儀式のことを指します。

お釈迦様が、水が渇いて死にかけていた魚たちを助けて放生したところ、
魚たちが転生してお釈迦さまに感謝報恩した話が伝えられています。

筥崎宮の放生会は、毎年9月に行われる秋のお祭りで、
7日7夜にわたって行われます。

露店の数は500軒を越え、
その期間は100万人以上の人で賑わう福岡の秋の風物詩なのです。

その放生会の起源は、1000年以上前までさかのぼり、
『合戦の間多く殺生す よろしく放生会を修すべし』
というご神託によるものなのだそうです。

生命あるもの全てに慈しみの心をもち、
無益な殺生をしないということなのです。

自分たちが今生きているのは、
他のたくさんの生命の犠牲の上にあって、自分たちは生かされているのだと…

そうした多くの使われた生命の霊に感謝することで、
同時に今後のさらなる商売繁盛、また家内の安全などを祈願します。

筥崎宮の放生会

2019年9月12日~18日

御神幸(御神輿行列)は

9月12日18時から(御下り)
筥崎宮→九大病院前→JR吉塚駅前→箱崎小学校前→22時に頓宮に到着

9月14日19時から(御上り)
頓宮→箱崎小学校前→JR吉塚駅前→九大病院前→筥崎宮

筥崎宮 https://www.hakozakigu.or.jp/omatsuri/houjoya/

〒812-0053 福岡市東区箱崎1-22-1
筥崎宮社務所 092-641-7431
筥崎宮婚礼受付 092-632-5588
神苑花庭園 092-651-1611

福岡 筥崎宮の放生会 おはじきや御朱印とはどんなもの?

『厄をはじく』というところからきているといわれている、
縁起物の“おはじき”が有名です。

おはじきといえば、透明なガラス製で小さな模様が入っている物を、
一般的には想像してしまいますが、
筥崎宮の放生会で扱っているものは趣が異なります。

普段は博多人形を作る職人さんがその製作にあたっており、
素材はガラスではなく素焼きです。

おおよその大きさはあるものの、その形や色に縛りはなく、
食べ物や動物または建物などそのモチーフは様々です。

以前は、年ごとにテーマを決めて限定品として販売していたのですが、
入手困難な上に高額で転売する方が現れたり、
購入のために販売当日に長蛇の列ができてしまい、
近隣の住民のかたにご迷惑になるとのことから中止されています。

現在は、毎年のテーマの変更をやめ、
年間を通して購入いただけるようにされていて、
その販売のタイミングはHP上で随時発表されています。

御朱印のほうは、放生会の時期だけ限定というものはなく、
筥崎宮の社務所で頂くことができます。

他にお土産として有名なのが『チャンポン』。

こちらは、長崎ちゃんぽんのような食べ物のことではなく、
ガラス製のビードロ細工のことです。

独特の『ペコン・ポコン』という音がすることから、
福岡の人の間で『チャンポン』と呼ばれるようになったのだとか。

購入に当たっては前日から並ぶ人がでるほどの人気です。

福岡 筥崎宮の放生会では見世物小屋が有名!

昭和30年代までは、
日本全国のお祭りの縁日で見ることのできた見世物小屋ですが、

今残っているのはこちらだけになっているのだとか。

そのような中、
放生会の期間は、昭和の風景を彷彿とさせる、
見世物小屋を見る数少ない機会かもしれません。

営業時間は、お昼頃から夜の10時くらいまでとなっています。

演目は、このようなもの中からその日によって異なるようです。

・ギャルのマジックショー
・驚異の怪力女!命からがらショー
・カッパの空中遊泳
・魔術・小奇術、炎の火炎ショー
・マジックショー、首だけ女、
・火と蛇を食べる女

夜間は大勢の人が繰り出すため、公演時間が短くなりがちなのだとか。

ゆっくりと見たい方は昼間がお勧めです。

料金は、大人700円、子供500円、幼児300円となっています。

あとがき

いかがだったでしょうか?

会場となる筥崎宮ですが、
大分の宇佐神宮と京都の石清水八幡宮とならび、
日本の三大八幡宮と言われています。

応神天皇・神功皇后・玉依姫命をお祀りするこのお宮は、
「石造一ノ鳥居」、「石燈篭」など国指定重要文化財があります。

博多湾まで続く表参道が、
祇園山笠の舞台となっているのはとても有名ですね。

地元球団である福岡ソフトバンクホークスやJリーグのアビスパ福岡が、
シーズンが始まる前に必ずお参りに来るほど、
そのご利益が知られています。

お祭りの時期に限らず一度は訪れてみたいですね。