鉄製のフライパン使われていますか?
テフロン製のものと比べて高温に強く丈夫で、
長持ちするのが特徴。
お子さんが、
親御さんが使っていたものを、
今は自分が使っているなんて話も聞こえてくるほどです。
一方で使い始めの際の油馴染みや、
日々のお手入れが不十分だと、
どうしても焦げ付きやすくなってしまうのは残念なところ。
一旦焦げ付きができたところは、
単にこすっただけではなかなか落ちませんよね。
せっかく馴染んだ油が取れてしまうから洗剤を使うのもはばかられるし・・・
今回はそんなお悩みにお答えするべく、
鉄フライパンの焦げ付きに効果的な落とし方についてご紹介したいと思います。
鉄のフライパンについた焦げの落とし方は?
毎日の調理に欠かせない道具であるフライパン。
『ついうっかり焦がしてしまった!』
なんてことは誰しもが経験されることではないでしょうか?
せっかく馴染んだ油が取れてしまうので、洗剤は使えないからと、
ひたすら力任せにゴシゴシ擦ってしまって、
綺麗にするはずが、かえってフライパンに傷がついてしまって、
益々焦げ付きやすい状況を作ってしまいがちです。
焦げ付きが頑固すぎて手に負えず、
新しいものと取替ようとお考えでしたら、
次の方法、試してみませんか。
・まだコゲが付き始めの場合は、湯を張って焦げをふやかす
フライパンにお湯を張って火にかけしばらく置きます。
焦げに水分を馴染ませることで、
だんだんと焦げがふやかされて浮きあがってきます。
・長くこびりついている場合は、焦げを焼き切る
①空のフライパンを火にかけます。
充分にフライパンを空焼きして、焦げ付きを炭のようにしてしまいます。
焼き始めは煙が多く出るため、初めてやる際は驚かれるかもしれませんが、
しばらくすると落ち着いてきますので、
ここが作業のひとつの目安となります。
フライパンを傾けながら全体にまんべんなく火を入れましょう。
この際、焦げ付きが多いと、
そこへ火がついてしまうことがありますので、
作業の際には充分に注意してください。
②焼き切った後は、冷めるまで放置したあと、
金属製のヘラなどで大きな焦げ付きを落としておきます。
細かなところについては、
紙ヤスリ(#80〜#150くらいの比較的荒いもの)を選び、
それを使って焦げを落としていきます。
黒く細かなカスが出てきますので屋外での作業がお勧めです。
ここまでくると、黒や茶色だったフライパンの見た目から、
鉄の銀色地金が見えてきます。
③クレンザーとスポンジをつかって丁寧に磨いていきます。
磨き終わったら水で綺麗に流し水気をとります。
④空焼きをします。
フライパン全体に火を入れていきます。
茶色の状態からしばらくすると、
少し青みがかった状態になりますのでそこまでもっていきます。
⑤油をなじませます。
フライパンに油をためて弱火で5分ほど火にかけます。
使い終わった油はオイルポッドなどにもどし、
フライパンに残った余分な油は、
キッチンペーパーなどで拭き上げておきましょう。
鉄のフライパンについた頑固な焦げは重曹とお酢どっちがきれいになる?
鉄のフライパンについた頑固な焦げの落とし方、
やり方はわかったけど手順が多くてやっぱり面倒そうだし、
擦ったりするのは力がいりそうで大変に決まっている。
そんな方には焦げ付きに対する別なアプローチをご紹介します。
・重曹で焦げ付きを落とす
①フライパンに水を入れたうえで大さじ1~2杯の重曹を加えます。
②よくかき混ぜて溶かしたのち10分程度沸騰させます。
沸騰したところで焦げ付きに触れてみると、もろもろと落ちるはず。
熱を加えることで炭酸ソーダが発生し、
酸性の汚れを中和して取れやすくします。
落ちが悪い場合は、そのまま一晩寝かせます。
注:重曹を加えるのは必ず水の状態で行います。
沸騰した状態でいれると吹きこぼれて火傷の原因となります。
・お酢で焦げ付きを落とす
①焦げた部分にお酢をかけます。
②水をフライパンに入れて火にかけ沸騰させます。
③冷めるまで放置します。
お酢に含まれるタンパク質を分解する酢酸の効果で焦げを分解してくれます。
また、重曹では対応できないアルカリ性の汚れに効果があります。
重曹とお酢、それぞれに効果のある範囲が異なっているため、
一方で落ちが悪ければ、
もう一方を試してみるのも良いかもしれませんね。
鉄のフライパン外側についた焦げの落とし方は?
フライパンの外側の焦げ付きは、
中についたものと比べて、常に火にかかってきたことから、
頑固なものが多いはずですが基本は内側と同様です。
フライパンの外側がすっぽり入る位の鍋を用意して、
フライパンの内側の焦げ落としで行ったように、
重曹やお酢を加えた状態で火にかけます。
後は時間をかけてじっと待つだけです。
鉄のフライパンは、
手入れが大変という印象をもっているかたもいると思いますが、
最近はそんなお悩みを軽減させる新製品もでてきています。
鉄製を使うことで、
意識せずともその鉄分が食べ物に含まれて健康効果もあるのだとか。
また手間がかかる反面、
それを育てて手に馴染んでいく経過を楽しめるというのも、
鉄のフライパンならではといえます。
しっかりお手入れして長く付き合っていきたいですね。
あとがき
鉄のフライパンを使いこなせるなんて、
プロ顔負けの料理人みたいで、
カッコイイですね。
いつから家にあったの知りませんが、
年代物の鉄のフライパンを、
もう一度、蘇らせてみようと思います。
結構重たいので、腕に筋肉が付きそうです。