試行錯誤の意味や使い方は?試行錯誤しながらを使った例文と類語や四字熟語は?

スポンサーリンク

「試行錯誤」普段、どのようなときに使われる言葉なのでしょうか。

試行錯誤という言葉は、
新聞や雑誌などの紙面では、『試行錯誤の末…』という風に、
「何度も繰り返して試した結果… こうなった」というような、
現状までにたどり着く、
努力の積み重ねを表す言葉なのですね。

私が試行錯誤という言葉を使うとしたら、
「このお料理、試行錯誤しながら完成しました」とかですかね?

試行錯誤という言葉が、
本当は、どういう意味なのか、使い方を調べてみました。

  

試行錯誤の意味や使い方は?

さまざまな場面で使用される「試行錯誤」という言葉ですが、
この言葉がどのような意味を持ち、
どのような場面で使われるのか、
またどのような表現方法があるのかを、
詳しく知っている方は少ないかもしれません。

試行錯誤の意味、使い方を紹介します。

「試行錯誤」の読み方や意味ですが、
読み方は「しこうさくご」と読みます。

★何かに挑戦したり新しく物事を試みるときに
様々な方法ややり方を考えながら失敗をしたり間違いを繰り返して、
次第に見通しを立てること。

★物事を達成するために
何度も失敗しながら繰り返し試みて目的に近づくこと、
もしくは解決を見つけ出すこと。

などを表す言葉になります。

「試行」とは試しに物事を行ってみたり、
実験的に何かに挑戦することを言い、
「錯誤」とは誤りや間違いのことを意味します。

この二つの言葉が結びつき、
「様々なことを間違えながらも何度も挑戦して解決や目的に近づける」
という四字熟語になりました。

そして「「試行錯誤」の使い方ですが、

この言葉は、
「様々なことを試し、失敗したり間違えたりしながら目的や解決に近づくこと」
を意味するので、
何かの調査や実験をしたり、
発明や研究、開発や創造をしている時に使う言葉になります。

新しいものを生み出したり、
開拓したりして前に進むために様々なことを試みる場面で使うため、
非常にポジティブで前向きな言葉だと言えます。

また、慎重に物事を進めたい人や、失敗を絶対にしたくない人、
完璧主義で途中で物事を諦めたくない人なども、
「試行錯誤」という言葉を使うことが多く、実践している事が多いようです。

試行錯誤しながらを使った例文とは?

試行錯誤を使った例文を紹介します。

「試行錯誤」の例文1

★試行錯誤の末に女性受けする新作メニューを完成しました。
苦労したので是非人気が出て欲しいです。

「試行錯誤」の例文2

★発明とは試行錯誤を重ねないと生まれない。
簡単に出来てしまっては誰にでも作れる事になる。

「試行錯誤」の例文3

★多くの時間を費やし、試行錯誤をしたからといって、
ベクトルが間違っていては意味がない。

「試行錯誤」の例文4

★試行錯誤を繰り返して、やっと大好きな味付けになった。

「試行錯誤」の例文5

★この開発研究には莫大な資金がかかっているが、
試行錯誤を重ね、時間をかけないことにはなし得なかった作品だ

例文を、見てみると、
どれも頑張りましたという感じがしますね。

試行錯誤の類語や四字熟語は?

試行錯誤の、類語とその意味を調べてみました。

悪戦苦闘【あくせんくとう】
暗中模索【あんちゅうもさく】
手を替え品を替え【てをかえしなをかえ】

これらの意味ですが

★悪戦苦闘【あくせんくとう】

「悪戦苦闘」とは、
悪条件に非常に苦しみながらも努力して乗り越える事や、
その試練や困難を乗り越えるために必死に闘うことをいいます。

「必ず勝てると言われていたチームに予想外に悪戦苦闘する」
「売上低迷に悪戦苦闘したけれど、一先ず山は越えた」
など

★暗中模索【あんちゅうもさく】

「暗中模索」とは、手がかりのないまま物事を探し求めることや、
あれこれと手探りしながら、色々と試したり、
方法を探して状況打破しようと試みることを言います。

「暗中」とは暗闇や暗がりの事で、先が見えない真っ暗という意味です。
また、
「模索」とは手がかりもなく、状況や状態が飲み込めない不明の中で、
色々と方法を探したりやり方を探索することをいいます。

「突然大病を患ってしまい目の前が真っ暗になってしまった。
これからどうして生活していこうかと暗中模索している」

「一年前は会社が倒産して暗中模索していたけれど、
今はそれなりに生活の基盤が整って安定した生活を遅れている」
など

★手を替え品を替え【てをかえしなをかえ】

「手を替え品を替え」とは、
この言葉の後に《様々な方法を試みる》と付け加えると、
意味がわかりやすいと思います。

あの手この手で努力して現状を変えようとしたり、
あらゆる工夫をしながら最善の方法を見つける事をいいます。

「子供が泣き止まないので、手を替え品を替えあやして頑張ってみる」
「手を替え品を替え、商品開発に力を注いできたので、
人気が出てくれることを祈っている」
などですね。

それから「試行錯誤」の反対語や対義語を紹介します。

即断即決【そくだんそっけつ】
軽挙妄動【けいきょもうどう】
短慮軽率【たんりょけいそつ】

が、揚げられます。

★即断即決【そくだんそっけつ】

「即断即決」とは、その場ですぐに物事を決めてしまう事や、
間髪入れずに決断を下す事をいいます。

考えたり悩んだりする事もなく、瞬間で決めてしまったり、
決定してしまうので、考えたり失敗する事もない事になります。

つまり「試行錯誤」するような試す瞬間もないという事なので、
対になる表現に近いと思われます。

★軽挙妄動【けいきょもうどう】

「軽挙妄動」とは、
深い考えもなく思いついたまま軽はずみに動く事や、
分別のない軽い行動を取るという意味です。

誰にでも思い付きで行動をした経験があるかもしれませんが、
その点であれこれ考え悩んでから試してみる
「試行錯誤」する人の慎重さとは反対の意味になるのではないでしょうか。

★短慮軽率【たんりょけいそつ】

「短慮軽率」とは、
考えが短絡的且つ、浅はかで行動が軽はずみという意味になります。

この言葉は「短慮」と「軽率」という言葉に分けられ、
「短慮」には、
《思慮が足りず短絡的》という意味があり、

「軽率」には、
《物事を深く考えず 軽々しく浅はかに行う》という意味があるので、

「試行錯誤」の、
《失敗や間違いを度々重ねながら試したり行動する事》との意味とは、
相反する事になります。

つまり頭を使い、思い悩み、深く考えるという部分で、
この「短慮軽率」とは反対の意味に近くなるでしょう。

あとがき

試行錯誤という、四文字熟語には、
意味や、使い方があるのですね。

失敗をしながらも、時には成功をしたり、間違ってやり直したり、
挫折をしてまた這い上がったりと、
様々な工夫や方法を考えながら、
目的や目標、夢に向かって進む姿は人生そのものではないでしょうか。

人生は「試行錯誤」の連続の様な気がします。

いつか理想に辿り着くと信じながらあれこれ考え、
躓き傷付き喜ぶものなので、苦しく楽しいのかもしれません。

「試行錯誤」という言葉を日常であまり使う事はないかもしれませんが、
実際には日々の暮らしの中で「試行錯誤」していますし、
身近な行為だと思います。