正月というと…
毎年ニュースの恒例になりつつある「マグロの初競り」です。
初競りのマグロの値段が毎年話題になっていて、
「風物詩」にもなっていますね。
でも、いったい初競りとはどういうものなんでしょうか?
またなぜ、初競りは価格が高騰するんでしょうか?
調べてみました。
マグロの初競りはなぜ高いのか?
・初競りとは?ですが…
その年に初めて行われる市場での競り売りのことです。
東京のマグロの初競りは築地から豊洲に移転しましたが、
地方各所の市場でも初競りは行われています。
その年の各商品、
野菜果物、魚や肉など価格の相場の判断材料や宣伝になっています。
新年の仕事始めの「縁起物」でもあり、
景気づけや商売繁盛、繁栄の意味を含んでいます。
市場の人間だけでなく、
消費者も縁起物として「初競り」を注目しています。
縁起物ということで御祝儀的な高値が付くことが多く、
毎年その取引きされる金額が話題になっています。
話題になることで、その商品や取引業者の宣伝にもなることから、
初競りの取引きの金額は高騰することがよくあります。
通常の価格の倍以上から10倍以上に高騰することもあり、
宝くじの高額当選のような金額が付いたりするから驚きです。
2019年のマグロの初競りにおいて、
またまた、すしざんまいがやってくれました。
278kgの大間のマグロをなんと3億3360万円で落札したのです。
さて、ここで気になる疑問ですが、
『なんで初競りってこんなに高いの?』って、思いますよね。
マグロに限ったことではありませんが、
今回のケースは別格でしたね、
なんでそこまで釣り上げるのでしょうか?
この、すしざんまいの初競りって、
ただのパフォーマンスではないと思うんですよね。
キーワードは、“漁師の取り分”といったところでしょうか。
マグロの初競り ご祝儀相場の意味は?
・なぜ初競りは高い?
最初にお話しした疑問ですが、
『なんで初競りは高値で取引されるのか?』
それは、”ご祝儀相場”とも呼ばれ
”最初のせり”ということで、
お祝いや景気付けの意味を込めて、少し高く取引がなされます。
しかし、近年のマグロの初セリに関しては、
”ご祝儀”という言葉では、
片付けられないくらいの状況になってしまっているかと思います。
そして2019年の初競りでは、
マグロ一匹がなんと3億3360万円で落札されました。
このマグロをキロ換算すると、1kgあたり120万円。
一般的な相場が、1kgあたり
★安い時期(夏場)で5,000円~6,000円
★高い時期(冬場)で18,000円~20,000円
というのですから、
まさに桁違いとしか言いようがありません。
そんなマグロの初セリで、
近年、名を馳せているのが”すしざんまい”でおなじみの、
株式会社喜代村 代表取締役社長 木村清氏です。
正直、『すしざんまい』という名前は、
『マグロを高く競り落とす寿司屋』ということで
知った人も多いのではないでしょうか。
そうなんです、まさにそこが狙いなのです。
初競りでマグロを競り落とす事こそ、
最高の知名度UPにつながっているのです。
今まさに新年の風物詩と化している、マグロの初競り。
このマグロの初競りのニュースは、
箱根駅伝くらいの取り上げられ方でして、
2018年に関しては、
『すしざんまい7連覇ならず』と、
“すしざんまいの為のマグロの初競り”というくらい知名度をあげました。
・漁師さんの取り分とは?
競り落とされた価格の9割は漁師さんの取り分になります。
まさに「一攫千金」ですね。
宝くじに当選したような金額にもなるわけです。
ただ、漁師さんは必ずマグロは獲れるわけじゃないし、
命懸けの仕事でもありますからね。
初競りで高値がつくかどうかは予想できないですからね。
価格が低い時は…低いといっても通常の数倍以上の価格なんですけどね。
ただ、初競りにかかるマグロは普段よりも高値で取引されるので、
漁師さんたちも「初競り」に賭ける思いは相当なもののようですね。
2019年は豊洲移転後初の初競りで「縁起物」「御祝儀」と捉えれば、
最高の初競りになったでしょう。
素晴らしいスタートだといえますね。
史上最高額に関しては、
釣り上げた漁師さんも競り落とした業者どちらも、
単純に驚いてるんじゃないでしょうか。
今後また最高額を塗り替えるのか、来年もまた楽しみにしています。
初競りマグロの最高値歴代はいくら?
先ほども、お話ししているので、お話が被ってしまうのですが…
・2019年の初競り額が過去最高
豊洲に移転した東京卸売市場で、
移転してから最初のマグロの初競りが行われました。
新年早々、景気の良い話題となりましたね。
競り落された大間マグロの価格は、
何と『3億3360万円』と過去最高の値段がつきました。
マグロ一匹で3億越えるとは凄いですね。
すでにニュースやTVでも報道がありましたが、
落札したのは「すしざんまい」の木村清社長です。
落札したマグロは「すしざんまい本店」で、
今年も通常価格の大盤振る舞いとのこと。
一目見ようと店には100人を越える行列ができたそうですよ。
3億を越えるマグロの味は想像できませんが、
さぞ美味しいマグロだったんだと思うと見に行けば良かったと後悔するほどです。
・大間のマグロとは?
過去の初競りになっているのは、
2012年を除き全てが大間産のマグロです。
黒い宝石と呼ばれる「クロマグロ」で、
マグロの種類の中で一番大きいのがクロマグロです。
青森県にある大間町で水揚げされる大間のマグロは有名ですが、
実はイカやウニも有名なんですよ。
そんな大間マグロですが、
高級品のため落札価格が跳ね上がるので、大きい市場に流れることが多く、
大間の地元の食卓には行き渡りづらいそうですね。
【大間マグロの特徴】
マグロ漁は9月~12月頃がピークで、
水温が低くなる秋から冬の時期が、
大型のもっとも上質な脂がのった絶品のマグロが獲れます。
大間町には、マグロの餌になるイカやイワシも多く生息しており、
多くのプランクトンを食べて身が詰まったイカやイワシを餌にしているため、
美味しいマグロが獲れるそうです。
マグロ漁は一本釣りで狙う為、
多くは獲れない貴重なマグロです。
大間のマグロは最高級品で、脂の乗りが良くて大トロも多い、
赤身は味が濃いため刺身や寿司が最適と言われています。
余談ですが、
一本釣りと言えば、
2015年に松方弘樹さんが361キロの超特大マグロを釣り上げ、
松方マグロと話題になりましたが、
その時も「すしざんまい」が308キロ・184万円で落札しました。
361キロから重さが減っているのは、
【エラ・内臓・尾】を落としたからです。
あとがき
新年の催しとして、
初競りにかけるのは話題性がある行事ですね。
しかし、ご祝儀価格とはいえ、とりわけ今回は凄まじい金額となり、
個人的には「やり過ぎでは?」と思う半面、
夢あるなとも思いました。
確かにマグロに懸ける人達の気持ちが分かりますね。
新年早々、仰天?羽振りの良い?そんなイベントでしたね。