仙台七夕まつりの吹き流し 7つ飾りの種類と意味は?からくり七夕と平和七夕とは?

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東北の三大祭の一つ「仙台七夕まつり」は、
毎年200万人もの見物客でにぎわい、
手作りされた豪華な竹飾りが並ぶ大規模なお祭りです。

アーケード街の中央通りを中心に、
仙台駅や仙台市内各地で飾られています。

今年(2019年)は8月6日(火)~8日(木)の3日間の予定で開催されます。

みなさんのよく知っている、
笹に願い事を書いた短冊を飾ったものもありますが、
仙台七夕まつりの飾りは、
高さ10メートルもの高さの竹竿に飾られるほどの巨大なものです。

『7つ飾り』と言われる飾りの上に、くす玉があるもをメインとして、
『からくり七夕』と『平和七夕』と言われるものがあります。
 
どのようなものか調べましたので、
それぞれがどのようなものなのかを知り、
その意味なども、観覧の一つの楽しみとしてはいかがでしょうか。

また、デザインや色彩などの工夫を凝らした作品には、
事前に審査が行われており、
優れた作品に対して金賞・銀賞・銅賞が贈られています。

賞が贈られた作品はどれもうなずくものと思われます。

賞にも目を向けながら眺めるのもおススメです。

  

仙台七夕まつりの吹き流し 7つ飾りの種類と意味は?

仙台七夕には必ず『7つ飾り』と言われる7つの種類の飾りを、
くす玉の下に吊るす飾り付けがあります。

この飾りは、一つ一つ和紙から手作りされていて、
風にゆられると和紙と和紙がカサカサとこすれる音が涼しさを演出します。
 

それぞれの飾りには、以下の意味をもっています。

 ①短冊…学問や書道の上達を願うもの

 ②紙衣…お裁縫・手芸の上達をねごったり、病気や災難からの厄除け

 ③折鶴…健康長寿・家内安全を願うもの

 ④巾着…商売繁盛、金銭に不自由しないよう願うもの

 ⑤投網…豊漁・豊作を願うもの

 ⑥くずかご…清潔・倹約を願うもの、物を粗末にしない心の現れ

 ⑦吹き流し…機織りや技芸の上達を願うもの

現在の飾りは、
くす玉の下に吹き流しが付いているものが中心となっており、
吹き流しに使われている色も、
「青・赤・黄・桃・紫」の5色が基本となっています。

この5色は中国の『五行説』である自然哲学が基となっていて、
それぞれの関係性があってこそ、
バランスが成り立っていると伝えられています。


 
7つの飾りには、
一つ一つ願い事が込められていることがわかりますね。

見に行かれた際はぜひ飾りを観て楽しみ、
作られた方々の願いに触れ、
風で揺れる飾りの音に耳を澄まして楽しんでみてはいかがでしょうか。

仙台七夕まつりの飾りはいつから飾りつけをする?

仙台七夕まつりの七夕飾りですが、
とても巨大なもので、圧巻の迫力があるのですが、
飾られている期間はとても短く、仙台七夕まつりの期間だけです。

2019年の日程は、
8月6日(火)~8日(木)の3日間だけです。

まるで彦星と織姫のように、
あっという間にその姿は見れなくなってしまうのです。

 
つまり、5日の夜には竹などの準備を整え、
6日の早朝に飾られ、
8日の夜には片付けられてしまうのです。

貴重なまつりの期間だけの飾りになりますので、
一度くらいは見に行ってみたいものですね。


 
また、心無い人たちからの被害を防ぐために、
期間中の夜には飾りを一度降ろして折りたたんで、
室内に保管されるか、
ビニール袋などに包んでコンパクトにしたものを、
手の届かない高さまで引き上げているそうです。

そして、
翌朝にはまた元ある状態に飾り付けを行うそうです。

 
圧巻の飾りの陰には、
たくさんの方の苦労で守られています。

みなさんもキレイな飾りを傷つけないように大切に観覧しましょう。

仙台七夕まつりのからくり七夕と平和七夕とは?


 
仙台七夕まつりの、主な飾りは先にも書きましたが、
この他にも「からくり七夕」と言われる飾りがあります。

これはいくつかの操り人形がのった、
小型の舞台(小型と言っても結構大きな操り人形がのっています)で、
一定の動きを自動で繰り返しているものや、
一定の時間になると動き出すものがあります。

もともと、
老舗のお茶屋さんが飾った伝統的な飾りの一つです。

数は少ないのですが、こちらも見ものです。

 
もう一つは「平和七夕」です。

これは、仙台七夕まつりの初日が、
広島の原爆の日(8月6日)であるため、
平和を願って『7つ飾り』の一つでもある折鶴が全国から寄せ集まり、
5本の吹き流しにして飾ったものです。

 
そもそもの七夕まつりは、
江戸時代初期から始まったと伝えられているようです。

そして、第二次世界大戦終戦後の翌年に、
焼け焦げた一番町通りと言われる場所に、
復興・再建と平和を願って竹飾りが立てられたそうです。

戦後2年目に、昭和天皇が仙台に巡行された際には、
5,000本もの竹飾りでアーチを作り、昭和天皇をお迎えしたそうです。

この時の竹飾りは、
経済的にもまだ復興していない状況だったので、
5,000本の飾りがとても輝かしいものだったかと想像できます。

 

あとがき

これからの世界の平和を願って、
我が家でも折鶴も飾った笹飾りを用意して、
七夕を迎えてみようと思います。

みなさまにも、
喜びと平和が訪れますようお祈り申し上げます。