おこわと赤飯の違いは何?小豆ご飯の違いや炊き込みご飯との違いは?

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おめでたいときには、
お赤飯やおこわを炊いてお祝いをします。

ですから、おこわや赤飯は日本人の喜びの味ですよね!

小豆を使ったお赤飯やおこわ以外にも、
その季節の味わいを一緒に炊くことがあります。

栗おこわ、サツマイモおこわ、銀杏おこわ、きのこおこわ等。

もち米を蒸して作る日本の伝統料理「おこわ」は、
春や秋の味覚との相性がぴったりです。

今回は、おこわと赤飯の違いや、
小豆ご飯の違い、
炊き込みご飯との違いについて解説していきます。

  

おこわと赤飯の違いは何?

■「おこわ」とは、もち米を蒸した米飯の事です。

おこわは、強飯(こわめし)の語源からそう呼ぶようになりました。

うるち米と違い、
もちもちとした食感と甘みが特徴です。

日本ではお餅としてもち米を使うことが多いのですが、
お祝いの席やお祭りには、
やはり昔から赤飯が用いられて来ました。

日本の行事を彩る晴れの日の食べ物でもあります。

■おこわと赤飯の違い

おこわと赤飯は、もともと両者は同じものです。

ハレの日のご祝儀用に、
小豆を入れて蒸したおこわが赤飯と呼ばれるようになりました。

かつてもち米は貴重品であり、
もち米を蒸したおこわは、
正月など特別なお祝いの席でしか口にすることができないごちそうでした。

おこわと小豆ご飯の違いは何?

小豆ご飯は、
もち米を蒸し器やセイロで蒸す赤飯とは違い、
普通のお米と軽く茹でた小豆を、炊飯器で炊き上げたものです。

2月の最初の午の日に、お稲荷様を祭る行事(初午)があり、
その時にお稲荷様に上げる料理として作られる料理の一つだそうです。

おこわと赤飯それぞれの作り方みてみましょう、
それぞれの違いを分かって頂けると思います。

■赤飯の作り方

炊飯器で簡単に作られるレシピです。

使う豆は、小豆でもささげ豆でも構いませんが、
今回は、皮が破れにくいささげ豆を使いました。

材料

もち米 … 2.5合
ささげ … 50g
※もち米2合に減らすなら、ささげ40gにしましょう。

食べる時に黒ごまやごま塩 … 少々
A酒 … 大さじ1
A塩 … 小さじ1
※もち米2合に減らすなら、塩小さじ1弱に。

作り方

①赤飯のささげの下ごしらえ

ささげはさっと洗って水気を切ります。

鍋に入れて水400mlを加え、中火にかけます。

沸いたら火をいちばん弱くして、20分間ささげをゆでます。
(ゆでこぼしも、差し水も特に必要ありません)。

20分後に一つ食べてみて、
固めでも中まで火が通っているかを確認します。
(火通りが甘ければ追加で数分ずつ状態を見ながらゆでてください)

火が通っていれば鍋を火から外してそのまま冷まします。
(人肌くらいの温度まで冷める間にも、少し火が通って豆がふっくらしてきます)

※この時の煮汁は使いますので捨てないでください。

②赤飯のもち米の下ごしらえ

ささげをゆでている間に、もち米は軽く研いで浸水させておきましょう。
(浸水させる時間は30分が目安)

➀のゆで汁が冷めて、もち米の浸水も完了したら、
もち米をざる上げして水気を切り、
炊飯器の内釜に移してそこにゆで汁を全量加えます。
(※ささげを入れるのは水加減を完了した後なのでゆで汁のみを加えます。)

ささげのゆで汁を全量加えたら、Aの調味料の酒大さじ1を先に加え、
2.5合分の目盛まで水を加えます。
(おこわ専用コースがあれば、その目盛を基準にしてください。)

水加減を完了してから、Aの調味料の塩小さじ1を加えて、
全体を軽く混ぜて調味料を溶かし混ぜます。

最後にささげを上に広げ入れて、炊飯器にセットします。

③炊飯器で作る赤飯の仕上げ

炊飯器にセットします。

おこわコースがあれば選択して炊飯開始ボタンを押します。

赤飯が炊き上がれば、全体を底からさっくりと混ぜて、
出来上がりです。

お好みで、黒ゴマをトッピングして下さい。

赤飯は、もち米の下処理が必要になりますね。

続いて、小豆飯の作り方を見ていきましょう。

■小豆飯の作り方

材料

お米 2合
小豆 50g
ごま塩  適量

作り方

①鍋に小豆と、小豆が隠れるくらいの水を入れ強火で沸騰させます。

沸騰したら中火にして2分くらい茹でザルにあげます。

鍋に400cc(2カップ)の水と小豆を入れ、
中火で15分くらい茹でます。

②お米は普通に研いでおきます。

③小豆が少し硬めに茹で上がったら、ザルにあげます。

※この時の煮汁は使いますので捨てないでください。

④煮汁と小豆を入れ、
普通のご飯を炊く水の量よりやや多めにして普通に炊けば完成です。

※煮汁だけでは水の量が足りないので、水を足して調整してください。

赤飯より、小豆飯の方が簡単に作る事ができますね。

赤飯と小豆飯の違いが分かって頂けたでしょうか?

おこわと炊き込みご飯との違いは何?

おこわと炊き込みご飯の違いは

おこわ…もち米を蒸した料理
炊き込みご飯…うるち米を他の材料と炊いた料理

という事です。

■炊き込みご飯とは

お米と一緒に他の食材を炊いた料理が全て炊き込みご飯です。

このときに使うお米は“うるち米”といって、
普段私達が食べているご飯のことです。

炊き込みご飯の作り方の一例を紹介します。

おこわ(赤飯を含む)との違いが分かって頂けると思います。

■にんじんとお揚げの炊き込みご飯

にんじんと油揚げを刻んで入れただけの簡単な炊き込みご飯です。

他のおかずに合うように薄味で仕上げています。

うっすらオレンジ色のご飯なので食卓の彩りも明るくなりますよ。

材料(2合分)

米     2合
にんじん  1/2本
油揚げ   1/2枚
水     適量

①顆粒和風だし小 さじ1
①しょうゆ    大さじ1.5
①料理酒     大さじ1
小ねぎ (小口切り) 適量(お好みで)

作り方

準備:米は洗って30分間水に浸しておきます。

にんじんは皮を剥いておきます。

油揚げは熱湯をかけて油抜きをしておきます。

1.にんじんと油揚げを細かくみじん切りにします。
2.炊飯器に米、①を入れて2合の目盛まで水を入れ全体をかき混ぜます。
3.①を入れて炊飯ボタンを押します。
4.炊き上がったら器に盛り、小ねぎを散らして完成です。

おこわ(赤飯)より、お手軽に作られますね。

とても簡単作れるので、是非試してみてください。

あとがき

時代と共に変化してきた「おこわ」や「炊き込みご飯」。

炊き込みご飯を作る時に、
もち米で作ると、ベタベタしてしまいますが、
うるち米で作ると
時間が経つと、パサパサしてしまいます。

実は、もち米とうるち米を混ぜて炊くと、
丁度いい食感に仕上がります。

双方のいいとこ取りといった感じでしょうか。

もし、お時間があれば、
もち米とうるち米をブレンドした、
炊き込みご飯にも挑戦してみて下さいね。