メロンパンは、分かるんですけどサンライズ?
聞いた事はあるような気がします。
正直、パンより米派なんですよね。
メロンパンも、あまり食べた事がないんです。
美味しいとは、思いますがそこまでかな…
こんな事を言うと、パン好きの方に怒られますね
メロンパンは、アニメの『アンパンマン』にも出てきて、
有名なパンの名前ですが、
メロンパンによく似たサンライズというパンのことが気になります。
同じものなのか、違うものなのか、
メロンパンとサンライズについて、調べてみました。
メロンパンとサンライズの違いと特徴は何?
メロンパンとサンライズは同じもので、
呼び名が地域によって違うだけなのでしょうか?
4つのポイントで、
メロンパンとサンライズの違いを比べてみました。
1地域によって呼び方の違い
2形の違い
3中にカスタードクリームか白あんが入っているかの違い
4表面がビスケット生地かの違い
それでは、詳細に見ていきましょう。
全国的にメロンパンと言えば、
丸型で網目模様のパンですよね。
ですが、
多くの人が想像するメロンパンは、一部の地域では呼び名が違うようです。
丸型で網目模様のメロンパンを、
呼び方が違う地域と呼び名がこちらです。
<呼び方が違う地域>
神戸 → サンライズ(店舗によっては「サンライス」とも呼ばれている)
広島県呉市 → コッペパン
初めて聞いた人は、
「サンライズってなんだ?」
「コッペパンは違うパンじゃないか?」と感じると思います。
サンライズは、日の出の英訳で名付けられました。
…生みの親である方の出身地が広島県呉市で、
当時の呉は、軍艦の製造が盛んでした。
そこで軍艦に掲げる「旭日旗」を参考にして、
朝日の光が放射状に伸びる様子を、
生地の表面にデザインしたパンを考案したそうです。
神戸だけではなく、
京都府や滋賀県、愛媛県などでも、
サンライズを知っているという人が多いようです。
西日本を中心に知られているサンライズは、
東日本ではほぼゼロに近い認知度になっています。
<形の違い>
メロンパンには、
丸型タイプとラグビーボール型(紡錘型)タイプがあります。
全国的なメロンパン → 丸形
神戸・呉市のメロンパン → ラグビーボール型
神戸などの一部の西日本では、
丸形タイプのメロンパンが「サンライズ」と呼ばれています。
ではなぜ、神戸などではメロンパンではなく、
サンライズと呼ばれているのでしょうか?
調べてみると、次のような流れがあったようです。
昭和初期に東京を中心に、
ビスケット生地をかぶせた丸型パンが登場しました。
(この時、メロンパンという名前が一般化していなかった)
関西方面で昭和10年代に、
白餡などが入ったラグビーボール型のパンがメロンパンの名で登場します。
その後東日本では、
ビスケット生地で出来た丸型パンがメロンパンと呼ばれるようになり、
丸型メロンパンが西日本にも入って来ましたが、
ラグビーボール型のメロンパンがすでにあったため、
丸型のメロンパンがサンライズと呼ばれるようになりました。
同じ頃に、違う地域で名付けが被るってすごいことですよね。
メロンパンの歴史には諸説ありますが、
ラグビーボール型のメロンパンが始まりだったようです。
ただ、見た目から円形の方がメロンパンとして定着して、
今ではラグビーボール型のメロンパンは、
どんどん少なくなってきているようです。
また、なぜ神戸・呉市のメロンパンが楕円形の形をしているかというと、
マクワウリに似せて作られたからと言われています。
そして中には、果肉に見立てた白餡が入っているのです。
<中にカスタードクリームか白あんが入っているかの違い>
ラグビーボール型のメロンパンには白餡が入っています。
最近では、
円形のメロンパンにもクリームやアイスなどが入っている、
進化形のメロンパンがありますが、
基本のメロンパンには何も入っていませんよね。
サンライズの中にも、何も入っていません。
ラグビーボール型のメロンパンには、
中身が入っているのが特徴です。
神戸は「白餡」、
呉市は「カスタードクリーム」が入っているそうです。
その他にもミルククリームの入ったメロンパンもあるそうですよ。
美味しいとおもいます、ぜひ食べてみたいです。
<パンの表面にビスケット生地があるかないかの違い>
メロンパン・サンライズ共に、表面はビスケット生地で出来ています。
メロンパンとサンライズは、
表面に格子の模様の筋が入っており、
サクサクのビスケット生地に砂糖がまぶしてあります。
ただ最近では、模様のないツルっとした形のものも見かけますね。
そして神戸・呉市のメロンパンの表面は、
格子状ではなく、数本の溝が入っていて、
表面はサクサクではなくふんわりと柔らかいのです。
メロンパンと言えば、
表面のサクサクが醍醐味と思っている人も多くありませんか?
最近では、
ビスケット生地が乗っていないメロンパンもありますよね。
<作り方の違いについて>
丸型のメロンパンとサンライズの作り方に、
大きな違いはありません。
ですが両方作っているお店では、
それぞれこだわりや製法の違いがあるようです。
一部を例に挙げると・・・
焼くときにパン生地の上にビスケット生地を乗せるが、
その時、
格子状に切れ目を入れて焼く(サンライズ)、焼かない(メロンパン)
基本的に焼き方などは一緒ですが、
メロンパンにはメロン果汁や香料を入れているとか、
ラグビーボール型のメロンパンについては、
中に白餡が入っていることに加え、
表面にビスケット生地が付かないなど、作り方は全く違うようです。
メロンパンとサンライズの違いについて紹介させて頂きました、
色んな違いがあるんですね。
メロンパンとサンライズの発祥の地はどこ?
メロンパンとサンライズの発祥については、
先ほども触れましたが、
もう一度おさらいしたいと思います。
メロンパンやサンライズは、
東京のパン屋が発祥説や、海外起源まで諸説あり、
メロンパンはどのようにして誕生したのか、
実はよくわかっていません。
有力な説は、
帝国ホテルのパン職人が作った、
フランス菓子のガレットをもとに作ったというのと、
駒込のパン屋で作られたのが最初、という2つの説です。
メキシコのコンチャや、
ドイツのストロイゼルクーヘンというパンが起源だとも言われています。
明治から大正に発祥したという説もあり、
昭和初期には、東京にある多くのパン屋に、
メロンパンが並んでいたそうです。
メロンパンとサンライズの勢力図は?
図ではないのですが…
サンライズという名前で残っているのは、
関西地方、中国地方の一部
そして、四国地方の一部ですね。
他の地域では、メロンパンと呼ばれているようです。
あとがき
全国的に、メロンパンとサンライズは、
呼び名が違うだけで基本的には同じものです。
ただお店によっては、
作り方や製法が異なり、
2つを区別して売っているところもあります。
サンライズと呼んでいる地域は、
神戸など、一部の西日本の地域でした。
ただし今では、
東京や千葉のパン屋さんでもサンライズが売っているそうです。