生姜は体を暖めてくれて代謝が良くなると聞いて、
意識して食べています。
新生姜は、
初夏のころにスーパーでよく見かけるのですが、
新生姜の獲れる時期は、初夏ではなかったのです。
でも、出回るころが旬ということで、
毎年、美味しくいただいています。
生姜と新生姜の違いを調べてみました。
生姜と新生姜の栄養の違いはいつ?
生姜と聞いて思い出すのは、
茶色くてゴツゴツしている生姜ですよね。
生姜は主に薬味として使われ、
料理のアクセントになります。
食べるとピリッと辛く、
独特の香りがします。
新生姜は生姜の上にできた、
「新しい根」の事を指します。
見た目は白っぽく、
生姜に比べて柔らかそうです。
新生姜は水分をたっぷり含んでおり、
辛みや生姜の香りも穏やかです。
生姜自体を美味しく食べることができ、
薬味として使う事はありません。
生姜の種類と特徴についてお話させて頂きます。
生姜には、
根生姜・葉生姜・ひね生姜があります。
・根生姜は新生姜を貯蔵庫に保管し、
寝かせたものです。
根生姜=普通の生姜と定義されています。
・葉生姜は新しい生姜が育ち始めて、
2〜3cmほどに成長した頃に、
葉をつけたまま出荷される生姜です。
・ひね生姜は生姜の古い根茎の事を指します。
繊維質で辛みが強いのが特徴です。
そして、新生姜がですが、
新生姜が収穫されるのは、実は冬も近い11月です。
夏に出回っているイメージがありますが、
夏に売られている新生姜は、
ハウス栽培で育てられた生姜から収穫されています。
生姜と新生姜の栄養の違いですが、
大幅な違いはありません。
ただし生姜の方が、
新生姜に比べてやや栄養面が高めとなっています。
なぜかというと、
生姜の方が生育期間が長い為ですね。
ちなみに、生姜と新生姜に含まれる栄養素は以下の通りです。
生姜の栄養分
・ジンゲロール
体を温め、血行を促進する働きがあります。
さらに、殺菌作用や抗酸化作用もあります。
・ショウガオール
生姜や新生姜を加熱すると、ショウガオールに変化します。
ショウガオールは新陳代謝を活発にし、
発汗を促す作用があります。
・ジンゲロン
ショウガオール同様、
ジンゲロールを加熱するとできる栄養です。
脂肪燃焼や代謝促進の効果がある他、
生活習慣病の予防効果があります。
・シネオール
生姜の香り成分であるシネオールは、
胃腸の機能を整えて食欲を増進させてくれます。
吐き気がする時に、擦った生姜をお湯に溶かして飲むと、
少し症状が落ち着きます。
更に疲労回復、消炎効果があります。
新生姜の代用に生姜は使えるのかどうかについてですが。
残念ながら、
新生姜の代用に生姜は使えないです。
生姜は繊維質で硬く、
新生姜はみずみずしく柔らかいです。
新生姜を使うとなると、
その柔らかい食感を楽しむ料理が多いです。
レシピに新生姜の記載がある場合は、
新生姜を使用するようにしましょう。
逆に生姜の代用として新生姜を使うのも、
使えなくはないですがオススメはしないです。
生姜を使う料理は、
その香りや風味を楽しむために生姜を入れます。
新生姜は香りや風味が生姜に比べて優しいため、
生姜の代用としては少し弱いです。
生姜と新生姜に関しては、
レシピ通りに用意した方が得策です。
新生姜の旬の時期はいつ?
収穫直後に食べられる白い新生姜は秋に旬を迎えます。
夏よりもうすこし先に一番おいしい時期が訪れるんですね。
新生姜は春先に種植えがおこなわれ、
11月ごろに収穫されます。
では、夏に新生姜が出回っているのはなぜなのでしょうか。
確かに最近ではハウス栽培が一般的になり、
旬ではない野菜もスーパーに並ぶような時代ですが、
そのような理由ではありません。
夏に並ぶ新生姜は、
秋まで待たずに早く収穫されているものなんです。
秋ごろ獲れる白いものとは違い、
茎が赤いことが特徴です。
基本的には甘酢漬けなどにして食べられています。
普通の生姜と秋ごろに獲れる新生姜は同じものです。
新生姜を収穫してから数ヶ月ほど貯蔵され、
市場に出回るのが、
わたしたちになじみ深い普通の生姜なんです。
獲れたての新生姜はやわらかいですが、
数ヶ月置いておくことで水分が抜けて硬くなります。
美味しい新生姜を見分けるためには、
以下のポイントを意識しましょう。
・全体的に色が薄くみずみずしいもの
・表面にハリツヤが見られるもの
・早獲れのものは、茎部分が鮮やかな赤色であるもの
美味しい新生姜が手にはいったら、
お料理にも使ってみましょう。
レシピをいくつか紹介しますね。
1.新生姜の炊き込みご飯
千切りにした新生姜やにんじんなどの野菜を使って、
炊き込みご飯を作りましょう。
材料 ( 4 人分 )
新ショウガ1パック(120g)
ニンジン1/4本
ミツバ(刻み)1/2束分
油揚げ大1/2枚
お米2.5合
昆布(10cm角)1枚
だし汁500ml位 作り方 >>
酒大さじ3
塩小さじ1/2
薄口しょうゆ小さじ1
白ゴマ大さじ1
作り方
①炊飯器に洗ったお米を入れ、
酒、塩、薄口しょうゆを加え昆布を浸しただし汁を分量加え、
新ショウガ、ニンジン、油揚げを加えて昆布をのせる。
②最後に昆布をのせてスイッチを入れ、
炊き上がったら昆布を取り出す。
炊飯器のご飯は、
底から持ち上げるように大きく混ぜ、余分な水分を飛ばす。
シソを加えると、さっぱりとした味わいが増しますよ。
2.新生姜の佃煮
材料(作りやすい分量)
・生姜……200g
・醤油……大さじ3
・砂糖……大さじ2
・みりん……大さじ2
・酒……大さじ2
①生姜を千切りにする
生姜を洗って2mmから3mmの千切りにします。
皮は剥かなくても大丈夫ですが、
辛みや色が気になる場合は薄く皮を削って使ってください。
①鍋に調味料をすべて入れて火にかける
鍋に調味料をすべて入れ、砂糖が溶けるまで煮ます。
②生姜を加えて10分ほど煮る
生姜を加えて蓋をせず、
中火で10分ほど煮ます。
③煮汁を煮詰めて完成
味見をしてみて、
生姜が十分にやわらかくなっていたら、
火力を少し上げて煮汁を煮詰めます。
煮汁が少し残るくらいで火を止めて完成。
煮詰めすぎると焦げてしまうので注意しましょう。
3.新生姜の天ぷら
材 料(3~4人分)
新生姜100g
天ぷらの衣お玉1杯分
揚げ油適量
作り方
①新生姜は皮付きのまま太めの千切りにします
②ボールに天ぷらの衣を入れ、①を加えてザックリと混ぜます
③揚げ油を180℃に温め、
②を5~6本ずつ指で摘まみ入れていきます
④裏面がこんがりとなったら裏返し、
両面がこんがりとなるまで揚げて完成です
*揚げ時間は1~2分ほどです
気になるメニューはありましたか?
良かったら試してみて下さいね。
新生姜の保存方法は冷蔵庫?
新生姜はとにかく鮮度が落ちるのが早いんです。
そのまま置いておくと水分が飛んでしまいますし、
冷蔵庫に入れておいてもカビが生える事が多いです。
買ってからそのまま置いておくと、
2日も経たないうちに傷んできます。
生姜が好む温度は15度前後。
温度が高い所だとすぐにダメになってしまいます。
新生姜を常温に置いておく場合は、
新生姜を洗って水分を完全に拭いたあと、
新聞紙に包んで、
風通しがよく日が当たらない場所においておけば、
3、4日は持ちます。
さらに新聞紙に包んでからポリ袋に入れ、
袋の口を軽く閉じて冷蔵庫の野菜室に入れておくと、
1、2週間持ちます。
ポリ袋に入れるのは乾燥を防ぐためです。
口をしっかりと閉じないのは、
密封してしまうと水分がこもって、
カビが発生する可能性があるからです。
いずれにしろ鮮度はすぐに落ちてしまいますので、
できるだけ早く使うようにしてください。
冷蔵庫に入れて保存する場合は、
忘れて放置してしまうと、
カビだらけになっている事がありますので、
マメに様子を見て下さいね。
先程ご紹介した新生姜の方法ですと、
長くても2週間程度保存できます。
しかし、量が多ければ2週間では消費できませんよね。
そこで長期保存の方法もご紹介したいと思います。
新生姜をアルコールに漬ける保存方法があります。
洗ってから水気をふき取り、
形を整えて塊のままホワイトリカーに漬けるだけ、
皮もむきません。
漬ける時は、
新生姜が液から出ないように完全に浸しましょう。
子供が食べる場合は、
生姜焼きなどに加熱して、
アルコールを飛ばす食べ方をおすすめします。
新生姜は水分が多いですが、冷凍保存する事ができます。
しかも、
新生姜は丸ごと冷凍する事ができます。
丸ごと冷凍したものは、
使う時には解凍せずすりおろして使います。
最初は凍っているのでうまくできませんが、
徐々にすっている面が解凍されてきますので意外と普通にすれます。
生のしょうがをすりおろしたものより、
口当たりが良い生姜のすりおろしができますが、
やはり新鮮な物に比べると風味は落ちます。
また、
すりおろしたり千切りや薄切りにして冷凍すると、
使い勝手もいいです。
すりおろしたものやみじん切りにしたものは、
板状にしてラップに包み、
ジッパー付きの袋に入れて冷凍しましょう。
1回分ずつメキッと割って使えるように、
板状にしたら折れるように筋を付けて冷凍するのがミソです。
カチカチに冷凍しきっていない、
シャーベット状になったタイミングだと筋はつけやすいです。
千切りや薄くスライスして冷凍する場合は、
新生姜を繊維を断つように切って、
小分けにしてラップにくるみ、
ジッパー付きの袋に入れて冷凍してくださいね。
いずれも冷ややっこなどの薬味として使う場合はともかく、
解凍せず冷凍のまま料理に使えます。
ただ、ここまでご紹介した甘酢漬けや、
冷凍で長期保存する場合は、
保存する時間が経つほど風味が落ちます。
薬味や料理のスパイスとして使うのであれば、
今までにご紹介した方法で保存する事となりますが、
とにかく無駄にせず保存したいというのであれば、
すぐに保存食にしてしまう事をおすすめします。
甘酢に漬けたり、
冷凍したりしたものは新生姜の風味が落ちてしまいますが、
加工して保存すれば別の食べ物としておいしく頂けます。
加工するなら一般的に『ガリ』と言われる甘酢漬けにする他に、
生姜の佃煮・紅ショウガ・味噌漬け・しょうが糖
生姜ジャムなどにしておくと日持ちしますのでおすすめですよ。
あとがき
生姜も、新生姜も使い切る前に傷んでしまいます。
薬味に使ったら、
レシピ通りに保存してみてはいかがでしょうか?
ちなみに、私は岩下の新生姜が大好きです。
好きすぎてたくさん買うのですが、
新生姜がスーパーに出だしたら、
自分で『岩下の新生姜風』なものをたくさん作って
友達にもおすそ分けしています。