フランス料理などの高級食材として有名な『トリュフ』
食べたことあります?
豚が探すことで知られているトリュフですが、
トリュフって、どういうところで採れるのでしょうか?
どんな味をしていて、何からできているのか、
気になりますよね。
さまざまな魅力があるトリュフについて調べてみました。
トリュフってどこで取れるの?
■トリュフとは?
世界三大珍味の一つである『トリュフ』
フランス料理の香り付けなどに用いられています。
このトリュフは、
実は、きのこの一種なのです。
トリュフの、日本名は『西洋松露』、
「せいようしょうろ」と読みます。
楢や樫の林に自生しています。
人間が、飼育・養殖することがむずかしいとされているため、
一定の訓練を受けた犬や豚が探し当てることが一般的です。
そのため希少価値が高いのです。
イタリアやフランスの林の土中に埋まっていることが多く、
「黒いダイヤ」と呼ばれているそうです。
トリュフには「白トリュフ」と「黒トリュフ」があります。
それぞれの、
トリュフについて、解説していきます。
★白トリュフ
白トリュフは、
人工栽培の技術が確立されておらず、
限られた条件の
特別な自然環境の中でしか育つことができません。
・白トリュフの産地
白トリュフの産地でいちばん有名なのは、
北イタリアの西部にあるアルバという街の近郊に広がる、
緩やかな丘陵地帯です。
アルバでは毎年10~11月の週末に、
国際白トリュフ祭りが開催され、
世界中から白トリュフを買い求めにたくさんの人が集まります。
数は少ないですが、
日本やタイでも白いトリュフが発見され、
注目を集めています。
日本では、近年2種類の新種のトリュフが発見され、
研究の結果、
20種類以上のトリュフが存在する可能性が高まってきました。
しかし、
食材として売買されることはあまりないようです。
★黒トリュフ
黒トリュフは、
白トリュフと産地や調理方法、
産出量などに違いがあります。
黒トリュフは加熱するとより香りが出るため、
加熱調理に適しています。
もちろん生でも食すことができるため、
幅広い料理に使用できる食材です。
・黒トリュフの産地
黒トリュフは多くの地域で採られ、
フランスのペリゴール産や、
イタリアのノルチャ産のものが有名です。
また香りも白トリュフとは異なり、
湿った土や森、
マッシュルームなどに例えられます。
さらに黒トリュフは栽培に成功している種類もあり、
産出量が白トリュフに比べて多いため、
価格が控えめになっています。
■チョコレートの「トリュフ」
チョコレートの種類にもトリュフがあります。
こちらは、
ガナッシュを丸く成形し、
ココアやチョコレートを上からかけて作るものです。
見た目がきのこのトリュフに似ていることから
「トリュフ」と名付けられたようです。
トリュフってどんな味?
トリュフは種類によって味や香り、
食感まで違います。
黒トリュフと白トリュフの味、香り、
食感について見ていきましょう。
★白トリュフ
白トリュフの食感は、
黒トリュフに比べて少しやわらかめだと言われています。
香りは、人によって感じ方が異なるようですが、
ガソリンの匂い、ニンニクの匂い、獣の匂い、
アーモンドの匂いなどが挙げられます。
★黒トリュフ
加熱して食べることが多い黒トリュフは、
サクッとした歯ごたえのある食感が特徴です。
香りは、
新鮮な土の匂いや森の中の匂いと言われているそうです。
■味・食感
トリュフの味に関しては、
多くの方がほとんどしないと感じると思います。
初めて食べた方は、
これがトリュフなのかなと思ってしまうくらい無味なのだとか。
食感はサクッとしているそうです。
トリュフの決め手は、味ではなく、
むしろ香りにあるからなのです。
■香り
トリュフは、
味ではなく香りを食べていると言ってもよいくらい、
香りが豊かなものとして知られています。
香りを楽しむものとして本場では扱われています。
グルメな方々が集う高級レストランで、
トリュフが使われている理由が分かりますよね。
トリュフって何からできているの?
フレッシュトリュフの成分は80%水分です。
栄養成分は、下記の通りです。
水分 82.58~82.80
灰分 1.97~1.7
窒素 0.88~0.87
非たんぱく質性窒素 0.23~0.14
たんぱく質 4.13~4.5
脂質 2.08~1.90
水溶性炭水化物 0.36~0.17
食物繊維 8.43~8.13
また微量のミネラルも含まれています。
(カリウム、カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、リン、鉄分、亜鉛、銅)そしてビタミン(B1,B2,B3,C)
トリュフには、
さほどの栄養価はありませんが、
香りを楽しむ物という事が、よく分かると思います。
トリュフは、専門通販サイトや、
楽天などで購入する事ができます。
しかし、その価格は、高価です。
ここからは、トリュフを使ったレシピを紹介します。
★トリュフのスパゲティ
【 材料 】
・トリュフ
・オリーブオイル(大3)
・塩
・白ワイン20ml
・にんにく2かけ
・パセリ
【 作り方 】
1.フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れてから火にかける。オリーブオイルに、
にんにくの香りがつく(色づく程度)まで中火で炒める。
2.1に薄切りの黒トリュフと白ワインを加えて、
パスタと絡みやすくなる程度まで強火で手早く火を通す。
3.塩こしょうで味を整えたら、
ゆで上がったパスタとよく絡めて皿に盛り付け
パセリを散らしてできあがり。
最後に生のトリュフを薄削りにして
上から散らすとさらに良いです。
★トリュフオムレツ
まぜ過ぎず、焼き過ぎず、香りを引き出します。
【 材料 】
・黒トリュフ 1個(15~20g)
・卵 3個
・塩 少々
・生クリーム 大さじ1
・バター(又はオリーブオイル) 少々
【 作り方 】
1.黒トリュフを、薄切りします
(スライサーを使うと便利)。
2.ボウルに、生玉子・トリュフ・塩を入れ、
ざっくりかき混ぜ、20分放置します。
3.焼く直前に生クリームを加え、
かき混ぜます。
4.熱したフライパンにバターをひき、
中が半熟になるよう焼いて出来上がり。
★サーモンのトリュフソースかけ
【 材料 】
・サーモン2切れ
・トリュフ1個
・パセリ 少々
・生クリーム1カップ
・醤油 少々
・塩・胡椒 少々
・バター30g
【 作り方 】
1.サーモンに塩・胡椒をふり、
30分程度置いてからバターでソテーする
2.サーモンに火が通ったらトリュフを入れる
3.キノコに火が通ったら生クリームと、醤油を入れて、
全体に絡ませる
4.塩コショウで味を調えてお皿に盛り、
パセリとトリュフをかけて出来上がり
★トリュフ茶碗蒸し
【 材料 】
・トリュフ1個
・卵2個
・鶏肉2口大
・海老4尾
・コンソメスープ300cc
・塩 適量
・生クリーム20cc
【 作り方 】
1.だし汁に溶いた卵と生クリームを茶漉しでこして入れる
2.器に、具作をいれ、その中に1を入れる
3.土鍋に水を3分の1程度入れ、その中に2を入れる
4.器、鍋に蓋をして、
弱火で固まり具合をチェックしながら、蒸してしてください
コツ・ポイント
火加減は必ず弱火ですることです。
火加減が強いとスが入ってしまいます。
トリュフを使ったレシピ、如何だったでしょうか?
トリュフが高価なので、
他の材料は、比較的揃え易い食材をチョイスしました。
特別な日に、作ってみて下さいね。
あとがき
トリュフは高価なうえ、入手が困難な食材です。
イタリアでもシーズン以外には
フレッシュトリュフを味わうことはできません。
そのような時に大変重宝するのが、
トリュフを使用した調味料です。
白トリュフの香りを楽しむことができ、
保存もきくので多くの方に愛用されています。
トリュフを使用した、
調味料をいくつか紹介します。
・白トリュフオイル
白トリュフオイルは、
白トリュフのエキスをオイルに封じ込めたものです。
温かい料理に数滴振りかけるだけで、
白トリュフの魅惑的な香りを楽しむことができます。
白トリュフオイルは、
ネットで購入する事ができます。
価格は、1500円~5000円と
お求め易い価格になっています。
他にも、
白トリュフバター、
白トリュフハチミツ、
白トリュフ塩などもあります。
どれも、料理に使いやすく、
手軽にトリュフの香りが楽しめます。
おうちでトリュフの香りを楽しるのは、嬉しいですね。