金縛りとは何?どんな症状で原因は?なったときの対処法や予防法は?

スポンサーリンク

金縛りを体験されたことはありますか?

金縛り・・・・

「ん?!うっ動かない…?!」

ようやく眠れたと思っていたのに目が覚めてしまった。

でも体が動かない。

指先ひとつ動かせない。

なんだか嫌だなと思って周りを見ると部屋の隅には
人らしき影が…

次の瞬間、
仰向けに寝ていた体の上にその人影が乗ってきてどんどん重くなっていく。

『金縛り』という言葉を知ったのは、
その体験をしてからしばらく後のことですが、
どうやら現在では医学的に説明ができるようになったのだとか。

今回はこの金縛りについてご紹介したいと思います。

  

金縛りとは何なのか、どんな症状が起きてその原因は?

まずは一般的な金縛りの定義から。

就寝中に意識がはっきりしているにも関わらず、
体を動かすことができない症状のこと。

語源として仏教用語の密教の修法である
「金縛法」からきているのだとか。

欧米では悪魔の仕業として考えられてきたようです。

現代の医学では、
『睡眠麻痺』という言葉で整理されています。

睡眠時に、
全身の脱力と意識の覚醒が同時に起こった状態。

つまり体は動かせないけど、
意識は、はっきりとしている状態ということですね。

普段、何気なくすごしている睡眠の時間ですが、
大きく分けて2つの段階が、
交互に、リズムよく繰り返されることで成り立っています。

それは、『ノンレム睡眠(深い睡眠)』と『レム睡眠(浅い睡眠)』。

◆ノンレム睡眠

ノンレム睡眠とは、
脳が眠っている状態と考えられています。

一方身体を支える機能は保たれているため寝返りなどは可能です。

◆レム睡眠

レム睡眠とは、
身体が眠っている状態と考えられています。

一方で脳は眠りが浅い状態。

通常の眠りのパターンは、
ノンレム睡眠の状態が先にきて、
レム睡眠と入れ替わりながら経過するのです。

しかし、この順番が、何らかの事情で入れ替わることで、
レム睡眠の状態が先に来た場合に、目覚めてしまうことで、
意識があっても体が動かない俗にいう、
『金縛り』になると考えられています。

金縛りになったときの対処法はどうすればいい?

一番の対処方法といえば、
ズバリ『何もしない』ことです。

なすがままに、
任せてそのまま放っておくのです。

身体が動かせないのは、
それなりのモードに入ってしまっているからで、
慌てることはありません。

それでは実体験として、
『体に何かが乗ってきて息苦しかった』
なんていう体験談があるのは、どのようなことによるものでしょうか?

睡眠麻痺の状態となると、
呼吸をするための筋肉にも、
意図的に力が入りにくくなるためと考えられていて恐ろしい。

何かが乗っているということはないようです。

普段、意識せずに行えていることが突然できなくなることは、
混乱を招くに充分な要素であるわけですが、

その仕組みを理解することで、
今まで恐怖で過ごしていた時間も、
落ち着いてやり過ごしたいものです。

金縛りにならないためにはどのように予防すればいいのか?

金縛りは、
繰り返される『ノンレム睡眠』と『レム睡眠』の規則性が、
崩れてしまうことがその要因と考えられています。

金縛りにあいやすい年齢としては、
生活が不規則になりがちな10代から20代といわれていて、
年齢が上がるにつれてその割合は少なくなっていきます。

まずは、しっかりと睡眠のリズムを整えられるよう、
十分な睡眠時間を確保できる環境を整えましょう。

昼寝の時間はほどほどに。

午睡をあまり長く取りすぎると、
生活のリズムを崩す要因になります。

その他、
日々の生活でのストレスや、
寝る前のカフェイン摂取などにも気をつけたいところですね。

普段の生活に充分気をつけていても症状が改善されない場合は、
『睡眠障害』といわれる治療が必要となる病気の可能性もあります。

気になる状態がつづくようなら、
そのままにせず専門の医療機関を受診しましょう。

あとがき

金縛りと言えば、
さかのぼること小学生時代。

夏休みの特権で見ることができた、
ワイドショーの時間帯によくやっていた心霊特集。

恐怖映画顔負けの、
妙にリアルな再現VTRとゲストとして登場する霊媒師。

そして起こっている超常現象を詳しく解説するオカルト研究家。

怖いとわかっていても、
家族が見ている手前、自分が怖がりと思われるのが嫌で、
結局最後まで見てしまうことに…

そんな夜は決まって寝苦しく、
なかなか寝付けないこともしばしば。

ときには、
昼間に見た再現VTRのように、「ん?!うっ動かない…?!」
不思議な体験をすることに。

あれが金縛りだったのか・・・