エアコンのカビは暖房運転で死滅するのか?ためしてガッテンのエアコンカビ対策やってみた!

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エアコンのカビが暖房運転で死滅するって知ってました?

確かに、暖房運転は、暖かい風を作るので、
その時の暖かい温度で死滅するのかも知れませんね。

しかし、暖房運転の時の温度は26~27℃ですよね。

その温度で、カビが死滅するのでしょうか?

ちょっと疑問なので、調べてみました。

NHKの人気番組『ためしてガッテン』で紹介された方法、
エアコン洗浄剤を使った掃除法を実際に試してみました。

  

エアコンのカビは暖房運転で死滅するのか?

・エアコンを暖房にすると、
カビが死滅するって本当なのでしょうか?

カビ防止は30度!?

夏の間、毎日のように使っていたエアコン。

涼しくなってきたので使わない日が続きましたが、
ちょっと暑い日があったので久しぶりに使ったら、
吹き出してきた風がカビ臭い。

エアコンの中にカビが繁殖してるってことでしょうか?

カビが部屋中に広がっちゃって体に悪そうですよね。

エアコンを暖房にするとカビが死滅するって聞いたけれど、
本当なのでしょうか?

・エアコンの暖房温度を30度にするとカビ防止になる?

結論から言うと、
悲しいことにエアコンの内部に繁殖してしまったカビは、
お掃除をしない限り根本をきれいにすることはできません・・・

これはもうプロに頼んだ方が早いです。

でも、プロに頼むのはお金もかかるし、
極力控えたい。

そんな時は、
あなたのエアコンのリモコンを、もう一度よく見てみましょう。

リモコンに「内部クリーン」ボタンや、
もしくはメニューに「内部クリーン」の機能はありませんか?

内部クリーン運転とは、
送風や暖房運転をすると、エアコンの内部を乾燥させてくれる機能です。

乾燥させることでカビの増殖を抑えられるので、
カビの臭いが軽減していきます。

うちの場合、内部クリーンをする前に、
フィルターをチェックしてみたら、ほこりがびっしり付いていました。

なので、
あわせてフィルターもチェックされることをオススメします。

フィルターのほこりを掃除して、吹き出し口も汚れも拭いて、
内部クリーン運転をしたみたら、ずいぶん臭いが軽減されました。

でも、内部クリーン機能が付いてないエアコンの場合、
そんな時は、30度で暖房運転をしてみてください。

エアコンにカビが発生するのは、
エアコン内部に湿気が溜まってしまうからです。

なので、暖房運転をして内部を乾燥させると、
カビ防止にはなります。

内部を高温にするほどカビが発生しにくい環境になるみたいです。

エアコンクリーニングをする頻度はどれくらい?業者の相場で安い時期はいつ?
エアコンのクリーニングは、エアコンに付いているクリーニング機能に任せていますが、それだけでは十分ではないと聞きました。5年以上前の話になりますが、業者に頼んで、エアコンをクリーニングした事があります。確か、10月だったかと…夏に酷使したので、秋にクリーニングしたと記憶しています。その時のクリーニングのお値段は2万円でした。最近の相場は、いくらなのでしょうか?そしてエアコンクリーニングをする時期は、いつが良いのでしょうか?

そもそもエアコンにカビが生える原因は?

【原因その1】秋から初冬におけるカビの繁殖

エアコンの暖房運転でカビ臭に驚いてしまうのは、
冬のシーズン初めの暖房運転です。

これはよく知られた話かもしれませんが、
夏場の冷房運転はエアコンの内部にたくさんの水滴が発生しています。

仮にエアコンフィルターの掃除などを怠っていた場合、
フィルターにホコリが詰まってしまって、
空気がフィルターを通ることができなくなってしまいます。

その結果、
フィルターを通ってくるはずだった空気が、
フィルターと本体の隙間などからエアコン内部に侵入し、
アルミフィン部やシロッコファンなどに付着してしまいます。

カビが繁殖しやすい湿度と、
ホコリ等の汚れがカビの養分となり、
エアコン内部にカビが発生していきます。

夏のシーズンが終わった後に、フィルターの掃除を行い、
暖房や送風運転でエアコン内部をしっかり乾燥させてから、
電源を切っておくのが理想なのですが、
多くの場合、
そのような手順を行わずにエアコンOFFして、
そのまま冬まで放置するというケースが多いのではないでしょうか?

そうなってしまうと、
フィルターにはホコリが詰まったまま、
空気を吸い込む側が塞がれた状態ですし、
エアコンのフラッパー(ルーバー、空気が吹き出す側)も閉じた状態なので、
冷房で発生した水分はエアコン内部に溜まったままになってしまいます。

秋などは冷房をかけるほどではないとはいっても、
気温は20℃以上になることも多いですので、
夏の間に発生したカビが、内部に付着した汚れを寝床として、
繁殖しやすい温度帯の中で、
3~4ヶ月ほど活発に活動することが出来てしまいます。

密閉されてしまったエアコン内部の湿度は、
水分が乾燥してしまうまでの間は湿度は80%以上は確実にありますし、
その状態で気温が20℃以上あればカビがどんどん発生してしまっています。

このような状態を経て、
冬に寒くなったので暖房をつけた直後、
エアコンの中に発生していたカビやカビの胞子(種のようなもの)が、
一気に吹出してくるので、
猛烈にカビ臭いにおいがするという状態になってしまいます。

暖房の使い始めに風がにおうということに対しての原因は、
このような理由が主なものになります。

ただ、数時間ほど暖房運転をしたあとは、
エアコン内部の湿度が一気に下がるのでカビは死滅してしまい、
エアコンの風の匂いはなくなってくることがほとんどとなります。

【原因その2】霜取り運転中に発生するカビ臭

暖房運転中は室内機の中が乾燥するので、
カビは発生しないと思いがちですが、
実は暖房運転中にも室内機側で露が発生する事があります。

そのような状態になるのは「霜取運転」といって、
暖房運転中に自動的に暖房運転を止めて、
室外機を温める運転を行うことで霜を溶かしていきます。

室外機を温めるのに具体的にどうしているのかというと、
室内機側のファンを停止させた状態で、
冷房運転を行っていると思ってもらえればいいでしょう。

この霜取り運転中は、
配管や熱交換器の温度が冷房のときと同じとなりますので、
室内機の内部フィン部が冷たくなり、結露が発生します。

この時、室内機側のファンは動いておらず、
吹き出し口のフラッパー(ルーバー)は閉じていることが多いでしょう。

霜取り運転は、数分から十数分で終了しますので、
その後暖房運転が再開されます。

その時、室内機にたまった湿気が蒸発するのですが、
その際にカビ臭が発生してしまいます。

エアコンの内部にカビがない状態、
例えばエアコンを分解クリーニングした後などは、
霜取り運転後も臭いはしないのですが、
秋から冬にかけて、
室内機の内部にカビが大量に発生してしまっているような場合、
この霜取り運転直後のエアコンの風はかなり臭います。

その後は、霜取り運転が終わってから10分もすれば、
エアコン内部が乾燥してくるため、
再びその臭いはなくなるという感じで、
霜取り運転毎にカビ臭が発生するというパターンとなります。

ただ、
霜取り運転でエアコン内部に水分が存在している時間は短時間なので、
カビが繁殖するということにはなりませんので、
冬場の暖房でカビが大量に発生してしまうということはなく、
エアコン内部の汚れ具合は現状維持という感じが続くでしょう。

カビが生える原因にもなるので、
エアコンを使わない4月~11月に、
クリーニングしてもらうのが良さそうですね。



ためしてガッテンのエアコンカビ対策やってみた!

NHKの人気番組『ためしてガッテン』で紹介された方法をお知らせします。

ここでは上で紹介した、
エアコン洗浄剤を使った掃除法を実際に試してみます。

今回掃除してみるのは、このエアコン。

長年使っているため、
茶色や黒の汚れが目立ちかなり不衛生な印象です。

1.準備

エアコンを掃除するときは、
故障などのトラブルを防ぐために電源を落とすのが鉄則。

リモコンで電源を切るだけでなく、
コンセントを抜いておくのが安心です。

また、
エアコン洗浄スプレーは使う前にツメを折っておく必要があります。

高い場所に移動する前に折っておくと作業がスムーズです。

2. フィルターを取り外す

カバーを上に開き、内側のフィルターを取り外します。

機種にもよりますが、
一度上に持ち上げてから引き出すと外れました。

フィルターにはホコリがいっぱいこびりついているのでそっと外し、
下に置いておきましょう。

3. スプレーを吹き付ける

フィルターを外した奥には縦に金属板が並んでいます。

この金属板は「フィン」と呼ばれ、気温を調整する働きのある部品です。

エアコンに入った空気が通り抜けるので、
ホコリがこびりついて不衛生になったり効率が落ちたりします。

フィンはかなり薄い金属板なのでさわっての掃除はできませんが、
スプレー洗浄剤ならホコリをしっかり洗い流せます。

ラベルの案内にある通り、
フィン全体に念入りにかけて1本丸々を使い切りました。

液はフィンにあわせて勢いよく縦長にでてくるので、
汚れを吹き飛ばすようにキレイにできます。

スプレーの洗浄液は、
特殊な液体が使われているようですぐに蒸発していきます。

余った液もフィンを通り抜けてエアコンの排水管から外に出ていくので、
部屋が濡れることはありませんでした。

4. 乾かす間にフィルター掃除

洗浄液を乾かす間に、
フィルターにこびりついたホコリを取り除いていきます。

今回は掃除機で吸い取りましたが、
こびりついていたら水洗いするのがおすすめです。

5. 拭き掃除

フィルターを戻す前に、エアコン全体を拭き掃除します。

洗浄スプレーはあくまでもフィンの掃除をするものなので、
ほかの部分の掃除もあわせてやっておきましょう。

『パストリーゼ』などのアルコール除菌スプレーとクロスを使って
汚れを拭き取りましょう。

カビはアルコール除菌にかなり弱いので、
できるだけ内側までしっかり拭き取っておくのがおすすめです。

拭き掃除で茶色や黒の汚れがキレイに取り除けました。

手の届かない場所は、
割り箸にクロスやティッシュを巻いて輪ゴムで固定したものが便利です。

アルコールを含ませてから中を拭いておけばかなり清潔にできます。

6. フィルターと電源を戻す

最後に、取り外していたフィルターと電源を戻せば完了です。

ここまで所要時間は30分ほど。

むずかしそうに思えるエアコン掃除ですが、これなら簡単ですね。

高い場所での作業なので、
気を付けて、休憩をはさみながらゆっくり進めてくださいね。

エアコンクリーニングなら【おそうじ本舗】

あとがき

部屋の温度を調節するために欠かせないエアコン。

シーズン中は毎日フル稼働になることも多く、
汚れやすい家電です。

洗浄剤を使った簡単なカビ退治だけでも、
エアコンを清潔に保つことができます。

カビのイヤな臭いがなくなれば、
毎日を快適に過ごせるようになりますね。