立冬は、暦の二十四節気のひとつで、
11月の始め頃に訪れます。
丁度、秋も深まってくる頃ですよね。
二十四節気の呼び名は、立春にしても、立秋にしてもですが、
まだまだ寒いのに立春?
夏は、これからなのに、立秋?と思うほど
季節を、先取りしている様に思います。
四季で言うと、冬の季節の最初、初冬にあたります。
そんな『立冬』について調べてみました。
立冬とは暦の上のいつからいつまでのこと?
2022年の立冬は、11月7日(月)です。
二十四節気の一つ『立冬(りっとう)』は、
暦の上で冬が始まる日なのです。
立冬の頃は各地で紅葉が進み、
北日本では初雪の便りが聞かれる頃です。
また、日暮れが目立って早く感じられるようになり、
東京では日の入りが1か月で30分近く早まり、
この日の日の入りは16時40分頃です。
日の入りが早くなると、気温が下がるのも早くなり、
帰宅時間には寒さを感じるようになります。
立冬は、次の二十四節気の『小雪(しょうせつ)』までの事で、
立冬の11月8日から11月22日までの約15日間の事です。
ここに出てくる、二十四節気とは、どういった事なのでしょうか?
二十四節気とは、1年を二十四等分した暦です。
太陽の黄道上の位置、黄経制度を二十四等分し、
各一期を約十五日として、それぞれに節気が配置されています。
一年を四等分した春夏秋冬のことです。
さらにそれぞれを真ん中で二等分し、
立春、立夏、立秋、立冬が真ん中ですね。
さらにそれぞれの間に2つずつ節気が入り、
二十四節気を構成しています。
☆ 8月 7日頃 … 立秋 ( りっしゅう )
… 秋の気配が感じられる頃とされる日です。
☆ 8月23日頃 … 処暑 ( しょしょ )
… 暑さが終わるという意味の日です。
☆ 9月 8日頃 … 白露 ( はくろ )
… 草花に白い露が出来始める頃という意味の日です。
☆ 9月23日頃 … 秋分 ( しゅうぶん )
… お昼と夜の長さが同じになる日とされます。
彼岸の中日にあたりますね。
☆ 10月 8日頃 … 寒露 ( かんろ )
… 草木に冷たい露が出来始める頃という意味の日。
☆ 10月23日頃 … 霜降 ( そうこう )
… 初霜が降りる頃という意味の日です。
☆ 11月 7日頃 … 立冬 ( りっとう )
… この日から冬の始まりと言われる日です。
といった事が、二十四節気です。季節を細かく分けてあるんですね。
更に言うと、各二十四節気をさらに分けたものが七十二候です。
各節気に3つずつあります。
順番に1つめを初候と呼び、
2つめを次候、最後の1つを末候と呼びます。
☆ 8月 7日頃 ~ 8月11日頃
… 涼風至 ( すずかぜいたる )
… 涼しい風が立ち始める頃という意味です。
☆ 8月12日頃 ~ 8月16日頃
… 寒蝉鳴 ( ひぐらしなく )
… 蜩が鳴き始める頃という意味です。
☆ 8月17日頃 ~ 8月22日頃
… 蒙霧升降 ( ふかききりまとふ )
… 深い霧が立ち込める頃という意味です。
☆ 8月23日頃 ~ 8月27日頃
… 綿柎開 ( わたのはなしべひらく )
… 綿を包む咢 ( がく ) が開き始める頃という意味です。
☆ 8月28日頃 ~ 9月 1日頃
… 天地始粛 ( てんちはじめてさむし )
… ようやく暑さが鎮まる頃という意味です。
☆ 9月 2日頃 ~ 9月 6日頃
… 禾乃登 ( こくものすなはちみのる )
… 稲が実る頃という意味です。
☆ 9月 7日頃 ~ 9月11日頃
… 草露白 ( くさのつゆしろし )
… 草に付いた露が白く光る頃という意味です。
☆ 9月12日頃 ~ 9月16日頃
… 鶺鴒鳴 ( せきれいなく )
… 鶺鴒 ( せきれい ) が鳴き始める頃という意味です。
☆ 9月17日頃 ~ 9月22日頃
… 玄鳥去 ( つばめさる )
… 燕が南へ帰っていく頃という意味です。
☆ 9月23日頃 ~ 9月27日頃
… 雷乃収声 ( かみなりすなわちこゑををさむ )
… 雷が鳴り響かなくなる頃という意味です。
☆ 9月28日頃~10月 2日頃
… 蟄虫培戸 ( むしかくれてとをふさぐ )
… 虫が土の中で冬眠の準備を始める頃という意味です。
☆ 10月 3日頃 ~ 10月 7日頃
… 水始涸 ( みづはじめてかる )
… 田畑の水を枯れさせる頃という意味です。
☆ 10月 8日頃 ~ 10月12日頃
… 鴻雁来 ( こうがんきたる )
… 雁が飛来し始める頃という意味です。
☆ 10月13日頃 ~ 10月17日頃
… 菊花開 ( きくのはなひらく )
… 菊の花が咲く頃という意味です。
☆ 10月18日頃 ~ 10月22日頃
… 蟋蟀在戸 ( きりぎりすとにあり )
… 蟋蟀 ( きりぎりす ) が戸口で鳴き始める頃という意味です。
☆ 10月23日頃 ~ 10月27日頃
… 霜始降 ( しもはじめてふる )
… 霜が降る頃、霜が出来始める頃という意味です。
…昔は降ると言いました。
☆ 10月28日頃 ~ 11月 1日頃
… 霎時施 ( こさめときどきふる )
… 小雨が時々、降る頃という意味です。
☆ 11月 2日頃 ~ 11月 6日頃
… 楓蔦黄 ( もみぢつたきばむ )
… もみじや蔦が色づく頃合いという意味です。
この前後が紅葉狩りに最適です。
漢文ですね、昔の人は賢かったのですね。
立冬の意味や由来は何?
立冬の意味ですが…
初めて冬の気配が現れてくる日です。
冬が立つと漢字で書くように、
立冬は冬の始まりのことを意味します。
実際には冬ではなく秋の紅葉シーズンですが、
暦上では冬の始まりのことを言います。
立冬は、二十四節気の19番目の節気です。
二十四節気は1年を24分割し、
それぞれの季節の節目にふさわしい名前を当てたものです。
節気は15日ごとに変わり半月ごとに季節の変化を表しています。
ですから昔から農業を行う人々にはとても重要なものとなっています。
二十四節気は中国から伝わったもので、
日本とは気候が異なるため、季節のずれが生じてしまいますので、
あまり実感をもてないことが多いです。
暦上では、
立冬から立春の前日までを冬というように定められています。
立冬の由来ですが漢字の意味をみると分かると思います。
・立つ → 新しい季節が始まる
・冬 → 雪が降ったり冷え込んだり虫が冬眠をする時期
この二つの意味を組み合わせ見てみると、
立冬は冬が始まる日ということになります。
立冬が始まるころには、実際に虫たちや、
りすなどは冬の時期を過ごすために、
寝床を作ったりエサ探しをしたり準備を始めます。
立冬は立春、立秋などに比べると知名度は低いものの、
立春、立夏、立秋、立冬は四立と呼ばれ、
一年の中の季節の中でももっとも大きな節目だとされています。
立冬の日に食べるものは何?
立冬の頃になると、
昼夜の寒暖の差が激しくなります。
この気温変化についていけず、
体調不良に陥ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本には、土用の丑の日の「うなぎ」や「土用蜆」のように、
この時期に食べるといいとされる行事食が多くありますが、
残念ながら立冬にはこれ!といった行事食はありません。
が・・・
二十四節気の生まれた中国のことわざに、
「立冬補冬、補嘴空」(立冬時、栄養を補給)というものがあります。
中国語で「補」は、
食物で体調を補うことをいいます。
その意味は、
「この季節に収穫されたものを季節にあった調理法で食べること、
それが寒い冬を乗り切る最良の方法である」ということです。
これから迎える寒い時期に、体の温まる温かい料理で備えましょう。
あとがき
立冬の11月8日頃は、まだ日中は18℃位で快適な気候です。
でも朝晩は東京でも10℃を切って冬らしくなってきます。
暖かい鍋料理で栄養をつけてお元気にお過ごしください。