白露の読み方と山月記での意味や由来は?2019年の白露はいつで気候の変化は?

白露は、季節を表す言葉です。
日本人の美学でしょうか、
古くからの言葉には、
美しく状況を表す優しさがあります。

白露…はくろ?しろつゆ?
読み方さえも、分からなかった言葉で、
結露の仲間かなと思ったりしました。

いったい、どんな事、現象なのでしょうか?
色々調べてみました。

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白露の読み方と山月記での意味や由来は?

旧暦の「白露(はくろ)」という言葉の意味を知っていますか?

白露は「春分」「夏至」などと同じ暦(こよみ)の名称です。

しかし「白露」は、読み方も少し難しく、
日常生活ではほとんど聞かない馴染みの少ない言葉だと思います。

はくろ【白露】

1 白く光って見える露。しらつゆ。

「時に残月、光冷ややかに、―は地に滋く」〈中島敦・山月記〉

2 二十四節気のひとつで、9月8日頃のこと。

このころから秋の気配が感じられはじめます。

そして、山月記(さんげつき)ですが…

中島敦(あつし)の短編小説で、
『文学界』1942年(昭和17)2月号に、
短編『文字禍』とともに『古譚(こたん)』という総題の下に載りました。

同年7月、筑摩(ちくま)書房刊『光と風と夢』に収録。

中島敦のデビューを告げる作品です。

原稿では前記2編のほか、
『狐憑(きつねつき)』『木乃伊(みいら)』をあわせ全4編で、
『古譚』を形成しています。

ともに古代世界を舞台とし、
尋常ならぬできごとが展開する短編です。

芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)の再来という評もありました。

ことに『山月記』は、
中国唐代の伝奇『人虎伝(じんこでん)』を素材として、
「詩をつくること」にとらわれてしまった人間、
李徴の劇的な運命を、虎(とら)と化しながらなお、
人間の心をもつという臨界状況の下に描く佳作です。

この「山月記」の中に、
『時に、残月、光冷やかに、
“白露”は地に滋く、樹間を渡る冷風は既に暁の近きを告げていた。』
という一説があります。

2019年の白露はいつ?

2019年の白露は、9月8日から9月22日です。

白露は二十四節気のひとつです。

二十四節気は季節の移り変わりを知るためのもので、
約15日間ごとに24に分けられています。

白露は毎年9月7日頃~9月22日頃にあたりますが、
日付が固定されているわけではありません。

二十四節気は1年を太陽の動きに合わせて24等分して決められるので、
1日程度前後することがあるからです。

なお、白露といっても、
白露(二十四節気の第15)から秋分(二十四節気の第16)までの期間をさす場合と、「今日は白露です」のように白露に入る日をさす場合があります。

白露には「はくろ」「しらつゆ」という読み方がありますが、
二十四節気の場合には「はくろ」と読みます。

白露とは、露が降り、白く輝くように見える頃という意味です。

夜の気温がぐっと下がって、空気中の水蒸気が冷やされると、
水滴になって葉や草花につくようになります。

それが露(朝露)です。

日中はまだ残暑が続いていますが、朝晩は冷えるようになり、
朝露が降りる始める時期をあらわしています。

二十四節気では、
白露の前は暑さがおさまる頃という意味の「処暑」、
白露の次は昼夜の長さがほぼ同じになり、
秋の夜長に向かう「秋分」となります。

・白露前後の二十四節気の移り変わりでは、
処暑→白露→秋分と移り変わっていきます。

白露の初侯・次侯・末侯

二十四節気をさらに3つに分けた七十二侯は、
白露の間にこのように移り変わります。
日付は2019年の日付です。

★初侯:草露白(くさのつゆしろし)  
9月8日頃
白露と同じ意味で、草の露が白く輝いて見える頃。

★次侯:鶺鴒鳴(せきれいなく) 
9月13日頃
セキレイが鳴く頃。

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セキレイは日本神話にも登場する鳥で、
男女の神が結ばれるきっかけを教えたという話から、
「恋教え鳥」とも呼ばれています。

★末侯:玄鳥去(つばめさる) 
9月18日頃
春にやってきたツバメが、
子育てを終え南へ帰っていく頃。来春までしばしのお別れです。

白露の過ごし方

白露の期間に、
「重陽の節句」(9月9日)、
「二百二十日」(9月11日頃)、
「敬老の日」(9月の第3月曜日)、
「彼岸の入り」(9月20日頃)があります。

また、年によっては「中秋の名月」(旧暦8月15日)がめぐってきます。

★「重陽の節句」(別名・菊の節句)では、
前日に菊の花に綿を被せておき、朝露を吸ったその綿で身体を拭く、
「被せ綿(きせわた)」や、
ひな人形を飾る「後の雛」という風習があります。

季節の風情も楽しめる雅な風習で、
フラワーアレンジに被せ綿を取り入れてみても素敵です。

また、重陽の節句は長寿祈願の行事なので、
重陽の行事食を「敬老の日」に用いてもよいでしょう。

★「二百二十日」は雑節のひとつで、
立春から数えて210日目にあたり、農家の三大厄日とされてきました。

台風の襲来や荒天続きになることが多いため、
収穫を控えた農作物が被害に遭わないよう、警戒されてきたのです。

暮らしの中でも、気をつけたいものですね。

★「彼岸の入り」とは、
秋の彼岸(9月23日頃の秋分の日を中日とした7日間)に入る日のことをいいます。

「暑さ寒さも彼岸まで」というように、
暑さがやわらぎ過ごしやすくなっていきます。

「おはぎ」の語源になった萩の花や、
彼岸花も咲き始めるので、自然に親しむよい機会になります。

白露の時期の気候の変化は?

大気と気温と太陽黄経が作る白い露

この頃になると、陽射しも柔らかく、
朝夕の空気が肌寒く感じる日も現れます。

天文学的には、太陽黄経が165度に達します。

気温が下がりはじめ、
霧が降ったかのように露が草木を白く輝かせます。

気温の変化が作る自然現象ですね。

昔の人々はそういった小さな変化を見逃さず、
季節のうつろいを言葉にしていたことが、
「白露」と「草露白し」には現れていますね。

秋は「白」の季節です。

「白」という色には、
穢れの無い・誕生などの始まりのイメージが強いかと思いますが、
再生という意味もあり、
神様からの恵みである「稲」の収穫の季節であること、
「稲」は「白米」になることを考えると、繋がりを感じますね。

北原白秋の名前の由来は、
この五行説の「白秋」に由来していると言われています。

ちなみに、春は青、夏は朱、冬は黒、土用が黄色で、
これは五行陰陽説に基づいており、
いわゆる「五色幕(ごしきまく)」の色ともつながります。

白露のころの風物詩

この時期、稲以外の秋の実りも目白押しです。

果物では梨や無花果(いちじく)など、
野菜ではキノコ類が旬を迎えます。

外側には色がついていても、中身は白いものが多いですね。

旬のものを頂くのが体に一番やさしいことは、よく知られることです。

季節の「色」と「味」を意識して食卓に取り入れることは、
毎日を自然とともに生きることにもなるのではないでしょうか。

一つ一つの季節が足早に駆け抜けているように感じるこのごろ…
少しでも季節に寄り添い味わって暮らしていきたいものですね。

あとがき

毎年、9月8日といわれている「白露」
秋の、始まりといっても良いのでしょうか。

お盆を過ぎて、暑さも一段落する頃に、
こういう季節を表す言葉があったんですね。

これからは、少し意識して、白露の時期を過ごしたいと思います。

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