うるう年とはいつでどんな年なのか? オリンピックや干支との関係は?

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うるう年は、
4年に一回2月が29日まである年で、
オリンピックも開催される年ですね。

オリンピックの年に、
マイコプラズマ肺炎が流行するとも聞いています。

4年に一度ってなにか理由があるのでしょうか?

うるう年とオリンピックとの関係は?って、
気になりますね。

うるう年はいつで、どんな年なのか?
うるう年とオリンピック、
そしてオリンピックや干支との関係について、
色々調べてまとめました。

  

うるう年とはいつでどんな年なのか?

うるう年といえば、
なんとなく「4年に1度やってくる年だ」
くらいのことは知ってる、という方がほとんどだと思います。

また、
うるう年=オリンピックというイメージを持つ方もいるかもしれませんね。

★うるう年の「うるう」の意味とは?

うるう年の「うるう」は、漢字で「閏」と書きます。

「閏年」の読み方は、『うるうどし』または『じゅんねん』と読むそうです。

うるう年とは簡単に言うと、
「うるう」がある年のこととなります。

では「うるう」とはどんな意味なのかと言いますと…

「うるう」とは、
カレンダーなどの暦(こよみ)上で、
1年の日数や月数が普段の年より多いことをいいます。

・普段の年の呼び方

うるう年以外の年(つまり普段の年のこと)を、
「平年(へいねん)」といいます。

うるう年でない年(平年)の2月は、
29日が存在しないため、28日までしかありません。

・うるう年に追加されるのは何日?

普段の年は1年が365日なのに対し、
うるう年は1年が366日あり、
1日分多く追加されているのが特徴です。

うるう年に1日分追加される日は、
2月29日と決まっています。

2月29日の呼び方は、
「閏日(うるうび)または(じゅんじつ)」といいます。

・うるう年は何年に1回あるの?

うるう年は、
4年に1回の割合でやってきます。

ただし、必ず4年に1回あるわけではありません。

例えば、
2096年はうるう年ですが、その4年後の2100年はうるう年ではないのです。

なんともややこしいですね。

では、どういう年がうるう年になるのでしょうか?

「うるう年の条件と計算方法」ですが…

私達が使っているグレゴリオ暦では、
次の3つの方法でうるう年を判定しています。

西暦年が4で割り切れる年は(原則として)閏年です。

ただし、西暦年が100で割り切れる年は(原則として)平年になります。

さらに、西暦年が400で割り切れる年は必ず閏年になるというものです。

これらの条件に当てはめて考えた場合、

★2020年は4で割り切れるので、うるう年。

★2100年、2200年、2300年などは100で割り切れるので、うるう年ではない。

★2400年は100で割り切れるが400でも割り切れるので、うるう年。

など、このようになります。

他の閏年も上の計算方法に当てはめて算出することができます。

・うるう年は暦を調整するための工夫

現在、4年に1回閏年が設定されていますが、
それでも1年につき約11分のズレがあるのです。

この11分が400年経つと4400分なので、
400年ごとに約73時間、つまり
約3日分増えることになります。

これは、閏年を3回分減らすことである程度調整できるのです。

そのため、現在グレゴリオ暦には、
400年に97回閏年がある計算になります。

暦を調整するための工夫として、
これらの方法が考え出されたのですが、
それにしても
うるう年ってすごくややこしいですね。

・「うるう年」がある理由と由来について

なぜ、うるう年のような余分な1日がある年と、
ない年があるのか不思議ですよね。

地球が太陽の周りを回る事を「公転」といいますが、
現在、世界中の国で使用されている太陽暦は、
このように地球が太陽の周りを回る周期を元に作られており、
1年間を365日としています。

ですが、
実は本当の1年の周期は平均すると365.24219日となり、
一年では0.24219日足りないのです。

0.24219日は時間に直すと5.81256時間なので、
365日では約6時間足りないというわけです。

逆を言えば、
暦上では365日になっていても、
本当は毎年約6時間ほど時間が多く進んでいる事になります。

そのため時間にするとたった6時間ですが、
これが4回(4年)繰り返されると、
23.25024時間(約24時間)なので、
このままでは1日分早く1年が経ってしまうことになるわけです。

そこで、
4年に1度の割合でズレる1日分を、
補正する事を目的として作られたのがうるう年なのです。

2月29日の1日分を追加することで、
ズレた1日分を4年ごとに回収しているのです。

・閏年を作った人は誰?(うるう年の由来)

古代エジプトの神官は、
すでに地球の公転が365.25日あるということを知っており、
宗教行事を行う際に、
4年に1回の閏日を入れた暦を作って活用していたそうです。

こんな昔から閏年の存在に気づいていた人がいるなんて、
すごいですよね。

とはいえ、
古代エジプトの農民たちは、
シリウスという星の動きを見て農作業の日を決めていたため、
特に暦が必要だとは感じていなかったそうです。

そのため、一応暦はあるものの、
1年は365日で固定されおり、
閏年の調整がされることはなかったそうです。

では、暦に閏年を取り入れたのは誰なのでしょうか?

それは、
古代ローマで使用されていたユリウス暦の名前にもなっている、
ガイウス・ユリウス・カエサルです。

紀元前45年にカエサルが取り入れたユリウス暦で、
4年に1回の閏年が決まりました。

ですが、ユリウス暦での1年は365.25日で、
現在の365.24219日との差は約11分ありました。

その後、ユリウス暦でのズレを解決するため、
1582年10月15日に、
ローマ教皇のグレゴリウス13世がグレゴリオ暦を確立させました。

グレゴリオ暦は現在の太陽暦の一種で、
日本を含むほとんどの国々で使用されている暦法です。

そのため、
4年に1回の閏年も多くの国で活用されていることになります。

うるう年の由来は以上です、昔の人たちって凄いですね。

・うるう年はなぜ2月なの?

閏年に調整される月として、
なぜ2月が選ばれたのか疑問に感じませんか?

答えは…

現在、1年の始まりは1月にあたりますが、
ローマ暦を使用していた紀元前では、
1年の始まりは3月だったからです。

そのため、うるう年が採用されたユリウス暦では、
わかりやすく1年の終わりにあたる2月を採用し、
2月の末日を閏日とすることで微調整したといわれています。

うるう年とオリンピックの関係は?

オリンピックが閏年に行われるようになった発端は、
第1回アテネ大会が1896年に行われたことに所以します。

1896年は閏年だったこともあり、
その後、
閏年とオリンピックは重なり合って開催されていくことになります。

では、なぜオリンピックが4年に一度行われるのでしょう。

これには諸説ありますが、
古代ギリシア人が太陽暦と太陰暦を使っていた説が有力のようです。

つまり、
太陽暦の8年が太陰暦の8年3カ月にあたるため、
8年という周期が重要な意味をもち、
8年ごとに開かれる祭典が慣例に……。

そして長い年月を経て、
8年の半分の4年周期にオリンピックの祭典が開かれるようになりました。

・パリオリンピックが開催された1900年は閏年?

先述した「閏年の法則」に当てはめるとわかるのですが、
1900年のオリンピック パリ大会が開催された年は、
閏年ではなく平年でした。

なぜなら〈法則2〉の100で割り切れる年だったからです。

それでは、
2000年に開催されたシドニーオリンピックも100で割り切れるので、
平年と言いたいところですが、
400で割り切れる〈法則3〉が適用される年のため、
閏年となります。

うるう年と干支との関係は?

うるう年は基本的に4年に一度で、
干支は12なので、
うるう年になる干支は決まっています。

子年と辰年と申年がうるう年にあたります。

干支の事は、思っていませんでしたが、
うるう年と干支は関係していたんですね。

あとがき

ずいぶん先の話になってしまいますが、
この法則に当てはめると、
85年後の2100年は、閏年ではなく平年となりますね。

ひょっとしたら、
2100年は「閏年の法則」の話題で盛り上がっているかもしれません。

85年後のオリンピックは、
どこの国でどんな競技が開催されているのでしょう。

きっと、
現代とはまた違った感動物語が誕生しているかもしれませんね。