厚生労働省は、
新型コロナウイルス感染症対策の一環として提供する
スマートフォン用
接触確認アプリ「COCOA」を公開しました。
接触確認アプリCOCOAの仕組みと、
使い方はどうすればいいのでしょうか?
また、接触確認アプリ「COCOA」の普及率や、
利用者のプライバシーなどの問題点はどうなんでしょうか?
接触確認アプリ「COCOA」をインストールする前に、
知っておきたい疑問など、
接触確認アプリについて調べてみました。
接触確認アプリの仕組みと使い方は?
接触確認アプリ「COCOA」の基本機能は、
新型コロナウイルス感染陽性者との接触があった場合に、
通知やアプリで情報を教えてくれます。
その仕組みは、
スマホに「COCOA」をインストールした者同士が、
「1m以内、15分以上」の接触をすると、
アプリに記録を自動で残します。
その後、
陽性反応が出た人がアプリにその旨を報告すると、
その人が過去に接触した人全員に注意を促す通知を送信します。
濃厚接触者が取るべき適切な行動などの
指示を受けることができます。
・接触確認アプリの使い方
「COCOA」は、一度設定を行ってしまえば、
何も操作せずとも作動し続ける仕組みになっています。
利用開始時にアカウント登録やログインなども必要ないので、
2分程度で初期設定は完了します。
アプリ利用開始までの流れは3ステップ。
説明を読み、
Bluetooth設定を有効にし、
「プッシュ通知」をオンにするだけです。
Bluetooth設定は後からでも変更できますが、
忘れず接触記録を残したい人は、
初期設定の段階でオンにしておくことをおススメします。
これだけであっという間に登録完了です。
あとはスマホにアプリを入れっぱなしにしておくだけでOKです。
・陽性者との接触はどのように分かる?
もし接触者の中から感染者が出た場合、
通知またはアプリの
「陽性者との接触を確認する」から確認可能です。
万が一、陽性者との接触があった場合は、
接触件数が表示されます。
その後体調に異変を感じた場合は、
内容に応じて
「帰国者・接触者相談センター」への受診案内が
受けられることもあります。
接触確認アプリは、
ダウンロードしておくだけで、
自分や周りの人たちの健康を守れる可能性のあるアプリです。
新型コロナが身近になった今の時代だからこそ、
自分で身を守れるツールを使って感染予防に努めましょう。
接触確認アプリの普及率と利用者数は?
「新型コロナウイルス接触確認アプリ」に関する
アンケート調査を実施しました。
アプリの認知度やインストール率をリサーチし、
アプリの認知度とインストール率の
「都道府県別ランキング」を公開しました。
・接触確認アプリ(COCOA)を知っていますか?
この調査では「知っている」と答えた人は63.15%、
反対に
「知らない」と答えた人は36.85%という結果になりました。
厚生労働省は国民普及率6割を目指すとしており、
知名度だけを見れば6割に到達している状況です。
・接触確認アプリ(COCOA)をインストールしましたか?
「インストールした」と回答した人は
全体のわずか9.25%でした。
今回の調査では、
約9割の人が
「インストールしていない」ことがわかりました。
また、
「インストールしたけどアンインストールした」
との回答も2.4%でした。
アンインストールの理由には、
「アプリがうまく起動しなかった」
「使い方がわからない」
「使っている人が少ない」などが挙げられました。
・インストール率ランキング1位は、
“感染者ゼロ”の岩手県
都道府県別で実施した
「接触確認アプリのインストール率ランキング」で、
1位になったのは「岩手県」です。
岩手県といえば、47都道府県で唯一、
コロナウイルスの感染者が
確認されていないことで知られていますね。
この結果には、
引き続き“感染者ゼロ”を目指す、
県民一人一人の意識の高さが表れているといえそうです。
続いて2位に「大阪府」、
3位に「埼玉県」と、
累計の感染者数が比較的多いエリアが上位に入り、
日に日に増える感染者数に
注目が集まっている事がわかります。
感染者の多い「東京都」は、
長崎県・徳島県・三重県と同率で5位にランクインしています。
・インストール率最下位は奈良県
インストール率ランキングで最下位になったのは、
「奈良県」。
続いて45位に、
「香川県」と「岡山県」、
44位に「和歌山県」と、
これまでの感染者数が全国的に見て少ない地域が並んでいます。
一方で「福岡県」と「神奈川県」は、
比較的感染者が多いものの、
インストール率はわずか6%にとどまりました。
接触確認アプリ 利用者のプライバシーと問題点は?
アプリを利用する上で気になるのは、
プライバシーが守られるのかどうかという点です。
この情報は、
自分のスマホの中のみに暗号化して記録され、
潜伏期間とされる14日間を過ぎると自動的に無効となります。
記録が端末の外に出ることもなければ、
利用されることもないのです。
その上、
アプリを削除すれば記録も削除する事ができます。
アプリをインストールした人が、
同意した上で利用する仕組みの上、
氏名・電話番号・メールアドレスなどの
個人情報登録の必要もなく、
GPS情報を利用したり収集することもありません。
感染疑いを知るのは自分だけであり、
自分以外の誰かに漏れることは一切ないそうです。
たとえ感染者との接触が通知されても、
いつどこで誰と接触したのかは、
お互いにわからないようになっているため、
その意味でもプライバシーは守られます。
もちろん、
相手との関係性などがどこかに知られる、
保存されることもないそうです。
プライバシーは守られると思っても良さそうですね。
あとがき
接触確認アプリの利用については、
アプリの利用が広がることで、
大切な人に感染させるリスクは減ります。
大切な人を守るために、
ぜひ積極的にインストールし、
周囲にも利用を呼びかけましょう。