ワーケーションの意味は?コロナ禍でのメリットやデメリットと事例は?

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テレワークには、
在宅勤務・モバイルワーク・サテライトオフィス勤務の
3つの形態がありますが、
そこに4つめの形態として休暇を楽しみながら働く
ワーケーションも加わることになるかもしれません。

ワーケションの意味や、
メリットデメリットについてお話したいと思います。

ワーケーションとはどういう意味?

ワーケーションとは、
「ワーク(work)」と「バケーション(vacation)」を
組み合わせた言葉で、
仕事と休みを組み合わせた働き方のことを意味します。

元々はアメリカで始められたと言われており、
観光地など休暇を過ごす場所で、
休暇を兼ねてリモートワークを行う働き方を指すことが多いです。

ですが、
必ずしもリモートワークである必要はなく、
会社のオフィスごとリゾート地に移すというケースも、
「ワーケーション」と呼ぶことがあります。

コアタイムを設ける場合もあれば、
設けずに、より働き方の自由を確保する場合もあり、
一言に「ワーケーション」と言っても様々な形がありえます。

ワーケーションとリモートワークとの違いは、
場所の指定があるかないか
というような説明がなされることもあります。

しかし、
それも会社によって様々で、
場所の指定がなく、
労働時間の制約も強くないリモートワーク制度を、
導入しているような場合は、
事実上、
ワーケーションとの違いがほとんどなくなることもあります。

そして、今回のコロナ禍をきっかけに、
今後の働き方を変えようとしている会社が多くあります。

どのような変化が起きているのでしょうか。

・リモートワークは当たり前の世界に

新型コロナウイルス感染症の影響が深刻化した今年、
多くの会社で慌ただしくリモートワークが導入されました。

会社に集まって行う予定だった、
新入社員研修が急遽オンラインで行われたり、
eラーニングに切り替わったりした人も
いるのではないでしょうか。

リモートワークの長期化を見据えて、
自宅で仕事をするためのデスクやチェア、
モニター、ヘッドセットなどを買い揃えた人も多かったようで、
ネット通販ではこれらの売り切れが続出しました。

・オフィスが存在しない会社

リモートワークを余儀なくされた状況に後押しされ、
ベンチャー企業を中心に、
オフィスを解約する会社も出てきました。

今後もオフィスを持たずにリモートワークを基本とし、
必要なときだけレンタルスペースを借りて
集まるスタイルを取るようです。

また、
「ワーケーション」を導入する企業が増えるかもしれません。

大手企業では、
日本航空(JAL)や日本マイクロソフトがすでに
ワーケーションを導入しています。

ワーケーションのコロナ禍でのメリットやデメリットとは?

■ワーケーションのメリット

ワーケションのメリットは、
3蜜が避けられるという事だと言われています。

満員電車での通勤や、
会社内での接触が避けられるのは、
最大のメリットではないでしょうか。

・長期休暇の促進

一般的な会社では、
自分が休んでも他の業務は進み続けるので、
年末年始やお盆を除けば、
長期の休みが取りにくいという職場が多いと言われています。

しかし、
完全に休むのではなく、
ワーケーションによって休暇と仕事を組み合わせることで、
休みを取りながらも、
最低限の仕事は続けられるという状況がつくれます。

いつもの職場にいたままでも、
時短勤務やフレックスタイム制による
早めの退勤などは可能なはずですが、
普段と同じ場所にいると日常と変わらず、
ついつい通常通りに働いてしまい、
結局休めなかったということになりがちです。

そのため、場所をリゾートなどに移して、
あくまで休みをメインとして
少しだけ働くという形をとれるようにしておけば、
社員の長期休暇取得の促進につながります。

■ワーケーションのデメリット

ワーケーションに限らず、
リモートワークはこれまで働いていた場所とは
全く違う場所で業務を行うので、
通勤中の労災や通勤手当の扱い、労働時間の管理方法など、
労務管理に関する様々な点を新たに見直さなければなりません。

やってみないとわからない部分も多く、
制度を変えることが現場にとっては、
コストになり得ることに注意が必要です。

普段の職場から離れて仕事をし、
さらに労働時間も減少すると、
必然的に他の同僚との会話の時間が減少し、
効率的な業務遂行に必要な、
円滑なコミュニケーションをとることが難しくなるという
事態になりかねません。

しかし、逆に言えば邪魔をされずに、
ひとりで仕事に集中できる環境をつくることも可能であり、
業務の種類によっては、
コミュニケーションの減少はメリットになることもあるでしょう。

ワーケーション コロナ禍での事例は?

・日本航空(JAL)

2017年よりトライアルを開始し、
翌年には本格導入。

大企業としてはかなり早い導入事例となりました。

5日間、国内外でのワーケーションができるこの制度。

期間中は出勤日としてカウントされ、
勤務時間内はインターネットを活用し、
テレビ会議を行なったりメールを使って仕事をします。

ワーケーションの導入をきっかけに行なった施策により、
有給取得率の向上、残業時間の削減に成功したそうです。

・株式会社ソニックガーデン

株式会社ソニックガーデン。

「全社員リモートワーク」のソニックガーデンでは、
海外でワーケーションをする社員が多いです。

期間にも制限がなく、
許可を取る必要もないことから、
気軽にワーケーションできる環境となっています。

・長野県や和歌山県など、
積極的にワーケーションを受け入れる自治体も

ワーケーションの普及にともなって、
各自治体も様々な活動を行なっています。

■長野県

長野県は、日本テレワーク協会と和歌山県と共同で、
ワーケーションの活動を更に展開していくための、
自治体間連合
「ワーケーション自治体協議会」の設立に向けた
「ワーケーション全国フォーラム」を開催しました。

また豊かな自然を生かしたワーケーションのための施設
「信州リゾートテレワーク」を運営しています。

■和歌山県

和歌山県では 
和歌山ワーケーションプロジェクトという
プロジェクトを立ち上げ、勉強会を行なっています。

また、
ワーケーションを行う際に必要な
インターネット環境の整備や、
関連施設の情報公開をしていくことで、
和歌山でワーケーションをする人を増やす狙いがあります。

モニターも募集しており、
協力費もでるようなので、
「ワーケーション体験したい!」という方にはオススメです。

あとがき

ワーケションは、
働く場所や時間を自分で選ぶことができ、
働き方の自由度が増すことはメリットも大きいですが、
相応の「自己管理」が求められます。

自分なりのタスク管理、モチベーション維持、
自己成長の方法を見つけられるといいですね。

いろいろな方法を試して自分に合ったやり方を見つけ、
これからの働き方に少しずつ適応していきましょう。