コロナ感染者を把握するハーシスとはどんなシステム?導入はいつから

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ハーシスは、緊急的な対応として、
新型コロナウイルス感染者等
情報把握・管理システム(HER-SYS)を開発・導入する
機関の事の様です。

ハーシスについて、
よく分かっていないので、詳しく調べてみました。

新型コロナ感染者を把握するハーシスとはどんなシステム?

■ハーシスとは?

新型コロナウイルス感染者等の情報を電子的に入力、
一元的に管理し医療機関・保健所・都道府県等の関係者間で
共有するシステムです。

患者数の増加や居所の多様化、
広域調整にも備えたシステムです。

セキュアな環境の下、
インターネットを経由して、
情報をクラウド上に蓄積します。

発生届の提出がオンラインで可能となり、
入院患者の状況報告、行政検査実施数の報告が
オンラインで可能となります。

■利用できる医療機関

新型コロナウイルス感染症患者の
入院の受入れやPCR等検査を行う医療機関
(指定感染症医療機関、帰国者・接触者外来、地域外来・検査センター等)

※ご利用を希望される医療機関は、
所在地を管轄する保健所にお問い合わせ下さい。

■入力項目・閲覧可能な情報

発生届の内容に加えて、
次の項目について入力・閲覧が可能です。

• 入院情報
…入退院日、入院医療機関名・医師名、症状・重症度、所見、
ICU・人工呼吸器・ECMO使用状況、転帰

• 検査・診断情報
…問診関連情報、基礎疾患の有無、特記事項、検査記録

■個人情報保護・セキュリティ対策

ハーシスによる情報の収集・管理は、
法令に基づき実施されます。

国及び自治体で業務に必要な限度において利用します。

・システムやネットワーク環境に関して、
データの暗号化を含めた適切な措置を講じています。

・利用に際しては、
ユーザーID・パスワードに加えて、
ワンタイムパスワードを発行し、
2要素の認証を行っています。

『ハーシス』をまとめると、
医療機関や保健所が情報を入力すれば、
即座にシステムに反映され、
都道府県や厚生労働省が、
情報を早く把握することができるといいます。

入力項目は、
発症日や基礎疾患の有無、
重症度など多岐にわたっていて、
感染者の行動歴や接触者の欄もあり、
これらを一元的に管理することで、
クラスター対策に役立つといいます。

新型コロナ感染者を把握するハーシス導入はいつから?

厚生労働省は、
2020年5月中旬に、
新型コロナウイルス感染者の情報を、
全国で一元管理する情報システムを稼働させました。

全国の保健所や病院が、
感染者情報を新システムに入力することで、
国や自治体などが感染状況をいち早く共有できる体制を整え、
医療機関は患者の治療にも活用します。

自宅などに待機する軽症者には、
健康状態を報告するスマートフォン用アプリを提供し、
症状が悪化した際の迅速な治療につなげます。

構築する新システムは、
5月中旬頃は、
「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(仮称)」
でした。

厚労省が2020年4月30日、
地方自治体の衛生当局などに概要を公表しました。

5月11日の週にも一部の保健所で先行導入し、
導入を希望する自治体や保健所、
病院などに順次広げています。

これまで感染者情報を集約するには、
保健所から都道府県に報告するなどの段階を経ていましたが、
新システムでは保健所や病院が、
直接入力する体制に移行します。

システム開発費用は10億円程度と言われています。

新システムによる情報共有によって、
保健所などの事務負担を減らせるほか、
国や自治体が、
地域の感染状況をより迅速に把握できる効果が期待できます。

また、
自宅や宿泊施設で待機する、
軽症者向けの専用のスマホアプリも開発しいて、
体温や咳といった日々の健康状態を、
報告してもらう仕組みを導入しました。

軽症者の健康状態は、
地域の医師会などが参照できるようにして、
軽症者をフォローアップする体制も整えました。

新型コロナ感染者を把握するハーシス導入自治体は?

東京都と大阪府で導入が遅れている
新型コロナウイルス感染者の情報管理システム
「ハーシス」に対しては、
利用する自治体からも困惑の声が上がっています。

医療機関での導入が進まなければ、
保健所の事務負担の軽減につながらないのです。

病院から、
手書きのファクスで感染者発生届を受け取った保健所が、
手作業で患者の情報を入力しているのが実情です。

政府が感染拡大前に、
システム導入を進めておかなかったからだと言われています。

北海道では、
5月末にハーシスの利用を始めましたが、
道内の医療機関への導入はこれからの様です。

システムの不具合も発生しており、
担当者は、
「うまくいっていない部分がある」と認めたと言われています。

感染者が急増している東京都と大阪府では、
自治体によるハーシス利用を始められておらず、
医療機関に目を配る余裕がないそうです。

日本医師会は都道府県医師会に対し、
政府の方針に沿ってハーシスの導入を急ぐよう求めています。

東京都は、
「医療機関の数も多く、まずは保健所の導入を急ぎたい」
と区と調整を進めていますが、
全ての医療機関で利用を開始できる時期はまだ先のようです。

あとがき

情報把握システムがあるのに、
なかなか浸透していないのが実情のようです。

毎日、ニュースで感染者数が発表されていて、
それを観聴きし不安になる方も多いと思います。

コロナが終息する事が一番の願いですが、
ハーネスのシステムを有効活用して頂きたいと思います。