すっぱ抜くの意味や由来は何?すっぱの語源はどこからで使い方はどう使う?

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すっぱ抜く…
よく雑誌などで、記事をすっぱ抜いた、
すっぱ抜かれたという事は聞いた事はあります。

自分の意思とは関係なく、
他人に公表されたというイメージですが、
本当のところは、どうなのでしょうか?

調べてみたいと思います。

  

すっぱ抜くの意味や由来は何?

スクープや特ダネを「すっぱ抜く」と表現します。

私は「すっぱ抜く」記事は好きですが、
「すっぱ抜かれる」ことはあまり好みません。

だれでもそうか・・・

「すっぱ抜く」とは、
隠し事や秘密を暴いて明るみに出すこと。

知られたくないから隠すのだし、
誰にでも秘密の一つや二つはあるものです。

知られると自分の現状を悪くするばかりでなく、
事によっては友人関係や家族関係も壊れる可能性があります。

芸能人だから仕方が無いとはいっても、
そこにも、
限度やモラルというものが存在するのを忘れてはいけないことでしょう。

しかし、最近の芸能人はそれを超越しているようで、
社会秩序に反するネタでも、
それをダシにしてメディアに取り上げられることを望むような事案が多く、
どっちもどっちだなと、
半ばため息交じりのゴシップ誌みたいな感じですね。

★「すっぱ抜く」の由来

すっぱ抜くは忍者、闇者の別名からきた言葉なのだそうです。

秘密をあばくこと、出し抜くことからきています。

南北朝時代、
楠木正成は忍者を使って敵の情報を集めていたと記録に残っています。

忍者は当時「透波」(すっぱ)と呼ばれていたそうで、
彼らは敵方の様子をさぐりその秘密を暴露する仕事を請け負っていました。

それを元に、
戦国武将たちはお互いを信じきれない時代を乗り越えようとしたのです。

この透波の行動力が、
あまりにも素早く意表をついたものだったことから、
「透波のように出し抜く」という言葉が生まれ、
それが時代を経るうちに「すっぱ抜く」になったといいます。

更に、この言葉には、
「刀などをだしぬけに抜く」という意味もあるとのこと。

これだと「スパッ」といくイメージが持てますね。

現代の「すっぱ抜く」には、
生死に関わるようなものはそれほどありません。

戦国時代のその状況とは大きく違っています。

隠し事や秘密である以上、
出されたほうには何らかのやましさもあると思います。

そういったものを持たないことが第一の防衛策ですが、
我々現代人の発達した情報網の中でも、
誰しもいくつかは知られたくないことはあると思います。

すっぱ抜くのすっぱの語源はどこから?

先ほども、紹介した内容と、被る部分もあるのですが、
すっぱ抜くの「すっぱ」は、「素っ破」や「透っぱ」と書き、
戦国時代、武家に仕えたスパイ「忍者」の事です。

忍者は密かに行動し、情報を収集して明るみに出す事や、
不意に刃物を抜くことから、
出し抜いて暴くことを「すっぱ抜く」と言う様になりました。

現代では、使われませんが、
すっぱ抜くには「刃物を不意に抜き放つ」の意味もあります。

すっぱ抜くの、語源は、忍者だったんですね。

すっぱ抜くのすっぱの使い方はどう使う?

使いかたの、文章を紹介しますね。

★サングラスをかけて髪型を変えるくらいで別人になれるものなら、
芸能人はお忍びで羽目を外す写真を、
むざむざと写真週刊誌に撮られたりはしないはず。

すっぱ抜く側の立場でありながら、そんなことも気づかないとは。

★11月5日の、和明の事故死以来、
高井の家には平穏というものは微細なかけらさえも存在しなくなった。

家族三人だけで和明を送った葬儀さえもすっぱ抜かれて、
父の病状も急速に悪くなった。

★スクープされそうなのは困りものだ。

来週、彼がまだ印刷にまわさないうちに、
おそらくすっぱ抜かれるだろう。

だが、どうしてやることもできない、と内心思った。

★たとえそれほどでなくても、
姉の死後、すぐに別の女と結婚したりすれば、
私が怒ってもう代作を断ると考えた。

といって、京子さんを裏切れば、いずれ彼女に事実をすっぱ抜かれる。

★ところがこの動きを政治記者の一部が知るところとなった。

「十年経ったら竹下さん」を歌った四日後の二十八日の朝刊に、
すっぱ抜かれそうになった。

慌てた竹下は、その前日の二十七日、目白邸に出向く。

例題を挙げましたが、あまり良い使われ方は、
されていない様です。

不意打ちを狙うという、感じもしますね。

最近の使われ方として多いのは、
やはり女性週刊誌などですよね。

報道関係の記者さんが、芸能人の秘密などを、
メディアという媒体を使って明るみにだすので、
すっぱ抜くという表現が使われているようです。

あとがき

「すっぱ抜く」を言い換えると、
「暴き立てる」「暴露」「摘発」などの意味が近くなります。

しかしそれぞれ少しずつニュアンスに違いがあります。

「暴き立てる」は故意に暴くというイメージがあり、
「暴露」は元々自分が抱えていた情報や秘密をさらしてしまうイメージ、
「摘発」は悪事や違反を告発したり、
明るみに出すという意味合いの言葉です。

また、新聞記者や雑誌記事などが情報を掴んだという意味で、
「すっぱ抜く」を使う場合は、
「スクープを撮った」「特ダネを掴んだ」などという言い換えもできますね。

むしろ最近では、
こちらの意味で使われることが多いかと思います。

良いイメージがしない「すっぱ抜く」ですが、
実は彼女がいましたとか、子供が生まれていました等、

明るい、話題ですっぱ抜いて欲しいものです。