一網打尽の意味や語源は?使い方の例文 類語や対義語とは?

一網打尽「いちもうだじん」と読みます。

「一網打尽」の「一網」とは、
網を一度打つことを表しています。

ちょうど漁師が投網を水に投げ入れる様子です。

一方の「打尽」は、
すべてを捕りつくしてしまうという意味です。

これらを合わせてみると、
「一網打尽」が、
網を一度投げ入れるだけで、
魚をすべて捕りつくしてしまうことを意味しています。

これが転じて「魚」=「犯罪者」や「悪人」となり、
悪の組織の構成員を一度に捕まえてしまう意味で
用いられるようになりました。

この四字熟語を使おうとする際は、
この意味に注意しておく必要がありそうです。

一網打尽の意味や語源は?

先ほども紹介しましたが、
一網打尽の意味は、
「一網打尽」には「一度ですべてを捕らえる」という意味があり、
少ない労力で多くの何かをすべて捕まえたり、
滅ぼしたり、
難しい問題を一気に解決したりする様子を表しています。

「一網打尽」という言葉には、
一定の勢いがあり、

「一網打尽」という言葉を使う人や、
その状況に攻めの姿勢があることも伝わりやすいでしょう。

そのため、
「一網打尽」という言葉自体に
能動的な攻撃性を感じるという人も多いかもしれません。

一網打尽の語源は、中国の故事成語からきています。

「一網打尽」という言葉は、
日本のことわざなどが元になった四字熟語ではありません。

「一網打尽」は、
「一度の網でたくさんの魚を捕らえる」が語源です。

「一網打尽」は、
古代中国の歴史書「宋史」の漢文「范純仁伝」が由来とされます。

誤解している人が多いようですが、
元々は悪人を捕まえる際に叫んだ言葉とされ、
魚や獣などを捕まえるのは後付けとなります。

よって、
現在において犯人逮捕の際に、
「一網打尽」とするのは理に適っています。

一網打尽の使い方の例文は?

「一網打尽」という四字熟語には、
主に2つの使い方があります。

1つ目は、
「実際に何かを捕まえる、あるいは捕まえた」
という意味での使い方です。

この場合の「一網打尽」は、
基本的に、
人や動物、魚、虫など生きているもの対してに使われます。

「獲物を一網打尽にした」
「押し寄せる群衆を一網打尽にする」などとすると、
生きているものを一度にすべて捕まえる、
退治するという意味になります。

「一網打尽」は、
やや攻撃的なニュアンスを持つ言葉で、
どちらかと言えば、
一方的な攻撃をしかける様子を伝えられるでしょう。

「一網打尽」の2つ目の使い方は、
物や問題についてのものです。

「一網打尽」を物や問題について使うことで、
「一度にすべて片付ける」という意味になります。

「庭の雑草を除草剤で一網打尽にした」
「たまっていた仕事を一網打尽にする」など、
手間取っていたことや問題を一気に片付ける様子を表します。

この場合の「一網打尽」は、
「やっかいな問題」
「対処が難しい物」などについて使われやすく、
「一網打尽」という言葉をつかうことで、

「それがいかに自分にとって面倒で手間だったことか」
という心情まで一緒に伝えられます。

それでは「一網打尽」の例文を見てみましょう。

・「テロ集団は警察によって一網打尽となった」

・「今日は大漁、海の魚を一網打尽にしたかのようだ」

・「このシステムがあれば、大量の仕事も一網打尽できるに違いない」

・「例の事件は部長の手腕で一網打尽となった」

・「厄介な害虫をこの薬品で一網打尽にした」

という風に使います。

例文をみると「一網打尽」の意味が分かり易くなりますね。

一網打尽の類語や対義語とは?

■「一網打尽」の類語「一気呵成」

「一気呵成」は「いっきかせい」と読みます。

「一気呵成」は、
「一息ですべてを成し遂げる」という意味です。

「呵」には「息を吹きかける」、
「成」は「成し遂げる」という意味で、
「息を吹きかけるように、
一気にものごとを成し遂げる」という状態を表します。

「一網打尽」が、
「片付ける」というニュアンスであるのに対して、
「一気呵成」は「成し遂げる」というものです。

意味としては、
一網打尽の「物や問題を一気に片付ける」
という意味の類語として使うことができますが、
一網打尽よりもポジティブな印象が強くなる言葉と言えます。

■「一網打尽」の類義語「一斉摘発」「一斉検挙」

テレビや新聞で目にする言葉にも、
「一網打尽」の類語があります。

それが、
「一斉摘発(いっせいてきはつ)」
「一斉検挙(いっせいけんきょ)」
などです。

いずれも刑事事件で、
警察や検察が犯人を捕らえた場面で使われます。

ただ捕まえる、というだけではなく、
「その事件にかかわる多くの犯罪者を一度に捕らえた」
という意味で、
その摘発や検挙がいかに大がかりなものだったのか、
ということを表す言い方です。

■「一網打尽」の類義語「一瀉千里」

「一瀉千里」は「いっしゃせんり」と読みます。

中々聞きなれない言葉ですが、
この言葉の意味はというと、次のようになりますね。

物事が一気にはかどること。

文章や弁舌などが巧みでよどみのないこと。

二つとも、
一気に物事を澱みなく仕上げるという意味合いがあり、
順調に進んでいる様子を、
一気にとか一度にというよく似た意味という所で、
類義語ととらえています。

「一網打尽」の対義語ですが、
対義語はないようです。

あとがき

一網打尽について紹介しました。

普段の会話で使う事はないのですが、
意味を知っていればテレビや新聞で聴いたり、
見たりした時にイメージしやすいと思います。

言葉の表現としては、強い心情が伺えますね。


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