「うちの家紋ってどんなやつなの? 」
「うん… うん… えっ?!どういうことっ?!」
「無いの?!家紋…」
小学生から付き合いのある友人が結婚するとかで、
最近せわしなくその準備を進めている我が旦那・・・
式のイベントなのか、
どういうわけか友人5人と紋付袴で出席することが決まったらしい。
衣装は、さすがにレンタルすることにしたものの、
ここで大きな?問題が。
『家紋がわからない・・・』
実家に電話さえすれば余裕でわかるはず!とたかをくくっていたのに、
見事に裏切られた形に・・・
他の4人はといえば、しっかりわかったらしい。
「お墓にもついてないの?」って聞いてみたけど、
ないんだと・・・まいったなぁ・・・
家紋って、たしかに普段の生活で関わることは少ないのかも。
私自身の家紋だっって、
旦那と一緒で見た覚えがないぞ~!
自分の家の家紋がわからないという人は、
家紋をどうすればいいのかについて、まとめてみました。
家紋のない家は新たに作っていいのでしょうか?
そもそも家紋とはどんなものかご存知ですか?
現在、家紋の種類は、
ベーシックなものから多少のアレンジが入ったものも含めると、
一説では2万ほどあるといわれています。
家紋の起源は古くは、さかのぼること平安時代といわれます。
調度品や器物に、装飾目的に使われてきた文様が転じて、
貴族が各家固有の目印として使うようになったことが始まりと言われています。
その後、鎌倉時代においては、
武士の間で戦場での自らの武功を知らしめるために、
旗じるしとして描かれることが増えてきたようです。
江戸時代においては、
戦での敵味方の区別のための用途から、
身分制度における権威の象徴へと変化していきます。
一般の人々にとっては、江戸時代から使われ始めたとされ、
明治時代以降において、
身分制度がなくなったことからその流れが広がりをみせます。
この時期、一般の人々が名字を名乗ることに始まり、
家族や家系に関する意識が見直されました。
家紋をもたなかった人たちも、
名字とセットで新たに設けたと考えられます。
現在まで、名字のように公的に家紋を登録する制度はなく、
法的な根拠はありません。
つまりは、
家紋として一部を除き法的には自由に決めて使うことができます。
裏を返すと登録制度がないぶん、
自分の家紋がわからない場合は調べることが難しく、
そもそも家紋を持たないといったこともあるかもしれませんね。
家紋のない家が家紋を作成する無料アプリとは?
家紋を新たに作ろうにも、
どうやって作ったらいいかわからないといった方も多いのでは?
以前は、地域で多く使われている物を利用したり、
または、同じ苗字の人のものを使ったりしたようですが、
現在は一定の要素を入力することで、
家紋を作成してくれるアプリがあったります。
アプリの種類は大きく分けると、2つ。
一つは、
氏名や生年月日や地域などといった情報を入力することで、
アプリ独自のルールに基づいて家紋を作成してくれるというもの。
これだと、
あれこれ悩まずに必要な情報を入力することで家紋が自動で作成されますので、
家紋のデザインについて、
あれこれ考えたくないといった人には便利なツールといえますね。
もう一つは、
数種類のカテゴリに分かれた家紋の各パーツを組み合わせて、
一から作っていくもの。
デザインの自由度が高いため、
このモチーフを使いたいといった人にはお勧めです。
★綾鷹 KAMONジェネレーターhttps://www.ayataka.jp/fun/kamon/
★うちの個紋https://www.uchinokomon.com/
家紋のない家が家紋を決める時に使ってはいけない家紋は?
法的な部分で注意が必要なのは、商標です。
以下は、良く知られる戦国大名の中で登録されているものです。
・伊達「竹に雀」(仙台笹)
・島津「丸に十字」
・真田「六文銭」
・武田「四菱」等
これらは、商売として家紋を使用するにあたっては、
権利者に対して許可が必要となり、
許可を取らずに使用した場合には問題が発生します。
どうせなら大好きな戦国大名と同じ紋にしたいと思われている人は、
注意が必要です。
それとは別に法的に制限はないものの、
はばかられるものがあります。
それは、皇室・皇族の方たちが使われる、
菊の御紋である「十六八重表菊」です。
家紋はその家のルーツを連想させる意味合いをもつことを考えると、
安易に使用した場合に、
意図し無いところで勘違いよるトラブルも起こりかねませんので、
避けた方がよいでしょう。
あとがき
無いと思っていた家紋も、
良く調べてみたらわかったというようなこともあるかもしれません。
家というもののとらえ方が、
時代によって変化してきてはいますが、
過去から未来へのつながりを考えると、
変更にあたっては安易に考えずに、
慎重に検討したいものですね。