医者いらずという言葉で思い出すのは、
リンゴです。以前
テレビで言っていたので
リンゴは体に良い果物だと思っています。
他には、何があるんでしょうか?
そして医者いらずの言葉の由来は?
これらについて調べてみました。
医者いらずと言われることわざの由来は?
元々は、腹八分に医者いらずという事でした。
意味は、
食事をする時は、おなかが、いっぱいになるまで、食べないで、
少し足りないくらいで、 やめておけば、
体にもよく、健康でいられるという教えです。
おいしいものを食べていると、
どうしても、腹いっぱいまで、食べたくなりますが、
食べ過ぎれば、
後で、お医者さんの、お世話になるかもしれないけれど、
常に、食事に注意して控えめに取っていれば、
健康にいいということのようです。
なかなか難しいかもしれませんが、
食事に関する一つの、いましめでは、ないかと思います。
また、食べ過ぎをしないようにする為には、
よくかんで食べることが必要かと思います。
この句は、「腹八分目に医者いらず」、
「腹八分に病なし」とも言うようです。
医者いらずと言われることわざ 果物では何がある?その理由は?
★医者いらず「リンゴ」
これは有名ですよね!1日1個のりんごで医者いらず。
このりんご、世界でも…
・イギリスでは、「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」
・スペインでは、「毎日のりんご一個は医者の費用を節約できる」
・中国では、「リンゴを食べると医者いらず」
ということわざがあるくらい、大切にされている果物なんですね。
りんごには、
食物繊維やビタミン、ミネラルが多く含まれていています。
(皮ごと食べるのがおすすめ)
また、免疫力を高める強力な抗酸化物質が豊富なので、
病気の予防にも役立つというわけです。
その他の、医者いらずという食べ物を紹介します。
★「柿」
柿だけではなく、
実りの秋というのは食べ物が豊富で気候も良い、
よって、病人が減る。
「柿は医者いらず」というのは、
そういう秋の過ごしやすさを表しています。
「柿が赤くなれば医者は青くなる」ということわざもありますね。
これも、先ほどと同じで、
秋になると病気になる人が減って医者が困るという意味です。
柿には実際、多くの栄養素が含まれていて、
特にビタミンCが豊富です。
また、柿に含まれる「タンニン」という成分には、
アルコールを胃に吸収しにくくする働きがあります。
しかし、柿もいくら医者いらずと言え、
食べ過ぎると下痢や便秘の原因になるので、食べ過ぎには注意しましょう。
★「海苔」
「海苔は1日2枚で医者いらず」と言われるほど栄養があるんです。
ここで言う2枚とは、海苔全形2枚のことです。
実際、どのくらいの栄養価があるのか?
なんと、海苔100グラムで、
食物繊維、葉酸、カリウム、マグネシウム、鉄分、ビタミンA、K、C、
ビタミンB²、B12の成人女性の摂取量目安を満たすほどです。
海苔には約12種類のビタミンが含まれています。
ビタミンには、
アンチエイジング効果やダイエット効果があるのはよく知られていますね。
抵抗力がつくビタミンAや、
疲労回復に効果のあるビタミンB1、B2は、
1日に必要な量が海苔2枚で摂れます。
これらは不足しがちな栄養素なので、
海苔から手軽に摂取できるのはとても魅力的です。
よく知られているビタミンCはどうでしょう?
100g中のビタミンC含有量は、
レモン 100mg
いちご 62mg
パセリ 120mg
海苔 210mg
ビタミンCには、メラニンを作る働きを抑えてシミを防ぐ効果、
すでに出来てしまったシミを薄くする効果、
美白効果もあります。
一般的には、
ビタミンCは加熱すると栄養素が壊れてしまうと言われていますが、
海苔に含まれるビタミンCは、
なんと、焼いても栄養素が壊れないんです。
焼いても大丈夫、長期保存も出来る、最高ですね。
海苔の凄さ、じわじわ来ます。
★「サンマ」
「サンマが出ると按摩(あんま)がひっこむ」
栄養豊富なサンマが出回るようになると、
病人が減り、
マッサージなどを行う按摩(あんま)の出番がなくなるという意味です。
脂がのった秋刀魚はとても美味しいですよね。
その脂がのったサンマには、
良質のタンパク質や様々なビタミンがたっぷり含まれています。
血液をサラサラにして、
コレステロールを正常に保つ働きのあるEPAや、
脳細胞の活動を円滑にするDHAなども豊富なので、
積極的に摂取したいですね。
★「梅」
「梅はその日の難逃れ」
聞いたことありましたか?
梅に含まれるクエン酸には、疲労回復や殺菌効果があり、
昔から病気の予防に使用されてきました。
また、梅干しは整腸作用や血流改善にも効果があるのです。
「医者を殺すにゃ刃物はいらぬ 朝昼晩と梅を食え」
こんな昔の言葉もあるんですよ。
梅を三食食べる事で医者いらずだと言っているのですが、
梅干しには塩分が多く含まれている為、
塩分の摂り過ぎには気を付けたいところですね。
★「味噌」
「味噌は医者いらず」
もう味噌汁が体にいいことくらい知っていますよね、
これは想像できました。
味噌は昔は高級品で、薬としても使われてきました。
日本には飛鳥時代に中国から伝来した味噌ですが、
大豆を発酵して作られた味噌というのは、
炒ったものや煮た大豆よりも消化に優れ、タンパク質の吸収にも優れています。
また、腸内環境改善にも効果があります。
朝は代謝を促進する「赤味噌」、
夜は精神安定作用のあるGABAを多く含む「白味噌」が、
安眠効果やストレス軽減になって良いそうです。
ぜひお試し下さい。
★「朝茶」
「朝茶は七里帰ってでも飲め」
「朝茶はその日の難逃れ」
「朝茶に別れるな」
朝茶だけでこんなにたくさんの言葉が・・・
朝のお茶は一日の災難を除いてくれると言われてきました。
朝、茶を飲むのを忘れて外出してしまったら、
たとえ七里という遠い距離であっても戻ってお茶を飲むべきだ、
という「朝茶は七里帰っても飲め」。
緑茶にはビタミンCやカテキン、カフェイン等が含まれているので、
風邪予防、血糖値・血圧の抑制、
コレステロールや活性酸素の減少などの効果があります。
医者いらずの果物も含め、
色んな食材を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
医者いらずと言われることわざ 野菜では何がある?その理由は?
ここでは、医者いらずと言われている野菜を紹介します。
★「トマト」
こちらもりんごと並んで有名な医者いらずな食べ物です。
ヨーロッパには、
「トマトが赤くなると医者が青くなる」という言葉があります。
また、トルコの人は、
「トマトのスライスを火傷をした傷口に塗りつける」という事も
民間療法の一つとして行っているそうです。
トマトの赤い色素、「リコピン」には強力な抗酸化作用があり、
動脈硬化やガンを予防する効果も高いと言われているんです。
また、
トマトの酸味は疲れ物質の乳酸を分解する働きのある「クエン酸」なので、
疲労回復の効能があります。
疲れた時もトマト!が良いんですね。
ところで、
トマトは、果物か?野菜か?
という論争があるようですが、
今回は野菜の部類に入れさせて頂きました。
★「アロエ」
昔から万能薬として重宝されているアロエ。
古代オリエント・ギリシア・ローマでは、
既に薬用として栽培されていたそうです。
「アロエで医者いらず」
アロエは食べたり飲んだりすることで、
胃や便秘に効果があります。
外用では、
痛みや火傷の回復に効果があるのは皆さんご存じですよね。
しかし、
「キダチアロエ・ケープアロエ」という種類以外の、
観葉植物として出回っているようなアロエには、
薬効成分は含まれていませんのでご注意下さい。
★「大根おろし」
「大根おろしは医者いらず」
この言葉自体はあまり知られていないかもしれませんが、
大根おろしが体に良いことは皆さんもご存じのことと思います。
大根をおろした時の辛み成分「イソチオシアナート」には、
免疫力アップ、癌細胞の抑制、消化吸収を助けるなどの効果があります。
皮に近い部分に含まれているので、皮は薄くむくようにしましょう。
また、
でんぷんを分解する消化酵素の「アミラーゼ」や、
「ビタミンC」を含んでいるのですが、
ビタミンCは時間と共に減少してしまうので、
食べる直前に擦り下ろすのがベストです。
あとがき
医者いらずの生活に越したことはありませんね。
ただ、
いくら体にいいからといっても食べ過ぎは良くありません。
色々な栄養のある食材をバランス良く、
腹八分目でいただく。
これが大切なのではないでしょうか。