広島の厳島神社 大鳥居の歴史とおすすめの見どころは?管絃祭はいつ?

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旅行を計画されているのなら、
「宮島」をリストに入れてみませんか?

「宮島」といえば、
必ず名前があがる世界遺産に登録された『嚴島神社』。

瀬戸内海に浮かぶ、社殿が見事な代表的なスポットです。

もちろん『あなご』や『カキ』といった、
宮島の二大グルメも有名です。

ほかにも、
イルカの仲間「スナメリ」を飼育している『宮島水族館 みやじマリン』や、
弘法大師・空海が修行したと伝わる聖地『弥山』など、
見どころが盛りだくさんです。

宮島口からフェリーで約10分、
プチ船旅が楽しめる絶景と自然があふれる“神の島”です。

島全体が“神の島”として信仰の対象になっている『宮島』。

島の姿が
まるで涅槃仏のように仏様の寝姿に見えたからだそうです。

「宮島(みやじま)」と呼ぶことも多く、
雑誌やガイドブックにも表記されていますが、
それは実は通称で、
島の正式名称は「厳島(いつくしま)」です。

住所の表記は、広島県廿日市市宮島町。

そして、県の地名から「安芸の宮島」とも呼ばれています。

その、厳島神社、管弦祭について、お話したいと思います。

  

厳島神社 大鳥居の歴史は?

厳島の、青い海に朱色の、大鳥居。

実に、見ごたえがあります。

干潮の時には、歩いて大鳥居に近づいたり、
実際に手で触る事もできます。

そして、干潮時には、潮干狩りを楽しむ方もおられます。

大鳥居の、大きさや貫禄には歴史を感じますし、
厳島にはなくてはならない物となっています。

その、大鳥居の歴史ですが、
創建年は平安時代まで遡ります。

厳島神社の大鳥居は、
2本の主柱の前後に袖柱を建てた、計6本の柱から成る鳥居で、
形式は両部鳥居と呼ばれる、当時でも珍しい最新型の鳥居でした。

平安時代に平清盛によって再建され同時に増営されています。

厳島神社に現在存在するこの大鳥居は、
残念ながら平安時代から存在しているものではなく、
明治8年に再建された大鳥居です。

平安時代から数えると合計7回も造り替えられているため、
現在のものは8代目にあたります。

この朱色の大鳥居は仏教色が強いという事もあり、
明治政府の廃仏毀釈により、
神社建築の伝統にのっとった彩色なしの期間がありました。

大鳥居は7回も建て直されてはいますが、
厳島のシンボルです。

余談ですが、宮島(厳島)に来られる時には、
船で島に渡るのですが、
JRの船と、松大汽船の二つの船が、出航しています。

私は、JR船を、おススメします。

JR船は、途中で大きく迂回し、大鳥居に接近してくれます。

大鳥居の後ろには、
春は桜でピンク色、秋は紅葉で赤く染まった厳島を、
楽しむ事ができますよ。

厳島神社 おすすめの見どころは?

大鳥居同様、厳島神社も、柱が朱色で海の上に建っている神社です。

海上に建てられているというだけでも珍しいのですが、
建築様式や建築方法に至っても、とても珍しいものになっています。

宮島に存在する神社と大鳥居は、
かつての平安貴族の上層住宅の建築様式である
「寝殿造り」で建てられているのが特徴なのです。

寝殿群内にある御本殿は、
日本でも最大級の面積を誇っています。

国内唯一の海上に設けられた能舞台では、
平清盛が伝えたとされる「陵王」「納曽利」などの舞楽が、
年10回ほど披露されます。

能舞台で、一般的に舞台下に置かれる、
足拍子の響きをよくするための共鳴用の甕(かめ)はなく、
代わりに床板を張った独特の仕様となっています。

大鳥居を背景に絢爛豪華な能装束で演じられる舞は、
ぜひ鑑賞していただきたいところです。

そして満潮時には、海の上に浮かんで見える社殿も、
干潮時にはまた違った表情を見せてくれます。

夜になれば一斉にライトアップされ、
遊覧船の上から闇に浮かび上がる社殿や大鳥居を見ることができます。

かつて平清盛が参拝した折には、
松明で社殿や大鳥居、廻廊などを明々と照らしたと伝わり、
往時を思わせる幻想的な光景は見逃せない見どころの一つです。

広島の厳島神社で行われる管絃祭とは?

厳島神社の行事の一つに「管弦祭」があります。

その「管弦祭」について、触れたいと思います。

管絃祭は、旧暦6月17日に行われます。

旧暦の6月17日としたのは、
海上の神事であることから、潮の干満を考慮してのことです。

上げ潮の高い季節は旧暦の7月・8月頃ですが、
そのころは台風の季節にあたるためにこれを避け、
しかも大潮ということになると旧歴の6月になります。

嚴島神社の御祭神がお乗りになる御座船(管絃船)を造り、
対岸にある摂社地御前神社までの海上を、
舳先の左右に篝火を焚き、
艫(とも)に上げた4個の高張提灯、
二十数個の飾り提灯などに灯りを灯し、
その灯火を暗い海に映しながら、
夕刻から深夜に掛けて瀬戸の海を渡っていきます。

旧暦の6月ですが、カレンダーでは、7月の中頃に行われます。
海に、浮かぶ幻想的な灯りが、美しくて見とれてしまいます。

この儀式が終わると神様は本殿に還御され、
真夏の瀬戸の海を舞台に繰り広げられた一大平安絵巻は幕を閉じます。

あとがき

厳島神社や大鳥居、管弦祭について話させて頂きました。

春は桜、夏は新緑と水中花火、秋は紅葉、
そして数年に一度出会えるという冬の雪景色と、
四季折々の景色が楽しめる宮島。

とくに4月上旬からの桜と11月中旬からの紅葉の期間は、
見ごたえのあるシーズンなので、
訪れる観光客が大変多く、とても混雑します。

厳島に来られる時は、ホテルや旅館、ゲストハウスと、
さまざまなタイプの宿泊施設が宮島にはありますが、
数はそう多くありません。

春と秋は予約がとりにくくなるので、
宿泊を考えているなら、お早目の予約をおススメします。

春や秋など、厳島神社で結婚式を挙げる方もおられます。

もしかしたら花嫁さんに会えるかもしれませんね。

幸せの、おすそ分けがあるかもしれません。