精霊流しは長崎のどこでいつ行われる行事?精霊船の由来や爆竹を鳴らす意味は?

精霊流し(しょうろうながし)をご存知でしょうか?

精霊流しは、長崎で行われている夏の行事です。

『精霊流し』の名前だけは知っているけど、
その内容までは詳しく知らないという人もいらっしゃるのでは?

フォークデュオ『グレープ』時代に、
さだまさしさんが歌った「精霊流し」は、大ヒットした曲として有名です。

歌だけでなく、後に小説やTVドラマ、映画にものなりましたね。

これをきっかけに、
全国的にもその言葉を知ることが増えたのではないかと思います。

この曲は、精霊流しの情景をベースに、
先立った恋人への女性の想いが込められたものです。

曲調からは、
清楚でゆったりとした時間の流れをイメージするものですが、
実際の精霊流しを目の当たりにすると、
そのギャップに違驚かれる方も多いのだとか。

今回は、
長崎の夏の風物詩である精霊流しについて詳しくご紹介したいと思います。

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精霊流しは長崎のどこでいつ行われる行事?

長崎県ほぼ全域で行われるこの行事。

毎年、8月15日のお盆に合わせて、
夕方くらいから行われます。

長崎市だけで1500前後。

県内全体では、3500ほどの精霊流しの際に使われる、
精霊船(しょうろうぶね)が作られるといわれています。

精霊船が通るルートについては、
時間帯により交通規制が行われますので、
お車でお出かけの際には事前に確認しておきたいところですね。

この行事は、長崎だけでなく、
隣県である佐賀県や熊本県でも、
同様の行事が行われるところがあるようです。

精霊流しの長崎で精霊船の由来は?

そもそも、
精霊流しとはどのような行事なのでしょうか?

一見すると、
精霊船が山車のようなものと捉えられて夏祭りの類と思われがちですが、
実は、
故人を供養するための大切な行事だったりします。

その由来は諸説あるものの、
その一つとして中国の行事である、
『彩舟流し(さいしゅうながし)』というものが有名です。

江戸時代、

長崎の唐人屋敷と呼ばれていたところで生活していた中国の人々。

遠く離れた異国の地へ向かう途中で亡くなった人。

または中国へ帰ることなく日本
の地で亡くなった人の霊を弔うためのもの。

実際に浮かべることのできる船をつくり、
故人や船員を模した人形を乗せて海に流し、
祖国にその魂がもどれるよう最後は火を放って燃やしたのだそうです。

現在は、安全性の配慮から行われていませんが、
現在も続いている精霊流しと船を、
モチーフにしているところなどよく似ていますね。

主に初盆(四十九日を過ぎてから初めて迎えるお盆のこと)となる故人の遺族や、
地縁組織、自治体などが精霊船を作るとされています。

精霊船は、船を模して作られており、
『みよし』と呼ばれる舳先に家紋や苗字、
地縁組織、自治体が出す『もやい船』の場合は、
町名が書かれているのが特徴です。

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この船を数人がかりで曳いて町中を練り歩き、
最終地点である『流し場』を目指します。

初盆でない場合は、
藁を束ねて作った菰(こも)という物にお供え物を乗せて、
精霊船と同様、到着場所である流し場に持っていきます。

長崎でも海沿いの地域が主に行う行事のため、
長崎県内においても内陸の一部の地域では行われていません。

精霊流しという言葉のイメージから、
海や川に船を浮かべて流していることを想像してしまいますが、
現在は諸事情からそのような形で行われなくなりました。

精霊流しの長崎で爆竹を鳴らす由来は?

精霊船を曳いている間、
鐘の音と「ドーイ!ドーイ!」という掛け声が繰り返されます。

その道中、打ち鳴らされるのが爆竹です。

先に記しました彩舟流しで使われていた花火が由来ともいわれていますが、
『魔よけ』の意味合いがあるのだとか。

精霊船が通る道を清める為に使われているというわけですね。

ただこの爆竹、初めて精霊流しをご覧になる方はご注意を。

その量と音の大きさは想像以上です。

耳栓は必須アイテムです。

もし事前に買い忘れていたとしても、
精霊流し当日は、
コンビニでも販売していますのでご安心ください。

あとがき

いかがだったでしょうか?

お盆の行事が仏事という意味では、
しめやかに行われるというのもひとつとは思います。

一方で、今をすごす人たちが、笑顔で故人を送りだすということも、
送られる人を安心させるという意味では大事なことのような気がします。

夜にかけては提灯の明かりが、
連なる精霊船をかざってとても幻想的な雰囲気となります。

お近くにお立ち寄りの際はぜひご覧になってください。

現場に行けそうもないというかたには、
長崎のローカル局が、
15日の夜に振り返り番組を放送します。

流す方たちへのインタビューや、
精霊船の紹介などもされて、
その雰囲気は少なからず味わえるのではないでしょうか。

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