冬瓜は夏が旬なのに「ふゆのウリ」と書くのはなぜ?名前の由来や栄養価は?

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冬瓜は、日本でも古くから栽培されてきた野菜ですが、
原産地は、インドや東南アジアの暑い国々と言われています。

冬瓜自体は、ほぼ水分でできており、
クセのない淡白な味ですので、
味がつきやすく、料理方法も様々あります。

「冬瓜は大名にむかせろ」という言葉がありますが、
厚く皮むきをする方がおいしいとされる冬瓜は、
お金持ちの大名のような大胆な人にに剥かせた方がおいしいという言葉です。

あまり馴染みの無い方もいるかもしれませんが、
一度冬瓜の美味しさを知ると、クセになってしまうかもしれません。

  

冬瓜の旬は夏なの?

 
冬瓜の旬は夏です。

7月~9月の真夏の時期が旬となります。

家庭でも栽培することができますが、
収穫時期は7月~10月が目安となっています。

日本では、
愛知県、沖縄県、岡山県の3県の栽培が盛んです。

流通量もこの3県が占めていて、
出荷量で見ても、最も流通量が多いのは7月です。

ただ、沖縄県産は冬~初夏が多く、
冬瓜そのものは通年で流通しています。

冬瓜の名前の由来は?

 
夏が旬の冬瓜ですが、
名前に「冬」とついているのはなぜでしょうか。

冬に収穫するという意味ではなく、
貯蔵性が高いために、
夏に収穫しても冬までもつという意味からきているようです。

冬瓜の名前の由来は、
皮に傷をつけないで涼しい場所で保管することで、
冬瓜は2~3カ月(冬まで)日もちすることが由来です。

一般的な野菜は、
冷蔵庫で保管してもせいぜい一週間程度しか持ちませんが、
使いやすいサイズにカットして、冷凍保存することもできます。

また、
もう一説には、古く中国から由来したもので、
漢語「冬瓜」を音読みした「トウグァ」がなまって
「トウガン」となったとも言われています。

中国でこれを「冬瓜」とした由来は、
果皮にできる粉を雪に見立てたという説もありますが、
他の瓜に比べて晩熟なので、
夏に収穫して冬まで保存が効くからか、
冬にわたって熟したものが良いからという説が有力とされています。

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冬瓜の栄養価は?

 
冬瓜は、緑色の濃い皮を持っていますが、
緑黄色野菜ではなく、淡色野菜に分類されます。

したがって、
決して他の野菜と比べると栄養価の高い野菜とは言えませんが、
カリウムとビタミンCが多く含まれています。

カリウムには、
体の中の余分なナトリウム(塩分)を排出する作用があるため、
血圧上昇の抑制効果があります。

また、利尿作用もあるため、むくみにも効果的です。

 
ビタミンCは、抗酸化作用があります。

これにはがんや動脈硬化の予防効果や、
老化防止効果が期待できます。

さらに、皮膚のメラニン色素の生成を抑えるため、
美肌効果もあります。

日焼けを防ぐ作用や、
ストレスや風邪に対する抵抗力を高める働きも期待できます。

さらに、毛細血管、歯や軟骨などを正常に保つ働きもあります。

 
水分量は95%を超えていますので、
ほとんどが水分の野菜です。

100gあたり16Kcalと、とても低カロリーですので、
ダイエットにはぴったりです。

ビタミンCは、水に溶けてしまうビタミンなので、
煮込みやスープなどにして栄養を全て摂れる方法がお勧めです。

ただし冬瓜には、体を冷やす作用があり、
冷え性の人、加えて排泄作用が強いため、
下痢や頻尿の人には食べ過ぎに注意が必要です。

逆に、膀胱炎やのぼせ症の人には、症状の改善に効果的です。

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あとがき

  
冬瓜は、きゅうりと同じ、夏が旬のウリ科の野菜です。

また、きゅうりと同じように体を冷やす効果もあるとされていて、
乾燥した冬瓜の種には、
便秘解消作用や利尿作用、鎮咳作用があると言われています。

インドのアーユルヴェーダでは、「気を下ろす作用」として、
咳止めや解熱に用いられています。

煮物、炒め物、汁物、漬けもの、和え物、酢のもの、あんかけなど、
さまざまな調理法でたのしめる冬瓜。

大きい1個を購入したら、色々なレシピを試してみて下さい。