珈琲をいれているときの香りは、
気持ちを和らげ、心地よい気持ちにしてくれます。
私はコーヒーが大好きなので、よく飲みます。
開封したコーヒー豆は、冷蔵で保存しています。
だいたい、一ヶ月で飲み切るようにしていますが、
やはり珈琲豆は、焙煎されてから日の浅いものほど、
香りが豊潤で、美味しいですね。
そんなコーヒー豆の保存方法についてまとめました。
コーヒー豆の保存は冷蔵庫と冷凍庫どっち?
美味しいコーヒーを飲むための条件はいくつかあります。
コーヒー豆の産地にこだわることも重要ですし、
コーヒーをどのようにして抽出するかも重要です。
美味しいコーヒーを飲むための方法で検索をすると、
詳しくいろいろと出てくるかと思います。
しかし、
美味しいコーヒーを飲むために多くの人が見落としている点として、
コーヒー豆の保存方法があります。
コーヒー豆は鮮度が大事なので、
その保存方法には気を使う必要があります。
いくら新鮮なコーヒー豆でも、
保存方法によっては早く劣化してしまう事があります。
コーヒー豆の鮮度を落とし、
劣化を早める原因、嫌いな4つのタイプは…
「湿度」「空気」「温度」「光」です。
そして、
そんなコーヒー豆の保存場所として冷蔵庫が適切であると言われています。
コーヒーの保存場所としてなぜ冷蔵庫が良いのでしょうか?
冷凍庫じゃダメなのでしょうか?
コーヒー豆を保管する場所として冷蔵庫が良いのか、
それとも冷凍庫が良いのかという意見は分かれることが多いですが、
実際にどちらが良いかは状況によって異なります。
コーヒー豆の保存期間はどれくらい?
・すぐに飲むのならばコーヒー豆は常温でいい
そもそも焙煎したコーヒー豆を、
すぐに飲むのならば常温保存で大丈夫です。
具体的な“すぐに”の期間ですが、
夏場だったらだいたい3〜5日くらいで、
冬場だったらだいたい10〜15日くらいです。
この範囲内にいつもコーヒーを飲むのだったら、
わざわざ冷蔵庫に入れるまでもなく、
そのまま常温で保存しておいてコーヒーを飲んでも大丈夫です。
ただし、
空気や光による影響を避けるため密閉可能な保存容器に入れましょう。
その期間を超えそうであれば、
冷蔵庫か冷凍庫に入れたほうが良いです。
・3週間〜1か月ならコーヒー豆は冷蔵庫で保存
冷蔵庫でコーヒー豆を保存すると、
若干コーヒーの香りが落ちてしまいます。
しかし、気になるほど香りが落ちるわけでもなく、
特に気がつかない人も多いと思います。
コーヒー豆を冷蔵庫で保管することにより、
コーヒー豆から出る成分の放出を遅らせることができ、
結果としてコーヒーの風味の低下を抑えることができます。
しかし、
専門家の中には冷蔵庫の保管に否定的な人も何人かいます。
前回、
コーヒー豆のカスの再利用方法の記事でも書きましたが、
コーヒー豆には脱臭の作用によって、
他の臭いを吸収する効果があります。
これが冷蔵庫内で働くことによって、
冷蔵庫内に入っている他の食べ物のにおいを、
吸収してしまうのではないかというものです。
実際にはどうかわかりませんが、
気になる人は短期間の保存においても、
次に説明する冷凍庫で保存しても良いかもしれません。
・1か月を越えるならコーヒー豆は冷凍庫で保存
コーヒーを飲むまで1か月以上かかるなと思うなら、
冷凍庫で保管するのが良いです。
しかしどんなに保存していても、
MAXで3か月以内には飲みきるようにしましょう。
ちなみに冷凍庫から出してコーヒーを飲むときには、
わざわざ常温になるまで溶かす必要はありません。
冷凍庫から出したらそれを挽いて、
コーヒーフィルターにセットしてください。
お湯を入れれば解けるので大丈夫です。
逆に冷凍庫から取り出した後に、
お肉とかを溶かすみたいに常温で保存すると、
温度上昇のために発生した水分によってコーヒー豆が劣化してしまうので、
すぐにお湯を入れてコーヒーを作りましょう。
その時、
どうしても味や香りが薄くなってしまうので、
いつもよりコーヒー成分を抽出するように淹れてあげると良いでしょう。
・冷蔵庫と冷凍庫でコーヒー豆を保存するときに注意すること
先ほども軽く書きましたが、
冷蔵庫内で保管されている他の食べ物の”匂い”が、
コーヒーに移る可能性があるということです。
そのために、
コーヒー豆を冷蔵庫や冷凍庫で保存する際には、
必ずタッパーなどの、
密閉された容器に入れることを徹底するようにしましょう。
また、
コーヒー豆は水分にも弱いです。
なので、
冷蔵庫や冷凍庫からコーヒー豆を出した後に、
ずっと常温に置いておくと、
温度差から結露して水分を含んでしまうので、
すぐに必要な分を取って冷蔵庫や冷凍庫に戻しましょう。
コーヒー豆を購入したら、
すぐに冷蔵庫や冷凍庫に保存してください。
常温で何日も置いておくと、
その間にコーヒー豆の劣化が始まってしまうので気をつけましょう。
ちなみに、コンロの近くといった熱い場所も、
コーヒー豆の味を変えてしまう危険な場所ですので、
できるだけコーヒーから離してあげるようにしてください。
このようにコーヒー豆を保管する場所として、
冷蔵庫や冷凍庫は注意すべき点もありますが、
かなり適した場所であると言えます。
コーヒー豆をしっかりと保管して、
美味しいコーヒーを飲むように心がけましょう。
コーヒー豆の保存容器は何がいい?
・期間別、おすすめ保存容器を紹介します。
★お店の紙袋(クラフトバッグ)
保存:△ (焙煎後1週間程)
お店で入れてもらった紙袋に入れるのは、
コーヒー豆にとっては、良い環境とは言えません。
密封が難しいため、新しい空気が絶えず入り込み、
酸化が進みます。
湿気も防げず、
外気の温度の変化も直に伝わってしまうためないため、
豆の寿命を極端に短くしてしまいます。
★ジップロックやタッパー
保存:○ (焙煎後2週間程)
非常に安価に手に入りますが、侮ってはいけません。
しっかり密閉できるものであれば、
余分な空気を抜いて酸化を防ぐこともできます。
使いこなすコツ:
ただ、光を通してしまうので、暗い場所での保管がオススメです。
また、素材が薄く、温度の変化に敏感なため、
ドアの開閉が多い冷凍庫の中も、
水分の凝結が起こりやすく、
あまりコーヒーが好む環境ではありません。
★ガラス容器(ガラス製キャニスター)
保存:○ (焙煎後2週間程)
中が見え、豆が視覚的に管理できるので、
インテリアとして使うのにも最適。
しっかり密封できるものも多いのが特徴です。
使いこなすコツ:
コーヒーの味を変えてしまう日光が入ってしまうのが難点。
ジップロックと同じく、ガラス容器で保存する場合は、
暗い場所で保存しましょう。
★アルミ/ステンレス容器
保存:◎ (焙煎後2週間程)
中が見えないので、豆の状態を見ることができないのは残念ですが、
光が入らないため、豆の劣化を防いでくれます。
しっかりと密閉できる容器であれば、保存に最適です。
使いこなすコツ:
豆を入れた時に、空気がたくさん入ってしまうような大きな容器は、
酸化が起こりやすく、
保存する豆の量に合った小さめの容器を選ぶのがオススメです。
★プラスチック容器
保存:◎ (焙煎後2週間程)
光を通さないため、しっかりと密閉できるものであれば、
アルミやステンレスにも劣らない保存効果を期待できます。
それに加え、比較的軽いため、扱いがしやすいのが特徴です。
使いこなすコツ:
安価なものだと密閉が完全にできないものも多いため、
密閉できるかどうか購入前にはしっかり確認しましょう。
★真空容器
保存:◎ (焙煎後3週間程)
コーヒー豆の酸化を防ぐには、最良の保存容器です。
定期的に自動で空気を抜いてくれる機能性の高い容器もあり、
値段は張るものの、保存方法によっては、
通常のプラスチック容器の倍以上の保存が可能です。
使いこなすコツ:
普段使いで頻繁にフタを開けてしまうような使い方だと、
真空でない容器と保存期間は変わらないという声も多くあります。
真空容器に保存する場合は、
空気に触れる頻度を少なくするようにしましょう。
焙煎後の保存期間はあくまで目安ですが、
暗く涼しい場所で、
正しい容器で保存をしたときの挽いていない豆であれば、
2週間ほどはおいしく飲めるといます。
・コーヒー豆の容器の清掃方法
コーヒー豆を入れる容器の清掃方法ですが、
コーヒー豆が一周するたびに水洗いする必要はありません。
簡単にペーパータオルやティッシュで拭き取るだけで十分です。
水洗いするのは半年〜1年に1回で十分です。
水洗いする時に注意すべき点は、
水洗いしてから完全に乾かすことです。
繰り返しになりますが、コーヒー豆はとにかく水分に弱いです。
なので、
しっかりと容器を乾かした上でコーヒー豆を入れるように心がけましょう。
また、洗剤を使って洗う場合には、
においに気をつける必要があります。
においの強い洗剤で洗った場合には、
そのにおいが容器に残ってしまい、
コーヒー豆がそのにおいを吸収してしまうという、
最悪な状況になりかねないです。
コーヒー豆による汚れできになるのは、
コーヒー豆から出る油だと思います。
この油が容器に着くと、そこが油でヌルヌルし始めます。
それを放置しておくと、コーヒー豆の油が酸化して、
臭ってしまうことがあるので、
コーヒー豆の容器を洗う時には、
この油分を拭き取るように注意しましょう。
あとがき
最後に、
新鮮なコーヒーの見分け方を簡単にご紹介します。
ローストされたコーヒー豆は、二酸化炭素を出しつづけます。
新鮮なコーヒーにお湯をたらし、
淹れるとき、コーヒー豆が膨らむのをみると
多くの二酸化炭素が豆から放出されるのが分かります。
これを、Coffee Bloom(直訳するとコーヒーが咲く)といいます。
このCoffee Bloomが大きく咲けば咲くほど、
新鮮でおいしいコーヒーなはずです。
豆を買ってコーヒーを淹れるとき、
Coffee Bloomをしっかりするか、新鮮な豆を出すお店かどうか、
注意して見てみてくださいね。