エルニーニョ現象とはわかりやすく!日本への影響とラニーニャ現象違いの覚え方は?

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エルニーニョ現象???、ラニーニャ現象???、

今まで聞きなれなかった言葉を、
最近よく耳にするようになりました。

日本だけでなく、
地球上の世界中が異常気象と騒がれています。

何度聞いてもわかりにくい
エルニーニョ現象とラニーニャ現象について、
わかりやすくまとめてみました。

このエルニーニョ現象やラニーニャ現象によって、
どんな日本への影響があるのか、
その対策の取り組みはどうなっているのか、とても心配です。

まずはエルニーニョ現象やラニーニャ現象の違いを覚えてください!

  

エルニーニョ現象とはどういうものなのかわかりやすく解説!

夏は暑くて、冬は寒い!
これは当たり前のことですが、

そんな日本のいつもの季節感を覆す要因と考えられているのが、
「エルニーニョ現象」と呼ばれる事象です。

その舞台はというと…
東は、南米から西はインドネシアまでの太平洋。

まずは普段の状況はというと・・・

太平洋の熱帯域では、
『貿易風』と呼ばれる東風が常に吹いているのですが、
この影響で、海面付近の暖かい海水が、
太平洋の西側(インドネシア側)に集まってきます。

一方で東側の南米付近では、
地球の自転の影響も合わせて、
深海から冷たい海水が湧き上がる状態となります。

すると太平洋の赤道域の西部では海面水温が高くなることで、
海面からの蒸発が盛んになり、
やがてそれらは積乱雲となります。

そしてエルニーニョ現象が起きているときはというと・・・

『貿易風』の力が弱く、
西側へ暖かい海水が届きにくい状態となります。

加えて南米付近では、
深海からの冷たい海水の湧き上がりが少ないものとなり、
暖かい海水の分布が通常に比べ東へと移ります。

それに伴い発生する積乱雲の位置もずれることになります。

エルニーニョ現象が及ぼす日本への影響は?

エルニーニョ現象が日本にどのような影響をもたらすのでしょうか?

積乱雲が発生することで、多くの雨を付近にもたらすのですが、
同時に上昇気流となって、
北半球で西から東に吹いている『偏西風』の位置を北へ押し上げます。

このときの大気の循環で、太平洋高気圧が北へ張り出すことで、
日本におなじみの暑い夏がやってきます。

一方でエルニーニョ現象が発生しているときは、
積乱雲の発生位置が東側にずれるので、
大気の循環がうまく働かず、
『偏西風』の位置が押し上げられないため、
太平洋高気圧の張り出しが弱いものとなります。

この影響で日本では、
本来暑い夏のはずだったのに日照時間が少なかったり、
雨がたくさん降ったりの冷夏となります。

こうなると農作物の生育に影響が出てしまい不作の年に…

また夏ならではの食料品(アイスクリーム等)についても、
売り上げが落ちこむことで、
あわせて経済に大きな影響を及ぼします。

気象庁では、HP上で『エルニーニョ監視速報』と題して、
月に一度その状況と今後の成り行きを紹介しています。

経済的な影響もさることながら、
長雨による災害も懸念されることから、
その動向については、注目しておきたいところです。

エルニーニョ現象とラニーニャ現象の違いの覚え方は?

エルニーニョ現象とは逆に、
『ラニーニャ現象』と呼ばれるものがあります。

これは、エルニーニョ現象が、
『貿易風』が弱まってとご紹介しましたが、

ラニーニャ現象はその逆で、
『貿易風』が強まって積乱雲発生の位置が通常より西側となることで、
今度は冷夏ではなく、
日本にとっては、暑い暑い猛暑になるという事象です。

つまり、エルニーニョ現象は、冷夏で暖冬になりやすく、
ラニーニャ現象は、
激しい暑さの猛暑と厳しい寒さの冬になるということです。

エルニーニョ現象、ラニーニャ現象、
いずれの場合も、
海面温度の上昇範囲からイレギュラーな場所で積乱雲ができることで、
日本だけでなく世界中に影響をおよぼしてしまうと考えると驚きですね。

ちなみに『エルニーニョ』はペルーの人たちで生まれた言葉とされていて、
スペイン語で『El Niño:幼子イエス・キリスト』を意味しています。

一方『ラニーニャ』は『La Niña:女の子』を意味しており、
「神の子キリスト」を意味するエルニーニョの反対現象をという意味合いで、
アメリカの学者が提唱したものが定着したのだとか。

なお、エルニーニョ現象やラニーニャ現象が起きる発生のメカニズムは、
まだ全貌が解明されていないため、
エルニーニョ現象・ラニーニャ現象の定義も、
世界共通ではないのです。

とにかく、
エルニーニョ現象=冷夏で暖冬
ラニーニャ現象=猛暑で厳冬

これ、覚えておきましょう!

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あとがき

いかがだったでしょうか?

エルニーニョ現象やラニーニャ現象は、
海面の温度が影響し、
それに伴う積乱雲の発生の位置が、、
日本の気象に深く関わりをもつものだということがわかりました。

『去年もこんなだったっけ?』とか、
『昔はもっと過ごしやすかったよね…』

なんて言っていても始まらないので、
それより、
熱中症対策の水分補給をしっかりしておきましょう!