引っ越しの挨拶はしないといけないものか?挨拶品の手土産は必要?相場はいくら位?

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「今日もおらんかった~」
新居に越してきてすでに一週間。

『向こう三軒両隣』とはいうけれど、
裏の御宅1軒だけがどうにも間が悪い。

日曜日ならもしかしてと思って、
挨拶に旦那と揃って伺うも結局会えず仕舞い。

「手紙だけでも置いてこようか・・・」

緊張の糸が切れたそんなときに鳴る玄関のチャイム。

3歳くらいの子供を抱っこした、
見知らぬ若いご夫婦がモニターに映っている。

「この通りに越してきた者でご挨拶に伺いました。」

ん?!越してきた?

よくよく話を聞いたら通りに面しているというだけで、
我が家からは4軒も離れている。

こちらにとっては、全くの引っ越し挨拶想定範囲外。

そりゃあ面識無いわけだ。

最近私たちも越してきたばかりで…と、
すっかり言いそびれ、自分だけなんだか気まずい気持ちに…

「これからよろしくお願いします。」

かわいらしいお子さん & 爽やかなご夫婦。

あんな小さな子につたない言葉で『おねがいします』といわれちゃうと、
近所のことはまるでわかってなくったって、
『まかしておいて!』と思わずいってしまいそうになる私…

いやいやまてまて…

挨拶廻りってどこまでやるのが正解なの?!

通りに面した御宅を全部行くの?

今日みたいに留守だったらどうしたらいいんだ~。

  

引っ越しの挨拶はしないといけないものか?

ひと昔まえまでは、必ずしてきたことがらでも、
時代によって変化するものですね。

挨拶についても、
引越し先の状況によりその必要性の有無は随分と変わってきたようです。

例1:家族連れで戸建もしくはマンション購入の場合
   
長く同じ場所に住むことが予想されるこの場合、
引っ越しの挨拶はしっかりと行ったほうが良いでしょう。

範囲としては戸建てならば、自宅の前3軒と両隣。

裏の御宅が近いようならそちらにも伺っておきましょう。

マンションの場合は、両隣と上下の階の御宅へ。

例2:家族連れで賃貸物件の場合
   
小さなお子さんがご家族の中でいらっしゃるようなら、
挨拶に伺った方が良いでしょう。

顔を合わせることで安心感も増しますし、
こちらを知ってもらうことで、
避けられない生活音など、
ある程度の範囲までは許してもらえることが期待できます。

例3:単身で男性の場合
   
長く住む状況であれば挨拶をしたほうが良いでしょう。

しかし単身者専用の物件などでは、
周囲と関わりをもつことを良く思っていない方もいらっしゃることもあります。

そのような時、賃貸物件であれば、
不動産会社または大家さんにどのような方が住んでいるのか相談してみましょう。

また、
何度も挨拶に訪問してもお会いできないお宅の場合は、
女性の単身者で安全面の配慮から居留守を使われている可能性もあります。

例4:単身で女性の場合
   
長く住む状況であれば挨拶をしたほうが良いでしょう。

ただし、安全面から注意が必要です。

女性一人と相手に思われた場合、
意図せぬ事態に巻き込まれる可能性もあります。

挨拶に行かれる場合は、
家族や友人知人の男性に一緒についていってもらうなどして、
単身と思われぬよう配慮することも大切です。

引っ越しの挨拶で挨拶品の手土産は必要?

ご挨拶に伺う際は、やはり手土産を持っていくのが良いでしょう。

のしに名前を入れたうえで、
受け取ってもらえば覚えてもらいやすくなりますよね。

では、
挨拶に伺うタイミングですが、引っ越しの前日というのがお勧めです。

引っ越し当日は、荷物の出し入れだけでなく、
ガスや水道、電気といった業者への対応もしなければならず、
中々手が空きづらいのです。

引っ越しの前日であれば、時間的な余裕もあり、
自己紹介とともに「明日は騒がしくなりますが…」などと、
忘れずに一言付け加えておきましょう。

特に引っ越しのためにトラックが長く駐車することで、
元々住んでいる方たちの車の出し入れが難しくなることもあります。

事前にお知らせしておくことで、
無用なトラブルも回避できることでしょう。

引っ越しの挨拶品の手土産はいくら位が常識?

価格帯として500円~1000円程度が一般的なようです。

初対面の方への挨拶の場合、
あまり高価なものを贈ってしまうと、
かえってお返しをしなければと相手に気を使わせてしまう結果に…

包装においても、
シンプルなものを心がけて、
清潔感のある包装であれば問題ありません。

贈る品は、
タオルや洗剤などの普段使いのものがよく知られています。

住むところによっては、
地域限定のごみ袋なんかも意外と喜ばれる品の一つです。

あとがき

いかがだったでしょうか?

挨拶をかわしておくことで、
困ったとき、特に災害のときなどは助け合いの声かけといったことが、
生まれやすい環境になると思います。

しかし反面、現代においては、
プライバシーといった観点においてデリケートな時代となりました。

状況にあわせてうまく立ち回っていきたいですね。

一方我が家の場合、ご挨拶する範囲を広げた結果?!

ただ一軒挨拶できていなかったお宅は、
今は誰も住んでいないということが判明。

車は近くに住む親類の人が駐車しにくるものなのだとか。

これ以上挨拶が遅れたらとひやひやしていましたが、
タイミングの問題ではなかったようでひと安心。

これで心置きなく段ボールの山たちと…