新築マンションの壁がカビだらけになる原因と対処方法を調べてみました。
せっかく新しいマンションに引っ越したのに、
しばらくすると壁がカビだらけ!
なんで~?って思いますよね。
カビの菌はどこから来たんだ!
新築でなくても、マンションの壁のカビに、
悩まされている方もおられると思います。
カビだらけになる原因を追及して、
対処法を実践してみてください。
きれいなお部屋で暮らしたいですからね。
新築マンションの壁がカビだらけになる原因は?
「最近、新築なのにカビが生えて困った!欠陥住宅?!」
「なんで新しいお家なのにカビが生えちゃうの?!」
そんな声が少なくありません。
我が家は高性能だからカビなんて生えない、
そんな悩みとは関係ないと思っていませんか?
でも、実際はあなたの新しい家も、
カビが生えやすい構造かもしれないのです。
・なぜ今どきの家ほどカビが生えるの?
古い建物だと隙間風が拭いていて暖房も効かない、
夏は夏でエアコンの冷房が効かず、
暑くてたまらない!という事はよくありました。
一方今どきの建物は、
エアコンだけでも冬は暖かく夏涼しく、
しかも省エネと、いいことづくめですよね。
なぜ、こんなにも家の快適さが大きく違うのか。
それは家のつくりの進化、
特に壁の構造が変化してきたからなのです。
今は建築資材に断熱材を使用した、
高気密・高断熱の家がスタンダード。
逆に昔の家は、断熱材なんて入っておらずスカスカだったのです。
しかしこの高性能の家だからこそ、
外気との温度差が大きく結露しやすくなり、
カビが生えやすい原因となるのです。
・壁紙にカビが生える理由とは?
カビが繁殖するための条件は、
栄養(埃・アカなど)、酸素、温度(20℃~30℃)、
そして水分の4つになります。
この条件がそろえば、
カビは簡単に繁殖していきます。
そして、
この条件の中で、私たちが一番コントロールしやすいのが水分です。
住居環境が快適になった反面、
温められた水分をたっぷり含んだ空気が冷えることで結露し、
新築でも数カ月で壁紙にカビが生えてしまった!という声も少なくありません。
湿度や結露に関して、
こまめにケアすることが大切です。
・壁の内部に発生するカビの原因とは?
壁紙に発生するカビと違い、
知らない間にどんどん増えるのが壁の内側に発生するカビです。
現在の一般的な住宅の壁の構造は、
部屋と設定している面には防湿シート、
さらに外壁側には空気の通り道、
その間に断熱材という構造になっています。
この断熱材の使用により、
省エネでありながらも冷暖房が効くようになりました。
・コンクリートの水分がカビの原因
木造の建物や軽量鉄骨造の建物であれば、
漏水が無い限り壁の内部にカビが発生する可能性が低いのですが、
鉄筋コンクリート造の場合はカビが生える危険性があります。
鉄筋コンクリート造の新築時は、
まだコンクリートの水分が抜けきらず、
夏場の天井裏はかなりの湿度になります。
それにより、
知らず知らずにカビが大量発生することがあります。
部屋中カビだらけになって取り返しのつかない状況になる前に、
しっかりと対策しておきましょう。
新築マンションの湿気対策はどうする?
ここでは、
マンションの湿気対策の方法をご紹介します。
1.換気をする
気分転換にもなりますので、換気をしましょう。
ただし、花粉症の人がいる場合の換気には要注意です。
・窓を開ける
雨の日以外は窓を開けて、空気を入れ替えましょう。
窓は2か所開け、空気が抜けるようにします。
この時、
空気が入ってくるほうは窓を全開にしないで、
少しだけ開けるようにするほうが、空気がよく通ります。
雨の日の換気は、
除湿機やエアコンの除湿運転(ドライ)機能を使って換気しましょう。
その場合、部屋は締め切りましょう。
特に完成して1年くらいのまだ新しいマンションの場合、
コンクリートの内装下地材には湿気が残っているのだそうです。
新しいマンションの場合、
換気は特に大切になります。
2.除湿機やエアコンの除湿運転機能を使う
基本的なことですが、
除湿機やエアコンの除湿運転(ドライ)機能を使い、
必要以上に室内の湿度を上げないようにすることは、
とても効果のある湿気対策です。
3.水蒸気が発生する量をできるだけ減らすライフスタイルを心がける
水蒸気をなるべく発生させないように、
細かく気を付けて生活するというシンプルなことも、
湿度対策としてはとても効果があります。
・水蒸気を発生する暖房機器に要注意
灯油ストーブやガスファンヒーターなどは水蒸気を発生させます。
灯油ストーブやガスファンヒーターを使う場合は、
よりこまめな換気や除湿を心がけましょう。
エアコンや床暖房などの暖房器具と併用して使うこともオススメです。
・バスルームの戸はすぐ閉めて換気扇を回す
お風呂の周囲はカビが発生しやすいです。
バスルームの使用を終えたら、
すぐにドアを閉めて換気扇を回す習慣をつけましょう。
家族にも協力してもらうと良いですね。
4.室内の温度を一定にする
湿度は室内の温度の低い所にたまります。
普段使わない部屋などを閉めきったままにしておくと、
他の部屋よりも温度が低くなり、そこに湿度がたまってしまいます。
閉めきりがちな部屋はこまめな換気や除湿を心がけましょう。
5.外に面した壁にぴったりと家具をくっつけないようにする
角部屋など、外に面している壁がある場合、
外との温度差の影響でその壁の面には湿気がたまりやすく、
気が付くとカビだらけになってしまうことも。
家具は壁にべったりとつけて置かないで、
隙間を開けるようにしましょう。
6.結露はなるべくはやくふき取る
結露ができているのを見つけたら、
すぐに拭き取ってしまいましょう。
拭き取るだけなら、あっという間におわります。
カビを発生させないためにも、
わずかな結露でも拭き取る癖をつけましょう。
7.新聞紙を利用する
新聞紙を湿気対策に利用しましょう。
湿度が高い所に敷いておくだけでOKです。
靴やカバンの中に丸めて入れておくのも効果的ですよ。
靴の中がかなり濡れている場合は、
新聞のインクがにじんでしまうかもしれないので、
よく乾かしてから。
下駄箱に新聞紙をひいておくだけでも随分と違います。
マンションの湿度対策はできますし、
かなり快適になります。
怠ると、
カビが発生したりして不快な環境になってしまう可能性もあるので、
早めの湿気対策を行いましょう。
新築マンション 壁紙のカビの取り方は?
ここでは、
壁紙のカビ処理方法を紹介したいと思います。
★DIYでのカビ取り方法
壁紙のカビ取りはマスクをつけて行いましょう。
可能ならば目を守るためにゴーグルをつけるのが望ましいです。
壁紙表面に生えたカビ処理は、
消毒用アルコールでふき取るだけでOKです。
もしそれでも落ちない場合は、
水に食器用洗剤を少し混ぜてカビが生えている部分を優しくこすりましょう。
カビが落ちたら換気をして表面を完全に乾かします。
アルコールや食器用洗剤を混ぜた水を使用する前には、
必ず壁紙の目立たない部分で試して、
表面がダメージを受けないことを確認しましょう。
★壁紙を貼りかえるという手もある
カビは壁紙表面だけではなく、
下地にも菌糸が入り込んでいる可能性が高いです。
もしカビが大量に発生している場合には、
表面のカビだけを処理しても問題の解決にはなりません。
下地の菌糸を処理する必要があるので、
思い切って壁紙を貼りかえることを検討するのをおすすめします。
下地の菌糸処理に必要なものはカビ取り剤、
下地塗布型防カビ剤、防カビ用壁紙のりです。
★下地のカビ処理の仕方
下地のカビ処理を行う際には必ずマスクをつけます。
まずは薄めたカビ取り剤をスポンジに浸します。
スポンジを固く絞り、
カビが発生している部分を優しくふき取ります。
2~3時間待ち、
水拭きをして薬剤を綺麗にふき取ります。
次は下地塗布型防カビ剤を、
ベニヤ・石膏ボード表面に塗っていきます。
ローラーを使用すると綺麗に塗ることができます。
最後に新たな壁紙にも防カビ処理を行います。
防カビ対策が施された壁紙のりを使用して壁紙を貼ることで、
カビの発生と剥がれを予防することができます。
★プロの力を借りる
今回紹介したDIY方法で、
ほとんどの壁紙・下地に生えたカビ処理を行うことはできます。
しかしあまりにも大量にカビが発生した場合には、
クリーニング会社に相談することをおすすめします。
特に喘息・アレルギー持ち、小さなお子様がいる方は、
クリーニング会社に依頼することを検討した方がいいかもしれません。
カビ処理を行っている最中は、
大量のカビ胞子を吸い込む可能性があります。
DIYで行う際にはマスクを着用する他、
理想としてはゴーグルやゴム手袋も着用するのがベストです。
★カビ予防をする壁紙がある
カビが生えたことを機会に壁紙の貼りかえを検討してみることは、
おすすめの対処法です。
現在販売されているほとんどの壁紙は防カビ加工されています。
もし古い壁紙を使用しているのならば、
これからの予防という意味でも壁紙を貼りかえてみるのがいいでしょう。
RESTAでは防カビ加工している壁紙の他に、
吸放湿壁紙も取り扱っています。
吸放湿壁紙はカビの原因である湿気をさらに抑えてくれるので、
カビ対策はばっちりです。
あとがき
いかがでしたか?
壁の内側のカビは、
現在の住宅が抱える新しい問題ともいえます。
しかし、
壁内部のカビによる健康被害については、
壁内部のカビが部屋側に出てくることは殆ど無いため、
特に影響がないことが多いです。
しかし今後何十年と住んでいくわけですので、
工務店の中では1年点検や1年保証を設けているところもあります。